公認会計士合格体験記「『非常識』な方法で合格するために必要なこと」三宮 圭祐さん

三宮 圭祐さん

  • 慶應義塾大学 商学部卒、早稲田大学 大学院会計研究科会計専攻

私は30歳の男性、合格時の職業はアルバイトでした。
受験回数は6回で、内訳は大手の受験予備校で3回、独学で2回、クレアールで1回です。合格した2014年の1日の平均学習時間について、アルバイトのない平日は8時間程度勉強しましたが、アルバイトのある平日や週末は3時間程度しか学習時間がとれなかったため平均すると5時間程度になると思います。ですので、試験までの総学習時間は1,600~1,700時間程度です。

目次

1.クレアールを選んだ理由

私がクレアールを知ったのはインターネットでの検索でした。独学での勉強に限界を感じ再び受験予備校に通う事に決めたものの、以前通っていた予備校に戻っても合格できる気がしませんでした。そこで、インターネットで他の予備校についての情報を集めているうちにクレアールに出会いました。『非常識合格法』というキャッチフレーズを目にし、年齢が30歳という節目を迎え一度公認会計士試験に区切りをつけようと考えていた私は最後の勝負を非常識合格法に賭けてみる事にしました。

2.私の学習方法

 まず挙げられるのは講義も答練も実施されたらすぐに復習することだと思います。会計士試験に限らず、どの勉強でもそうだとは思いますが、理解が出来ていないまま先に進んでもわからなくなるばかりで時間だけが過ぎていきます。会計士試験は学習すべきことが多いため無駄にできる時間はほとんどないと思います。過去に大手の受験予備校でカリキュラムについていくのに精一杯で復習がほとんど出来ていなかった失敗を踏まえ、復習を自分で納得がいくまでやりました。
 その上で計算科目についてはテキストの例題や練習問題、答練の問題を答えが出せるようになるまで解きました。これは他の予備校でも指導されることだと思います。
 クレアールで特徴的なのは理論科目の『スピーチ』だと思います。スピーチは覚えるべきことを明確に示しているのでとても役立ちました。大手予備校では理論科目の復習をする際に読むべきテキスト量が多く、時間がかかるので負担に感じて敬遠しがちであったため理論の問題で良い点が取れませんでした。スピーチを行うことにより理論の問題が得意になり合格につながったと感じています。

3.講師・講義について

 講師の先生や講義について『非常識合格法』というのでどういった感じなのかと思っていましたが、全体的には大手予備校と変わりません。ですから身構える必要はないと思います。
 しかし、どの科目の先生も講師経験が豊富であるとの事で講義に慣れていらっしゃる印象を受けました。大手予備校にいらっしゃる講師経験が少ない方の講義ですと良くも悪くも気合が入っているので聴いている側からすると疲れてしまう経験がありました。受講生の好みもあるのでどちらが良いとは言えませんが、私にとってはクレアールの講義が性に合っていたのだと思います。

4.通信講座のメリット

 通信講座のメリットは学習計画を自由に立てられる事だと思います。通学講座でもフォロー制度が各予備校であると思いますが、日程調整が難しかったり有料だったりして実際フォローが難しいのが現状です。さらに、フォローができるうちは良いのですが、フォローができない程にカリキュラムに置いていかれてしまうとやる気がなくなってしまう人もいると思います。
 この点、通信講座であれば自分の都合に合わせて学習ができるので試験までにきちんとカリキュラムが消化できました。

5.受験勉強、通信講座での注意点

 まず、受験勉強での注意点は、多くの受験予備校のカリキュラムでも1年は必要としているように、長丁場の受験生生活になります。人間ですので、どうしても勉強したくない時もあると思います。この時に無理をすると勉強をするのが嫌になってしまいますので、その時は思い切って休みを取る事も必要です。
 そして、通信講座は前述の通り自由なので、裏を返せば何もやらなくても誰も何も言ってくれません。通学講座は日程が決められておりきちんと守れば合格に必要な実力がつきます。どちらも長所・短所があるのできちんと考えてから決めた方が良いと思います。

6.非常識合格法について

 私もそうでしたが、『非常識』というのでどんなにすごい方法なのだろうと思って受講してみると、やることは講義・答練を受けて復習することなので大手予備校と変わりません。非常識なのは本試験に出ないような細かい論点は思いきって学習しないことにあるのですが、これも考えてみれば『常識』だと思います。ただ、大手予備校で勉強していて不合格を繰り返すうちに忘れてしまうのです。大手予備校では確実に合格するために難しい論点や最新の論点を得点するように指導されますが、難しいのでなかなかモノにならず、さらにこれに重点を置くがあまり確実に得点すべき基礎的な論点がおろそかになるため、どっちつかずの状態に私は陥ってしまいました。
 したがって、『非常識合格法』だから受講すれば必ず合格できるというものではないと思います。きちんと勉強する必要はありますが、きちんと勉強すれば十分に合格できるだけの実力はつくと私は考えています。

7.これから学習を始めようか検討されている方へのメッセージ

 公認会計士試験を難関試験としているのは学習しなければならない事の範囲の広さにあると思います。IQが高くなければ解けないような難解な問題は出ませんので、試験範囲の内容をいかに自分のものに出来るかがカギになります。私は合格するまでに一般的な合格者よりも時間がかかってしまいましたが、裏を返せば時間をかければ誰でも合格できるという事です。合格するために大切なのは『最後まで諦めない事』だと思います。私自身諦めようとしたことが何度もありましたが、今となっては諦めなくて良かったと心の底から思います。
決して楽な試験ではありませんが、頑張るだけの価値がある職業だと思います。皆さんも挑戦してみませんか。

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