「普通の人が公認会計士試験に合格する方法」児玉 優樹さん

児玉 優樹さん

目次

会計士を志した理由

私が公認会計士を志した理由は、自らのキャリアについて考えていく上で何かしらの専門的なスキルを身につけることが必要だと実際に働きながら強く思ったからです。そこで色々な資格などについて調べて、知識ゼロからでもスタートでき、そして取得した時の効用が大きいと言える会計士の資格に辿り着きました。また、ひとによっては海外で仕事をする可能性があったり、経営に関する仕事ができたりしてカッコイイという単純な憧れのようなものもありました。

クレアールを選んだ理由

私はクレアールの3.5年トータルセーフティコースを受講いたしました。このコースを選んだ理由は2点あります。1点目は簿記3級から公認会計士論文式試験までの必要なカリキュラムが全てこのコースに含まれているため、どのようなカリキュラムを履修する必要があるのかを調べる必要がなく全てクレアールに委ねることができ初学者である私にとって安心できたからです。2点目は簿記検定や会計士試験の受験料のサポート及び早期に合格すればお祝い金や未受講の授業料が戻ってくるなどの、金銭的なメリットが大きかったことです。私は合格まで2年9ヶ月程度かかかりましたが、結果的に大きなキャッシュバックを得ることができました。このコースがあったことが私がクレアールを選んだ理由です。

合格までの道のり

私は2014年の12月にクレアールに入学しました。簿記2級までの範囲は高校の時に勉強していたため、クレアールでの勉強は簿記1級の範囲からスタートしています。一年間は働きながら勉強をし、2016年の2月からは会計士試験の勉強に専念することにしました。

論文式試験合格までのおおまかな流れは以下の通りです。

  • 2015年6月 日商簿記1級受験 不合格
  • 2015年12月 短答 不合格(お試し受験)
  • 2016年2月 退職し受験に専念
  • 2016年5月 短答 不合格(得点比率50%程度)
  • 2016年12月 短答 合格(得点比率81%)
  • 2017年4月 他校論文模試 E判定(1校受験)
  • 2017年7月 他校論文模試 D判定及びF判定(2校受験)
  • 2017年8月 論文式試験 合格

私の勉強スタイル

働きながら勉強しているときは平日1日2時間程度、朝と夜に1時間ずつ勉強をし、土日は終日勉強をするという方法をとっており、週に20~25時間程度の勉強することを目標として勉強の計画をたてておりました。もちろん、残業があったり土日は疲れていたりで思うように勉強時間を確保できないときもありました。ただし、そのような時も遅れた分を次の週で取り戻したり、取り戻せないと判断したときはすぐに勉強計画を修正し、思うように勉強できなかったことについて後ろめたく感じたりしないように気をつけていました。

試験勉強に専念するようになってから初めは1日に7~8時間程度勉強することを目標とし、慣れてくると10時間程度勉強することを目標として勉強計画をたてていきました。直前期は1日13時間~14時間程度勉強しました。

ここで私がお伝えしたいことは必要な勉強時間ではありません。自分がどの程度の時間でどの程度の量を勉強できるかを把握することが重要であるということです。私は専念するようになってからはルーティンとなるような1日のスケジュールを決めて勉強するスタイルをとり、基本的にはその1日のスケジュール通りに生活していたため、上記の勉強時間はストップウォッチで計ったわけではないですが、感覚的なものでもなくわりと正確であると思います。このように勉強の計画をたてることにより、自分が1日、1週間、1ヶ月でどの程度の勉強をすることができるのかを把握することができ、数ヶ月先までの勉強の進捗度の予想もたてることができやすかったため、この方法をとっていました。会計士試験は長期の試験となるため、どのように勉強の計画をたてればいいかわからないという方は、このような1日の自分の勉強の量を把握しながら試験日までの長期的な勉強計画を立てていく方法はおすすめです。そして、クレアールであれば通信講座であるため、自分の思う通りに勉強計画を組み立てることができ、私の勉強方法にぴったりでした。また、働きながら勉強をする方も、計画より勉強が遅れてしまってもすぐに修正することができるため、遅れてしまったことに対するストレスの発生を回避しやすいということはメリットです。

