5月短答合格に向けて、学習計画を断捨離しよう

目次

はじめに

断捨離の極意は、「今に集中すること」

最近、車の購入を計画している影響で、都内にある実家に帰ることになりました。駐車場としてガレージを借りる予定ですが、現状は実家の車1台とガラクタの山といった状況で、とてももう1台入るとは思えません。そこで、毎週末実家に出向いては家族ともに大規模な不用品の処分、さらには家全体の整理整頓といった断捨離を行っています。受験生時代に断捨離に目覚めた私は、当時強引に実家のモノを次々と捨てて大反発を受けた苦い思い出がありますが、合格後の今ではすっかり家族も「断捨離教」に染まってしまいました。

さて、5月短答まで約1か月。受講生の皆さんは、短答科目の準備はバッチリでしょうか。そうでなくても、まったく焦る必要はありません。なぜなら、試験当日にピークを持ってきさえすれば、1か月前の成績はまったく関係ないからです。そこで、今回は当日に合格ラインへ滑り込むための学習計画について、「無駄をそぎ落とす」というポイントから私のアドバイスをご紹介します。

 

1.答練を捨てる

答練は、弱点を知るツールでしかない

5月短答を目指す人の多くは短答受験経験者でしょう。そのため、過去の短答直前に一通りの答練を受けているはずです。そこでは、実力が足りなかったにせよ、形式や論点の網羅性といった点においては経験しており、あとは実力を磨けばいいのです。一番効率的なのは、基礎問題集や過去問題集、場合によってはテキストの例題です。特に試験直前は、弱点科目の底上げが効果的なため、苦手な科目の問題を繰り返し解くことが重要です。

答練を解くなら、必ず課題意識を持つ

「模擬試験」としての答練には大きな意味はないと思っていますが、目的意識を持って、科目や問題を選びながら解くことは大切だと考えています。たとえば、管理の時間配分がどうしても苦手という人は、直前答練を時間を計って解き、さらに復習で半分の時間で満点を取れるようになるまでやってみる。1回目は本番さながらの緊張感と時間配分を、復習では計算力補強と心理的な苦手意識の克服を鍛えることができるでしょう。大切なことは、ただ予定通りに漫然と答練を受けるのではなく、いかに課題意識をもって取り組めるかということなのです。

 

2.勉強時間を捨てる

時間より、どれだけ出し切ったか

私は、根性論が嫌いです。直前はとにかくストイックに、我慢に我慢を重ねて力業で合格するという古典的手法はおすすめしません。それでは、どうやって短答合格レベルまで実力を磨くのか。それは、「勉強したいと思った日に、全力を出し切る」というシンプルな行動の積み重ねです。特に本試験1か月前ともなれば、各々のきっかけではじめた会計士試験に対し、普段よりは「やらなきゃ」という思いが強まるはず。そして、「やらなきゃ」は義務的ではあるものの、「勉強したい」という感情にほかなりません。この自然のモチベーションともいうべき「やらなきゃ」を原動力に、どれだけ1日1日を全力で過ごせるかが、合否の大きな分かれ目なのです。

どうしてもやる気が起きなければ、あきらめる

私は本が大好きで、よく「おすすめの本ありますか」と聞かれたときに答えるのが、「読みたい本が、読むべき本」です。私が好きな本でも、あなたにピッタリかはわからない。けれど、あなたが読みたいと思った本は、あなたが必要としている本なのです。勉強についてもそうで、「勉強をやりたいときが、やるべきとき」です。会計士試験合格者でも、やる気が起きずに勉強の休業期間を設けていたという人は、意外と少なくありません。もちろん、そのせいで今回の試験に間に合わなくなるかもしれませんが、それも一つのトライアンドエラーで良いのではないでしょうか。受講料や受験期間など制約事項があるにせよ、私はもっと気楽に捉えていいと思います。大切なのは、自分を大切にすること。やる気がある自分も、どうしても出ない自分も大切にしてあげてください。

 

3.暗記を捨てる

暗記は結果論、目標にしない

暗記が苦手な私の持論が、「暗記は結果論」です。結論から言うと、会計士試験に暗記は不可欠です。でも、暗記のための暗記は捨てるべきなのです。どういうことかというと、正しい方法で問題演習やテキストの読み込みを行えば、合格に必要な知識は自然と身につくため、定義や条文などを一言一句覚える必要はないのです。ここでいう「正しい方法」とは、いわゆる王道と呼ばれる勉強法×個々人の進捗バランスの組み合わせで決まります。企業法などは肢別問題集が非常に有効ですが、7割を目指す人と8割を目指す人では当然にその分量が異なりますし、逆に王道から反れた方法(例えば、条文のみをひたすら読み込む)でどんな量をこなしても成果は出ません。とにかく、王道(問題演習orテキスト読み込み)×目標量という方程式を愚直に積み上げる。そうすれば、必要な知識は必ず身についてくるのです。

 

おわりに

自分がやりたいこと、自分にできること、自分へ求められること

「やりたいこと」は、自分が熱中できること。「できること」は、人より少ない努力で自然と成果が残せる分野。さらに「求められること」というのは、自分の視点次第でどれだけでも見つかる「世の中の抱える悩み」です。この3つの円で真ん中に交わる部分が、「社会を変えるために、あなたがやるべきこと」です。これは、私が社会起業家セミナーで出会った、アフリカでNPOビジネスを行う銅冶勇人さんから学びました。受講生の皆さんは、今の勉強が世の中にどう役立つのか、この3点に照らして考えてみてください。「今している勉強が、誰かの笑顔につながるかもしれない」。こう思えた時、ぶれないモチベーションを手に入れるとともに、合格への距離がグッと近づくのではないでしょうか。

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