公認会計士試験合格体験記「素直であること、謙虚であること、逃げないこと」鈴木 正勝さん

鈴木 正勝さん

  • 中央大学 商学部 卒業
目次

はじめに

私は働きながら一発で合格することができました。その間、合格体験記を何度も読んで具体的な学習法のチェックやモチベーションの維持のために利用しました。私の合格体験記も公認会計士を目指す方にとって一助になれば幸いです。会計士試験は長丁場であり、順調に学習が進まないこともありましたが、合格する気持ちを強く持ち続けることができたことが勝因だと思います。そのために合格のために必要なことは何かを常に考えて勉強法を模索し続けました。また、合格者や先生のアドバイスを積極的に聞き、それを実践するという素直さが大切だと思います。社会人は管理会計や監査論に関しては普段接している業務に当てはめることができるので、イメージしやすくその点では有利だと思います。

クレアールを選んだ理由

働きながら会計士を目指すことを決意した上で学校選択は非常に重要だと思いました。他校のガイダンスを受け、検討した上でクレアールを選びました。クレアールは社会人受験生をサポートしてくれる学校であり自分にとっては合格に一番近いと考えたからです。私は会計士試験でも基本をしっかりマスターできれば合格できるはずだと信じて勉強を始めました。そのように考えていたため、非常識合格法の考え方は当たり前に映りました。限られた時間の中で合格のレベルに達するためには、効率的に学習することが特に重要です。基本を重視し、絶対できなければいけないことをしっかりやることが、合格に直結するという考えに賛同しました。具体的なカリキュラムとして、通学をベースに通信を併用できる点は他校にはありませんでした。答練にはできる限り会場で参加して学習のペースとモチベーションを維持することが重要だと思います。一方、講義は空いた時間にいつでも受けられることが必要でした。残業で講義が受けられない時には朝早起きして一コマDVDを見てから出社する等、とにかく遅れずについていくことを最低限のルールとしていました。 またクレアールの講義は簡潔で理解できないことはあまりありませんでした。むしろイメージを持つことが大切だと思います。時間が限られた中で簿記等の計算科目に時間をまわすためにも、論文期の企業法や監査論等の理論講義は、電車の中やカフェで音声を聞きながらテキストに書き込みをしていました。映像を見て理解した気になるよりも、制約が厳しい中で自分なりのイメージや講義のポイントをテキストに書き込んでいく方が自分には向いていたのだと思います。このように、フレキシブルに対応できるDVDおよびMP3での学習のメリットを最大限に享受していました。

短答式試験に関して

短答式試験の対応としては、テキストの例題をマスターした上で答練を繰り返し解き直しました。何度も解き直すことで短い時間で解けるようになります。そして自分が解ける問題を増やすことが重要です。クレアールの答練や模試は本試験に近いものだと思います。私は直前に他校の模試を受けましたが、あまりの難しさに自信を失いかけました。本試験ではこのような問題は出ないと信じてクレアールの問題を解き続け、解答の精度を上げていきました。短答式は、高い正解率が求められます。自分の解ける問題を増やし、解けるレベルの問題が出たときには確実に解くことが必要です。試験までの準備としては日本刀を研ぎ澄ますイメージが当てはまります。そして本番ではミスできないプレッシャーとの戦いに勝つことが必要です。私は短答式1ヶ月前の模試終了後からこの精度を上げることに集中し、本試験当日も自分との戦いに勝つことができたので何とか通過することができました。

論文式試験に関して

短答式に合格すれば論文式試験は何とかなると甘く見ていました。しかし、論文の勉強はかなり苦戦しました。何しろ租税法、経営学の2科目が増えた上に講義・答練のスケジュールも非常にタイトで復習が追いつきませんでした。それでも必死にくらいついていました。あっという間に直前期になって、各校模試のラッシュが来ました。この時点で受験者の中のポジションが分かるのですが、私は悲惨な状況でした。正直間に合わないかも、とも思ったのはこのころです。それからいろいろ考え対策を打ちました。 例えば自分は文章を書くのが苦手ではなく、企業法は得意に違いないと思いこんでいたのですが、全然できないことに1回目の模試で気がつきました。その時点から自分なりにいい問題だと判断した問題を片っ端から解いて、その説明を妻にしていました。素人に説明するときにうまく説明できない場合は、まず自分の理解ができていない時でした。そういう場合にはしっかりとテキストや条文解説を読んで自分なりの理解を説明できる言葉に置き換えていました。また、今は成績開示というすばらしい制度があるので、ネットなどで公開されている昨年の問題に対する合格答案を分析してみました。すると、実際の上位合格答案は、文章が簡潔でリズムがよいことに特徴があることに気がつきました。そういったリズムを重視して本試験も真似したところ、よい成績が取れていました。試験官も難しい文章よりも分かりやすい文章を好むのだと思います。 また、とにかく計算が苦手だったため簿記にかなりの時間を割きました。最後まで計算は得意にならず本試験でもよい成績が取れませんでした。もっとバランスよく勉強すればよかったかもしれませんが、それでも計算はやらないといけないと思います。そして本試験の直前は理論の学習時間を増やしました。そのときでも闇雲に暗記するのではなく、全体を理解するように努めました。その上で各論点がなんとなく納得できるようになりました。論文式試験の準備としては、本試験をよく分析することと、全体を理解することだと思います。何よりも大切なのは問われていることにシンプルに答えることです。

勉強を振り返って

勉強開始から本試験まで答練や模試などでいい成績をとることが全然できませんでした。そういう意味で本当につらかったです。しかし後悔だけはしたくないと思い、諦めないで最後まで1点でも多く取るための勉強を続けました。できないことに対して向き合い、工夫を続けることが一番重要だと思います。

最後に

いろいろな学習中のみに対して、その都度暖かく相談に乗っていただいたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。そして五十嵐先生にはいつも前向きに応援していただきました。今考えると多くの合格者を出している五十嵐塾に参加させていただいた結果ではないかと本当に感謝しています。 最後に2年間全面的に支えてくれた妻に感謝します。家族の協力がなければ合格はなかったと思います。

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