【公認会計士受験対策】ワンポイントアドバイス 第1回 自己紹介と、私が会計士試験で得たもの

ワンポイントアドバイス(動画)

ワンポイントアドバイス(書き起こし)

1 はじめに

今回公認会計士試受験対策ワンポイントアドバイスということで6回に分けてお話しをさせていただくことになりました。私自身の会計士試験受験時代を振り返ってお話しさせていただくことで、これから会計士試験を目指してみたいというという方はもちろん、現在会計士試験の学習をしている方にも、会計士という仕事の魅力や会計士試験の学習の過程で得られるものであったり、そういったものをお伝えして、少しでも皆さんに公認会計士資格の魅力に気づいていただければと思っています。

2 自己紹介

私は現在大手監査法人で監査業務を行っております。主にメーカー系の会社を年間で4、5社担当しております。また、もう1つの仕事として私が受験時代にお世話になったクレアールで、このように会計士受験生に向けたメッセージ(ブログ)をお伝えしたり、受講相談に来られた方のイベント・個別相談などを行っております。こういったことを通じて、皆さんの合格のお手伝いをさせていただければと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

これをご覧いただいている皆さんは会計士資格を取りたい、会計士になりたい、というところについては何らかの強い思いを持ってらっしゃるかと思います。ただ受験勉強を続けていくと最初の気持ちを忘れてしまったり、短期的な目の前のこと、例えば答練や模試等で思ったより出来が悪かったかなどで、一番大事なことを忘れがちになることもあるかと思います。

ここでは学習の中のテクニック(勉強のテクニック)というよりは、皆さんがお持ちのその熱意や、会計士資格に感じた魅力というのをぜひ掘り下げていければと思っています。
私自身も、もともと好奇心旺盛というか、色々なものや、新しいことを試してみたりという気持ちを仕事でも趣味の分野でも持っています。そのような部分を様々な角度から会計士の受験勉強に紐づけてブログも書いておりますので、お時間がありましたら是非気になるタイトルだけでも読んでもらえれば嬉しいです。

今から会計士試験を目指そうという方も、インターネットや、専門学校で相談をしたり、また先輩がいらっしゃる方はその方に話を聞いたりして、会計士の魅力については聞いたり、調べたりすることはできるかと思います。
よく言われるのは、会計士はキャリアの幅が広いということですね。監査に限らず会計系のコンサルティングアドバイザリーに従事するや会社に入って経理の仕事をする等、さらにはその上を目指してCFO等、そのような財務系のプロフェッショナルになるという選択肢もあります。もちろん、給料面での優位性であったり、海外に行けるチャンスが増える、ということもあります。
ただ、先程もお話しした通り、私がお伝えしたいのはそういうテクニカルな条件面ではなくて、抽象的で精神論にはなりますが、会計士試験で自分が得た「自分に対する自信」ということです。

3 なぜ会計士を目指したか?~会計士試験で私が得たもの~

そもそも私が会計士を目指したきっかけは、就活の挫折です。
大学4年生の時に就職活動していても内定が全くもらえないという現実を突きつけられ、4年生の12月も卒業まであと3ヶ月っていうところまで来て、ようやくどうしようということで親に本格的に相談しました。

親がたまたまたま税理士の資格を持って事業会社に勤めていたので、会計士という資格があって魅力的だから目指してみないか、と言われました。
父は、自分と同じような道を勧めるのは簡単でしたが、私のやりたいようにやってほしかったようではありますが、会計のプロフェッショナル、税務のプロフェッショナルとして自身が後悔をしていないし、迷っているならやりがいがあるからやってみないか、という理由で会計士を勧めてくれました。

もちろん私なりに「何かやらなきゃ」、と自分に何かが足りていないという事実は分かっていたのですが、実際に何か足らないのか、それからどうしたらら次のレベルに行けるのかということも色々悩んでいたので、良い機会かなと思いました。
以上のように自己成長の機会として会計士資格を目指すことになったのです。

そもそもがそのような始まりでしたので、自己分析や自己開発などを考えながら勉強をしていました。例えば将来のビジョンや何をしたいか等、どのような人間になりたいかっていうことも考えましたし、自己啓発本もたくさん読みました。

