公認会計士合格体験記「メリハリのある勉強」谷内 彩也菜さん

谷内 彩也菜さん

  • 明治大学 商学部4年在学中 (合格時)
目次

公認会計士試験の勉強を始めたきっかけ

私が公認会計士を目指そうと思ったきっかけは大学のガイダンスで公認会計士がどのような仕事であるかという話を聞いた際に興味を持ったからです。公認会計士は複数の企業をみることができるため幅広い業種に携わることができ、自分のキャリアプランに生かすことができると考えたからです。そのため大学1年生の時、日商簿記3級の勉強から始め、大学2年生の6月に日商簿記1級を取得し、クレアールの公認会計士講座を受講し始めました。

短答式試験の失敗から学んだこと

私は大学3年生で公認会計士試験に合格することを目標にしていたのですが、1年目では短答式試験に合格することができませんでした。しかし、公認会計士になるという目標をあきらめることができなかったため、もう1年勉強することにしました。その際に、「自分に足りなかったものは何か?」ということを考えて、自分の苦手な分野の克服と勉強方法の確立を意識して勉強するようにしました。ここで大事なのは自己分析を的確に行うことと、自分よりも出来る人や合格者がどのように勉強していたか話を聞くことです。特にまわりの人の話を参考にすることはとても大切だと思います。

とはいえ勉強方法は人それぞれなので聞いた方法が必ずしも自分に合うとは限りません。そのため、人の勉強方法を参考にしながら自分なりに考えて、自分自身にあった勉強方法を確立することが必要だと思います。

勉強方法

私は、まずしっかりと理解するようにして勉強をしていました。そのため、テキストを1回目に勉強する時には、図式化してみたり、自分なりにまとめなおしたりしながら勉強していたのでとても時間がかかっていました。しかし、そのように勉強しておけば知識が定着し、2回目以降に同じテキストを勉強する時には短時間で復習することができます。

また、月単位くらいの比較的長期の目標をたて、それを期間内に達成するために短期的目標として、手帳にその日ごとにやるべき勉強内容を書き込み、それをみながら勉強をしていました。そのようにしておけば、前にどのような勉強をしたか、どの答練を解いたかなどを振り返ることができるので、復習する際に役立てることができ、自分の勉強がどれくらい進んでいるかを確かめることができます。

科目別勉強方法

財務諸表論

財表は、まずスピーチの解答を自分で作成し、それをひたすら暗記していました。また、答練や公開模試などで出た問題はテキストに印をつけ、テキストにない問題が出た際には大きめの付箋にその問題と解答を書き込んでテキストにはっていました。そのようにしておけば、わざわざ答練などを見直すことなくテキストだけで学んだことのすべての復習をすることができます。

簿記

テキストを何回か解いた後は、答練を繰り返し解く。また、答練で間違えたところや新しく出てきた論点はミスノートをつける。

管理会計

計算は1級の勉強でほとんどカバーできるので、答練と模試でできなかったところだけを繰り返し解く。理論はテキストを中心に勉強し、答練や公開模試にテキストにない論点が出題された場合は、それを付箋に書き、テキストにはる。

監査論

テキストと参考法令集を中心に勉強する。自分なりに図式化するなどしてまとめなおしたものを覚える。

企業法

テキストを覚える。論証集は自分なりに図式化してまとめなおし、それを覚える。条文は必ず引いて、論証と合わせて読む。

租税法

計算はテキストと問題集を中心に勉強する。答練や公開模試で間違えた論点についてはミスノートにつける。理論については、答練などに出題された理論問題を集めたノートを作り、それを暗記する。

経営学

財務論は、テキストと答練で勉強する。計算は理解してできるようにしておけば応用がきく。管理論は、テキストと答練を中心に覚える。また、答練や公開模試に出題されたものもしっかりと覚える。

最後に

ここまでで書いてきた勉強法は、私がやってきた方法なので、必ずしもみなさんが勉強しやすい方法だというわけではありません。ですので、これを読んで役に立ちそうだと思うものを取り入れながら自分なりの勉強方法を確立させていってみてください。

最後に、私が勉強をしていく中で1番意識していたことは「メリハリのある勉強」です。もちろん公認会計士試験は科目も多く、勉強内容もたくさんあるため、多くの時間を勉強にあてなければなりません。そのため、覚悟を持って勉強を始めなければならないでしょう。しかし、ただ長い時間勉強していれば成績が向上するわけではありません。集中できていない状態で机に向かっていても知識は定着しづらく、疲れるだけです。そのような非効率的な勉強をしていては勉強を継続することはできません。ですので、たまには思い切って息抜きすることも大切だと思います。息抜きをした分、がんばって勉強しなければならないという意識が高まり、集中力が高まった状態で勉強することができます。このように、自分が最もいい状態で勉強を継続できるように工夫しながら勉強を進めてみてください。努力すればきっと合格できる試験だと思うので、がんばって合格をつかみとってください。

講座パンフレットやお得な割引情報などを無料でお届けします。
講座についてのご相談を受け付けております。お気軽にお問合せください。
講座のお申し込み案内ページです。講座をお申し込みの方はこちらからどうぞ。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次