新島 高史さん
- 明治大学 経営学部 会計学科3年在学中(合格時)
- 大学在学中一発合格
はじめに
私は現在、明治大学経営学部会計学科に在学中です。大学入学後に簿記の学習を始め、2010年6月の日商簿記検定1級合格後に入学し、2011年8月の試験で合格できました。短期一発合格のために、私の合格体験記が皆様の参考になれば幸いです。
クレアール会計士アカデミーに入学した理由
私がクレアールに入学した理由は2つあります。1つ目は、日商簿記3級と2級を教えてくださった五十嵐先生がクレアールにいたからです。2つ目は、クレアールの受講料が他の専門学校に比べて良心的だからです。
「非常識合格法」のメリットと実践方法
「非常識合格法」の最大のメリットは薄いテキストと必要最低限な学習範囲です。クレアールのテキストはかなり薄いため、本当に重要な部分だけを何回も復習することができます。その結果、強固な知識と能力が身につき、試験本番では基本的な問題は確実に答えられます。本試験では応用問題も出題されますが、クレアールで学んだところだけしっかり正答すれば十分に合格点に届きます。
勉強するうえで大切なこと
大切なことは2つあります。①根拠のない自信を持つこと、②決めたことは絶対に継続的にやる、ということです。私は答練や模試で散々な成績をとっても「絶対に本試験は合格する」という自信を持ち続けていました。客観的かつ冷静に答練の成績をみると、私は全く合格ラインに届いておらず、私の自信は根拠のないものだったでしょう。しかし、自信を持っている人とそうでない人では明らかに、日々の勉強に対する姿勢や本番での踏ん張りが違ってくるように思えます。皆さんもぜひ、自信を持って勉強してみてください。最後の最後で自信が確信に変わる時がくるはずです。
また、決めたことは絶対に継続的にやることも大切です。私は毎日朝7時半に大学の自習室に行って夜の10時まで勉強することを繰り返していました。自分にとって続けられる勉強スケジュールを決めて継続的に行うことにより、自分独自の勉強スタイルが確立され、効率的な勉強方法が見えてくるはずです。
科目別勉強法
簿記
まずはテキストを完璧に仕上げて基礎固めをします。その後答練を何度も繰り返し解きます。答練の復習にあたって大切なことは、わからなかったところを重点的にやることです。簿記の範囲は広いので効率的な勉強が必要です。またクレアールの簿記の答練はかなりレベルが高かったので、本番はかなり簡単に感じました。
財務諸表論
ひたすらスピーチするのみです。私ははっきりと声に出してスピーチをしていました。テキストの内容すべてについてすらすらといえるようになったのは、本当に直前期までかかりました。なので、粘り強くスピーチし続けてください。
管理会計論
計算については日商簿記1級時点で完成していたので、答練の復習をよくしていました。理論についてはテキストの重要な項目及び答練をノートにまとめて繰り返し読んでいました。
監査論
テキストと監査基準を完璧に暗記してください。それでも短答では全く知らない肢があると思いますが、消去法や推定で解答にたどり着けるはずです。また自分が会計士になったつもりで想像を膨らませながら勉強すると理解しやすくなる科目だと思います。
企業法
条文集を引きながらテキストを読み込みます。最終的にはある事例について該当する条文番号がスムーズに浮かんでくるくらいに暗記してください。
租税法
計算についてはテキストの問題と答練の問題をやっていました。問題集はやらなくても基本的なところだけおさえれば、本番でも十分に戦えると思います。理論については答練で出題されたものをノートにまとめてそれを暗記していました。
経営学
管理論については本試験を意識して用語を中心に覚えていました。財務論については、テキストと答練を完璧にすれば本試験は簡単に思えるくらい解くことができます。
全般的な勉強法
よく考えて勉強することが大切です。間違った問題に対して「自分はなぜその問題ができなかったのか」→「その問題ができるようになるためにはどこまで自分の能力を高めなければならないか」→「そのためにはどんな勉強をすればよいのか」と常に考えてください。単純なロジックですが、意外とただ漠然と勉強していて、反省が中途半端になっている人が結構いるのではないでしょうか。細かく具体的に自己分析をしながら勉強していくと合格への道のりが見えてくるはずです。もしどんな勉強をすればよいのかわからなくなったら、合格者や先生にアドバイスをもらいましょう。ただし、それを鵜呑みにすることは危険なので、自分にあっているかよく検討する必要があります。
最後に
私は平成23年度第2回の短答式試験に合格した後、論文式試験に合格しました。第2回の短答式試験の合格率は約3.5%でした。そのデータを見るとかなり難関試験であったとよく言われますが、はたしてそうでしょうか。少なくとも私自身は試験を受けていて、難しいとは感じず、自分ができる問題を確実に解いていっただけです。また結果的に合格率を知っても私は何も感じませんでした。逆に不合格であった人が「合格率があんなに低かったのだからしょうがない」と自分に対する言い訳としてそのデータを使っていると思われます。自分に自信を持っていて試験の難易度やデータに惑わされない人が合格すると私は考えます。
最後になりましたが、ここまで私を支えてくれた家族や受験仲間、友達、大学の先輩方、そして受験指導をしてくださった五十嵐先生、スタッフの方々にはこの場を借りてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。