Read Article

公認会計士合格体験記「勝負事における2変数と非常識合格法の関係について」豊田 陽一さん

豊田 陽一さん

なぜクレアールなのか?

仲間を作りやすく短期間で合格するにはクレアールしかないと思ったからです。紙面の都合で十分に書けませんが、クレアールを選んだことは私の考え方とよくマッチしていたからだと思います。

勝負に対する私の経験的観察

北京五輪では日本代表野球チームが、戦前の期待を裏切る大敗を喫しました。一発勝負の難しさを物語った結果だと思います。同様に、試験も1年に1回の一発勝負という側面を持っています。私は、経験的観察から一発勝負での力は、以下の式によって決まると考えています。

式:一発勝負での力(広義の実力)=底力(狭義の実力)×底力の何%を発揮できるか

例えば、100の力を持つAさんが、本番という“一瞬”において70%の力しか発揮出来なかったとします。一方、80の力しか持たないBさんが、本番に90%の力を発揮したとします。両者の一対一の対決を仮定すれば、上記の式からBさんが72対70で勝つこととなります。私自身、大学受験や部活の経験から「底力の何%を発揮できるか」という変数の重要性を痛感しており、この点を常に意識しています。
本稿では、この変数を高めることと非常識合格法の関係、及び自身の具体的な勉強の経緯(「底力」を身につける過程)について書きたいと思います。

「底力の何%を発揮できるか」という変数を規定する要因

一般的に運という要因も多少はあるかと思いますが、ここでは自身の意識で制御できると思われるものに焦点を当てたいと思います(自身の意識によって、運の要素を最大限排除出来るとも考えています)。私が考える要因は以下のものです。

(1) 本番の体調
(2) 本番で心理的優位を確立すること
(3) 本番に知識のピークを持っていくこと

(1)については、睡眠時間の管理や食事の管理など、一般的に言われることなので割愛します。(3)については、「底力」と関係あることだと考えていますので後述します。まずは、(2)について以下では書きたいと思います。

「本番で心理的優位を確立すること」と非常識合格法の関係

ここ数年、公認会計士試験は出題傾向、形式共に極めて流動的な状況にあります。本年も、短答式試験の出題形式の変化や、論文式試験で連結が出題されないというサプライズがありました。しかし、よく考えると試験(本番)の内容が変化するのは当たり前のことだと思います。その様に考えると、サプライズとは実のところ自分たちが勝手に作り出しているものではないでしょうか。
サプライズは、試験に対する勝手な先入観から生まれると思います。この先入観を持たないための対策が、非常識合格法には隠されていると思います。例えば、ヤマを張らずバランスよく勉強する、氾濫する情報に惑わされない、答練で未知の問題が出題されるなど。これらは、いずれも先入観を排除する重要な対策だと思います。先入観が裏切られサプライズを経験すると動揺し、焦ります。受験会場では何度となく受験生の溜め息が聞こえましたが、焦れば焦るほどに発揮できる底力は低下してしまうはずです。

また万が一、知らない問題にサプライズを感じてしまったとしても、分からないものは分からないと潔く割り切ることが大事だと思います。非常識合格法は必要最低限の知識にしか触れない分、『知らぬが仏』作戦が使えます。『沢山の資料の中で見たことあるけど、覚えなかった』というのは、『他の受験生は出来ているかも…』という動揺を自身に与えることとなります。非常識合格法では限られた教材を徹底的に覚えるため、概ね(応用問題にアプローチするケースもあるので)知っているか、全く知らない(見たことない)かに帰着出来ます。『知らぬが仏』作戦―すなわち潔く諦めることが、有用な局面というのもあると思います。
結局のところ「本番で心理的優位を確立すること」とは、心理的な動揺・焦りを最低限に抑えることと同義です。心理的な動揺・焦りを抑え、試験会場で冷静になれれば底力は最大限発揮出来ます。蛇足になりますが、多少焦っていると思う時でも、電卓を静かに叩く様に心掛けてみてください。それ1つで冷静さは取り戻せるはずです。

「本番に知識のピークを持っていくこと」

前半は抽象的な話でしたが後半は、もう1つの変数(「底力」)を高める過程について具体的に記します。ただ、その過程でも本番で「底力の何%を発揮できるか」という変数が重要であることを忘れない様に心掛けていました。大事なのは、「本番に知識のピークを持っていくこと」です。

■第1期(2007年6-9月)<テーマ:ロケットダッシュを決めろ>

2007年目標の簿記(連結を除く)・管理会計の答練を1日5本ずつひたすら解いていました。同時に、経営財務論(2007年目標)のDVDを見ました。経営財務論は管理会計と重複する部分があります。また、受験勉強中盤では腰を据えて勉強できない可能性があると考えたため、敢えてこの時期に取り組むことにしました。講義は全て見るようにしていました。

■第2期(2007年10月-2008年1月)<テーマ:耐えろ>

11月は、大学のゼミのために1ヶ月間予備校に通えませんでした。そのことを見込んだロケットダッシュでしたが、苦境に陥ることに変わりありませんでした。講義についていくことで必死でした。12月終盤に多少余裕が生じたため、2007年目標の答練等を用いて連結を徹底的に強化しました。卒論執筆等とのバランスの狭間で、ひたすらに耐える時期でした。

■第3期(2008年2-3月)<テーマ:知的好奇心を最大限に持て>

週5日朝のスピーチを始めました。
企業>財表>監査の順に暗記の精度は決めていました。この時期に、考えに考えて理解を深めることが短答直前の暗記を促進します。一方で、暗記は理解のシナジーを生むので、この時期でも覚える意識はやはり重要です。3月には租税と経営に取り組みました。これは、短答の不合格リスクを背負ってでも、論文に受かるという決意表明です。結果的に、この作戦が第5期の学習で役立つこととなりました。

■第4期(2008年4-5月)<テーマ:なし>

「本番に知識のピークを持っていくこと」。ただ、それだけでした。週7日朝晩にスピーチをしていました。この2ヶ月は、意外と長い時間だと思います。

■第5期(2008年6-7月)<テーマ:淡々と>

短答は採点しませんでした。受かっていることを前提に、淡々と学習することを心掛けました。租税・経営のスピーチを週7日朝か晩にやっていました。今年の論文式試験に受かるためには、企業法・財表・監査の力を落としてでも、簿記・租税・経営の勉強が必要だと思い、企業・財表・監査は全く勉強しませんでした。リスクを背負うことが、論文式試験に受かるためには必要だと思ったからです。

■第6期(2008年8月)<テーマ:なし>

「本番に知識のピークを持っていくこと」。ただ、それだけでした。簿記・財表・管理・企業・監査・租税・経営。全てのバランスを整えました。

最後に

周囲の皆様、ありがとうございました

Return Top