ワンポイントアドバイス第27回 監査の現場シリーズ③ B/Sを監査する【公認会計士試験受験対策】

ワンポイントアドバイス(動画)

動画内容の要旨

今回は、B/Sに対する具体的な監査手続を紹介します。

預金:銀行確認状の送付で預金残高の正しさを確かめます。ところで、銀行確認状で重要なのは取引の網羅性です。銀行確認状では、会社と銀行の取引をすべて回答するような形式になっています。預金はもちろん、借入金やその担保資産、デリバティブなどの金融商品取引も回答が求められます。実はオリンパスの粉飾事件も、この銀行確認手続を追求していれば、不正が早期に発覚したかもしれなかったと言われています。

売掛金:残高確認状、滞留債権の評価

棚卸資産:棚卸立会。会社が在庫をカウントする実地棚卸の様子を観察するのが、棚卸立会です。棚卸立会では、基本的に在庫の数量に関する心証(正しさ)しか得られないので、単価については別途、原価計算の検証や標準原価表との証憑突合を行います。

資本:株主資本等変動計算書を作成し、変動や残高について、各種証憑と突合します。資本金なら登記簿、配当や剰余金の振替なら株主総会議事録、利益剰余金の増加であればP/Lと証憑突合し、検証済み数値の合計がB/Sと一致することを確かめます。