ただし、通学の授業のように時間が決まっているほうが勉強計画がたてやすいという方や、勉強仲間がいたほうがやる気がでるという方には通信講座は向かないと思いますので、自分がどういったスタイルで勉強することが向いているかは初めにしっかりと見極めたほうがよいでしょう。

短答式試験対策について

基本的にはクレアールのテキスト、問題集、答練を使用して勉強をすすめました。

特に短答式試験の学習ではクレアールの過去問題集の果たす役割はとても大きいといえます。この過去問題集は過去10回分程度の本試験の問題が、論点別に編集されています。そのため、講義を一周聞いた程度であっても、この問題集を使って学習を進めていけば、体系的な理解に大変役立ちます。また、繰り返し解くことで本試験で頻出される問題や、自分がどの論点を苦手としているかの把握も容易にできるようになります。

私はなかなか短答式試験の点数が伸びず悩んでいましたが、2回目の短答式試験の後にこの過去問題集が教材に組み入れられ、これを繰り返し解くことにより飛躍的に点数がアップしました。ちなみに私は試験前2ヶ月ほどの間で理論問題は8回転、計算問題は3回転させましたが、どの程度繰り返し解けばいいかは人によると思います。ただ時間に余裕があるのであれば、過去問題集を1回転でも多く回すことが合格への近道であると私は思います。

そして、過去問とあわせて答練やスピーチをすることにより過去問でカバーしきれていない範囲を補うことができると思います。

論文式試験対策について

論文式試験もクレアールの答練、問題集と過去問を中心に勉強を進めていきました。クレアールは非常識合格法を採用しており学習範囲や問題を厳選して必要最低限の学習量となっています。そのため、勉強時間が十分に確保できないという場合は、非常識合格法のメソッドに則って、学習の範囲を無闇に広げることはせずクレアールの問題だけを解くべきだと思います。実際に過去の先輩の合格体験記を拝見してもクレアールの教材のみを使用しているという方が多くいらっしゃいます。

最後に

公認会計士試験に合格する人たちは良い大学を出ている方が多いですが、学歴や経験は一切関係ありません。なぜならば会計士試験の勉強は、大学受験などと異なり、みんな会計士試験に関する知識はほとんどゼロからスタートするからです。私自身一流大学と呼ばれるような大学は卒業していませんし、大学でも会計士試験とは全く関係ない学部で、前職も全く関係ない業種でした。それでも合格できました。

その秘訣は何かと聞かれれば、「諦めないこと」と私は答えます。合格した人たちに共通して言える事は皆最後まで諦めなかったということです。会計士試験の勉強は長期に渡ります。私自身、思うように学習が進まなくて諦めたくなるような局面はありましたが、そのたびに過ぎた時間でできなかったことについて考えるのではなく、試験までの時間で何ができるかを考えて勉強の計画を練り直すという常に未来志向型の勉強をしてきました。

7月の他校の論文模試の結果もさすがにショックでしたが、そこでも諦めずにすぐに切り替えて敗因分析を行い最後は必ず逆転すると考えました。

論文試験本番でも、1日目にあまりうまく書けなかったなと思いましたが、2日目以降で取り返すつもりで挑みました。結局最後の1科目まで手応えらしい手応えは感じませんでしたがとくにかく精一杯答案用紙に書いてやろうという気持ちだけは最後まで持ち続けました。

もし途中で諦めていたら、確実に合格できていませんでしたが、絶対に会計士になるという思いを忘れずに最後までやり遂げたから合格できたのです。合格の判定は最後までやり遂げた人にしか下されません。

皆さんも会計士試験を目指そうと思ったときに何かしらの決意があったと思います。その決意を最後まで忘れずにやり遂げてください。皆様の合格を心より祈っています。

講座パンフレットやお得な割引情報などを無料でお届けします。
講座についてのご相談を受け付けております。お気軽にお問合せください。
講座のお申し込み案内ページです。講座をお申し込みの方はこちらからどうぞ。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次