悩んだ時、自分を奮い立たせる3つの問い【公認会計士試験受験対策】

目次

はじめに

質問力が、推進力になる

仕事や勉強で悩んだ時、心はどんな状態でしょうかモヤモヤした感じだったり、イライラしていたり、時には無気力になることもあるでしょう。悩みとは不安です。悩んでいる限りは不安が膨らむばかりで、解消することはありません。そんな時は、自分に対して質問をしてみましょう。「何のために、勉強するのだろう」「試験合格は、自分の人生に何をもたらすのだろう」「自分は、何のために生きているのだろう」自分に質問すると、「悩む」から「考える」に進みます。考えるとは、現実に焦点を当てることです。専門家キャリア可能性に魅力を感じる自分がいるから、毎日勉強できる。憧れの会計士のようになりたいと思う自分がいるから、合格したいと思える。新しい人生を歩み出すと決めた自分がいるから、会計士キャリアが充実するのです。忙しい日々を過ごしていると、本来の行動の源泉であった思いがうやむやになり、いつの間にか、アクセルを離して惰性のみで進むクルマのような状態になっていることがあります。それでは、本来持っているはずの推進力が発揮されません。アクセルを踏み込むために、自分に問いを投げかけましょう。3つの問いが、自分というエンジンを奮い立たせてくれるはずです。

1. なぜ、勉強をするのか

合格の先にある人生への準備

ほとんどの会計士受験生は、毎日勉強しなければならないと考え、日々たくさんのノルマを抱えています。では、なぜそこまでたくさんの勉強をするのでしょう。会計士試験合格だけのために、そこまで大きなエネルギーやコストを費やすのでしょうか。否、本当の勉強目的は、会計・監査の基礎知識習得を習得し、専門化キャリアの土台を築くことです。クライアントが専門家に求めることは、自分のできないことをプロの精度で提供してもらうことです。財務諸表監査においては、財務会計の専門家として適切な会計処理方法から内部統制の構築、企業統治機構の整備などへの助言が求められます。各種会計アドバイザリーにおいては、各分野のより詳細で複雑な専門知識が求められます。会計士試験で問われる知識とは、これらの多様なキャリアの根幹となる基礎です。キャリアが広がるからこそ、その土台が重要になるのです。

会計士になりたい、の本気度

自分の人生を自分で決めてきた人には、後悔がありません。反対に、親をはじめとして人生の決断を周囲に委ねてきてしまった人は、不平不満が付きまといます。この差は、努力の苦しさに現れます。前者は、努力の過程で困難が訪れても、「やるだけやってみよう」「ダメだったら諦めよう」という前向きな気持ちで踏ん張ることができます。後者は、目の前に壁が立ちはだかった時、「この壁を乗り越えなければいけない」「失敗したら取り返しがつかない」と義務感を背負ってしまうため、非常に苦しくなってしまいます。

では、どうすれば前者のようになれるのか。その答えは、自分の心の内側にあります。「今、勉強をやめても合格した時と同じくらい幸福な人生が手に入るなら、どうするか」と、自分に問いかけてみましょう。ゼロベースで勉強するか否かを、今、もう一度考えてみるのです。そこまでしても「やっぱり会計士になりたい…」と思えたら、その思いは本物です。一つ一つ実現したいことを掘り下げ、本当のモチベーションを見つけていきましょう。仮にそこまで思えなかったら、一度、休養期間を設けましょう。そうすることで、受験勉強漬けだった自分から一度離れ、本当の自分が持っている思いに焦点を当てることができます。視点を高くすることで、今まで気づかなかった大切なものに気づくかもしれません。いずれにしても、有限な人生を歩むうえで不完全燃焼している暇などありません。考えたら、次の行動を起こしましょう。行動して初めて、変化が生まれるのです。

2. 合格は、自分に何をもたらすか

お金がモチベーションになるための条件

会計士試験を年収アップのために受験する人がいます。お金のために、勉強をするという人です。世の中の風潮としては、これも立派な「モチベーション」になるのでしょうが、お金自体を目的にすることに私は否定的です。むしろ、「増えたお金で何をしたいのか」が大切だと思うのです。お金は、交換手段です。紙のお金が何百枚、何千枚あっても、それ自体には何の意味もありません。その紙切れと交換に、美味しい食事を提供してくれる人がいたり、便利なスマートフォンを作ってくれる人がいたり、美しい夜景が見えるホテルに泊めてくれる人がいるから、意味があるのです。

報酬は、心を満たすためのもの

人が行動を起こす時、そこには必ず報酬が存在するといいます。本能的な部分では、減ったお腹を満たしたいから、ご飯を食べる。眠い体を休めたいから、寝る。寂しい自分を満たしたいから、交際をする。精神的な部分では、大切な人に喜んで欲しいから、手助けをする。上司に認められたいから、仕事に熱中する。モヤモヤする自分の心を鎮めたいから、友人と夜の街に繰り出す。社会的な部分では、世の中に貢献したいから、自分を成長させる。日本に生まれた誇りを持ちたいから、歴史の勉強をする。世界の平和を祈るから、寄付を始める。

つまるところ、すべての報酬は心で感じるものなのではないでしょうか。先述の「増えたお金で何をしたいのか」という話も、まさにそうです。お金の先にあるものが、本質です。本当のモチベーションとは年収300万円アップではなく、大好きなバイクを所有し自由にツーリングできる喜び、都心の分譲賃貸に住んで満員電車と無縁の生活を送れる快適さ、家事代行サービスの利用で得られる家族との貴重な時間なのです。

3. 人生で、何を成し遂げたいのか

自分の人生は、誰のもの

人生のはじまりは、突然やってきます。どの母親から生まれるかも、どの国で生まれるかも、いつの時代に生まれるかも、すべて選ぶことができません。人生の終わりも、突然やってきます。来年の今頃、不慮の事故で死んでしまうかもしれないし、明日、余命宣告を受けるかもしれません。
人が生まれる時、たくさんの人が喜びます。生みの親から家族、親戚、友人や地域の人たちなど、生命の誕生を多くの人が祝福します。人が死ぬ時、たくさんの人が悲しみます。本人だけでなく配偶者を含めた家族、友人、仕事で世話になった人など、生命の死を多くの人が追悼します。
生死は不可抗力で決まり、生死が与える影響も広範にわたる。このように考えると、自分の人生における「自分」の存在が、とても小さく見えてきます。

大きな「自分」のために生きると、目的が使命になる

小さな「自分」の欲望を満たしても、人生の充実は得られません。それは、自分の人生のほとんどが自分以外によって構成されているからです。反対に、大きな「自分」、すなわち自分の周囲にいるたくさんの人たちや社会全体に貢献することができれば、人生は充実すると言えます。我が子の幸福と安全を自分以上に思う母親の思いやり、世の中を感動させるサービスを生み出したいという起業家の情熱、母国の安全と発展のため身を粉にして働く官僚の志、こうした思いがその人自身の人生の目的となり、使命となるのです。自分への問いを繰り返し、心の底にある思いを見つけましょう。使命が見つかった時、努力という言葉を忘れるくらい大きなエネルギーが手に入るのです。

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