瀬谷 雄仁さん
- 東北大学 経済学部 4年在学中(合格時)
なぜクレアールを選んだか
私は地方に住んでいるため、通信講座で学習しようと決めていました。各社を比較考量した結果、クレアールでは一流の講師が通信講座を担当していることと、通信講座の合格者が多数輩出されているという実績、そして受講料が良心的であったこともあり、クレアールで勉強を開始しました。
「非常識合格法」とは
「非常識合格法」とは、効率性と効果性を兼ね備えた学習パッケージだと思います。したがって、このパッケージの使用法を正しく理解し、上手く活用しなければなりません。例えば、薬は用法用量を守れば良薬として機能しますが、ひとたびそれを誤ると毒にもなることと同様です。では、「非常識合格法」の用法とは何か。それは、クレアールで提供される過不足ないテキスト、問題集、講義、答練などを徹底的に消化するということです。これは、字面で見る限りでは一見簡単に思えますが、やってみると時間がかかるし、答練でよい結果がでないと不安になったりもします。しかし、これは勉強が順調だというサインであるように思われます。
答練を用いたモチベーション維持
通信講座で答練を期限内に提出することは大変なことです。しかし、それができれば、実力は知らず知らずのうちに付いてきます。特に理論科目は、採点基準が素人である我々受験生には分かり難いからこそ、実力のある講師に採点してもらう意味は大きいと思います。
通信講座のメリット・デメリット、私の工夫
世間では通信講座は通学講座と比べて不利という指摘もあるようですが、通信講座には通信講座ならではのメリットがあります。第一に、生活上の隙間時間を勉強する場とすることができます。第二に、講義時間を大幅に圧縮することができます。これは、DVDの再生速度を高速にすることで可能です。私は普段から講義は一時間前後で視聴していました。ただし、注意点として、理解が追いつかないにも関わらず、そのまま流してしまわないように気をつけてください。
論文式本試験での戦略
私は、標準的な難易度以下の問題を確実に解答できるような戦略を立てました。これは、クレアールで言う「非常識合格法」に通じる点で、本試験で負けない戦略ともいえます。私も受験を何度か経験していますが、負けなければ試験に合格する可能性が高いように思います。ここでいう「負けない」という言葉には、本番でミスをしないことも含まれます。こう考えれば、本試験までに必要な勉強が各自見えてくるのではないでしょうか。
各科目の勉強法
■財務会計・管理会計
計算は求める数値を導出するために必要なデータの判別がつくようになってから、計算スピードが速くなりました。特にお勧めが短答答練の計算問題です。あれは繰り返し解く価値のある問題が多いです。ただし、連結などのいわゆる構造問題は総合問題で訓練したほうが良いでしょう。あと、簿記については平山先生のテクニックが秀逸で、本試験で実際に出題された連結キャッシュ・フロー計算書の問題は容易にかつスピーディーに解答できました。
理論について、財務諸表論は独立して指導を受けるので対策がしやすいと思います。会計法規集で原文にあたることも大切だと思います。一方、管理会計の理論は何をどの程度やるべきか悩みました。そこで、論文答練の理論問題をまとめて、それを繰り返しチェックしました。結果的にはそれで十分でした。
■企業法
法律を学んだことのない人にとっては法律の解釈に慣れるまでが大変だと思います。企業法の山本先生からは外国語を学ぶように法律を学べというアドバイスをいただきました。企業法は応用テキストの完成度が高く、その全部を修得できれば、短答であろうと論文であろうとも十分な合格点を取ることができるようなると思います。
■監査論
私はテキストをある程度理解した後は、監査基準を読み込みました。監査論の学習を始めたばかりの頃は、監査基準を読んでも意味がわかりませんでしたが、一通りの学習が済んだあとであれば、監査基準は格好の復習教材です。
■租税法
計算は、法人税と消費税が中心でした。ボリュームがありますが、やれば報われる科目です。復習時に気をつけたのは、計算を速く正確にできるようにしたことです。所得税は理論の理解の手段として計算を勉強すればよいのではないかと思います。
理論は、直前テキストと答練の問題だけしかやりませんでした。避けられるものであれば避けたいですが、本試験に出る以上仕方がありません。この点、成澤先生は、受験生の気持ちを十分理解されていて教材の量を限定してくれています。
■経営学
財務管理論(ファイナンス)は得意科目のためアドバイスできることがありません。ただ一つ言えることは、経営学に関してはファイナンスの計算ができるかどうかで科目全体の安定感に差が生じてしまいかねないので頑張りましょう。
一方、経営管理論はとにかく苦手でした。最後までどうしていいかわからず、板書ノートと答練を徹底的にやりました。この二つには経営管理論攻略のエッセンスが満載で、本試験の多くがその範囲内でした。藤原先生の対策は万全です。
最後に
私は、クレアールの先生や事務の方々のご助力もあって公認会計士試験に合格することができました。この場をもってお礼を申し上げたいと思います、ありがとうございました。受験生の皆さんへ。是非私達の後に続いてください。応援しています。