会計士試験は大学受験と同じかもしれないのですが、試験ではありますので、ある程度は試験範囲が決まっていて、それをひとつずつ習得していき、最後は競争となりますので、上位の何人が受かる、ということになるとやればやっただけ自分の力になるのと同時に、不確実性も高くなってくるかと思います。

何回やれば、何時間やれば合格できるかは人それぞれですから、当然習熟度の度合いも違ってきますので、やってみないとわからない部分があるかと思います。それもその実験というか、トライ&エラーの繰り返しだと思います。
こういった部分では、今までは努力の基本を怠っていたわけで、本当の成果を出すためのトライ&エラーの繰り返しとしての努力の基礎的な部分をすごく学べたと思っています。

あとは行動する力というか、自分が切羽詰まっていたのもありましたが、やる気が起きない時も知り合いを探して先輩や現役の会計士の方に会うというのをよく行っていました。

勉強を全然やる気ない時だからこそ、色々な人を探してあるときはパートナーと言われるすごく職階の高い人との話しをお聞きしたり、また、よく聞いていたのはスタッフレベルの職階の人で、その方にはよくある勉強の相談とか将来についての相談とかさせていただきました。そういう人たちに会ってみるというような「行動を起こす力」を養うというか、試されたような気がします。

そして一番大事なことは信頼する力ですね。自分を信頼することです。
どうしても会計士試験は学習期間が長いので、途中で気持ちが折れると言うか、やる気のなくなることなど何度もあり、私の場合も、本当にやめようかなって思う瞬間がたくさんありました。

私は2年半ぐらい浪人で勉強していたのですが、その最中に2ヶ月間何もしなかった時期が2回か3回ぐらいありました。
もちろん大事じゃない時期だから休めるということがあるにせよ、そういう期間もあった中で、最後は自分を信じる力だなと私は感じました。

試験に合格する人がよく言われるのは、試験当日にもうこれだけ自分はやってきたのだから大丈夫、そういう自信とか信頼が最終的な結果に結びつくと言われるのですが、私の場合は正直本当に勉強が嫌いで、もちろん合格したので合格レベルの勉強はしたとは思うのですが、それでも周りの受験生仲間たちに比べたらとても少なかったので、そこまでの状態までにはなりませんでした。

本試験当日も「自分は誰よりも勉強した」みたいなそういう自信はありませんでした。
ただ自分なりに期限を決めており、その年が最後と決めていたこともあり、自分の中ではこれまでのなかで一番努力したなと思いました。

これまでの大学生活では結構グータラと言うか、自分の中ではすごく中途半端な人生を送ってきたと思っていたので、何かに熱中したりですとか、努力を継続するとか、コツコツやるとか、そういうのはなかったのです。それが大学を卒業して浪人し、始めてその中で自分が試されて、自分なりに行動をしたいや、トライアンドエラーを繰り返すということを通じて少しずつ自信が芽生えてきました。

自分に対する信頼感が芽生えてきたので、周りと比べたらできていないかもしれませんが、自分の歴史の中ではベストな時間を過ごせた。努力をし続けることが出来たのではないかと本試験当日は考えました。
それまでに至る過程でへこんだ時とか、勉強が進まない時とかも自分を励まし続けていったというところは一つ大きな成果だったのかなと思います。一言で言うと自信ですが、このような行動をする力、自分への信頼感、それからトライ&エラー力、こういったものを私は会計士試験で得たと思っています。

4 これから会計士を目指す方へ

これから会計士を目指そうと考えている方は、例えば AI が会計士の仕事を奪うのではないか、会計監査の仕事がどんどん減っていくのではないか、と色々言われていますが、まずは自分の直感を信じてください。
もちろん会計士に限らず職業全部に言えると思うのですが、そのような条件面、環境等、色々とありますが、そのような客観的な事実よりも主観的なやってみたいという気持ちの方がたぶん何倍も大きい、そして大事だと私は思っています。

自分が何かやりたいのか、先ほどの自己成長じゃないですけが、私も何かをやりたいっていうあの大きな欲求、直観があってそれを信じて突き進んだ結果、合格することもできて今もすごく充実していると思っています。周りのその外部から言われるような懸念とか不安ではなく、自分が会計士という資格の中に感じた魅力をもっと大事にしてもらえたらなと思っています。
それを少しずつ掘り下げていけば、会計士になった後にも自分の強みになったりもしますので そういうところは不安に思わず突き進んでもらえたらなと思います。