公認会計士試験合格体験記「私の合格体験記」 Nさん

学習スタートから合格までの軌跡

2020年4月  勉強開始
2020年11月  日商簿記1級→不合格×
2021年2月   日商簿記1級→不合格×
2021年6月  日商簿記1級→合格◎
2021年8月  短答式試験勉強開始
2022年2月  前職退職
2022年5月  短答式試験 不合格×(59%)
2022年12月  短答式試験 不合格×(70.6%)
2023年5月  短答式試験 不合格×(66%)
2023年12月  短答式試験 合格◎(78%)
2024年8月   論文式試験 不合格×(偏差値50.30)
2025年8月   論文式試験 合格◎(偏差値58.06)

目次

公認会計士を目指した理由・きっかけ・動機

大学の授業で出会った簿記が楽しく、会計分野に興味を持ちました。大学卒業後はシステムエンジニアとして働いていましたが、頭の片隅にはずっと会計の存在があり、社会人4.5年目頃からやはり会計の道に行きたい気持ちが大きくなりました。会計を軸とした幅広いキャリアの可能性がある公認会計士にとても魅力を感じたのと、会計についてもっと深く学びたいという思いが強く、思い切って前職を退職して本格的に公認会計士を目指すことを決めました。

クレアールを選んだ理由

私は社会人になってから公認会計士を目指し始めたので、社会人合格者が多いクレアールが目にとまりました。また、他校と比較して圧倒的に低価格であるところにも惹かれ、クレアールに決めました。

具体的な学習方法

クレアールは、非常識合格法をコンセプトとしており、他校と比較して教材が少なめですが、重要な論点がきちんとまとまっており、その教材を何周も回すことで、合格に必要な力がつくと感じました。

仕事をしている時は、毎日少しでも時間を見つけて平日は2時間程度、休日は8~10時間程度を目指して勉強していました。長時間勉強できる日は、午前は計算科目中心に、午後から理論科目を中心に勉強するようにしていました。

前職を退職してからは、しばらく勉強だけの日々を送っていましたが、精神的に耐えられなかったので、週に数回アルバイトをしたり、ジムに行ったりする時間を作るようにしました。また、家でも筋トレや有酸素運動を一日30分程度するようにしてから、精神面が安定したように思います。

日商簿記1級

使用した教材…1級テキスト・問題集、答練

テキストの例題や問題集、答練を繰り返し何度も解きました。最初は理解できない部分も多かったのですが、あまり立ち止まらず前に進むようにしました。何周もしているうちに理解できなかった部分も腑に落ちるようになりました。

私は日商簿記1級の取得にこだわり過ぎてしまったところがあり、もう少し早く短答式試験の勉強に着手すれば良かったなと後悔しています。というのも、短答式試験の勉強をしていると、日商簿記1級より深く理論も計算も学ぶことになるので、自然と日商簿記1級に受かる力が身についてくるからです。

日商簿記1級のための勉強をずっと続けるよりも、ある程度勉強が進んだところで短答式試験のための勉強を始めた方が、日商簿記1級もより受かりやすくなると感じました。なので、最初に日商簿記1級の取得を目指して勉強を開始するのは良いと思いますが、あまり合否にこだわりすぎず、短答式試験の勉強に進んで良いと思います。

短答式試験

●財務会計

使用した教材…テキスト(個別1.2.3、基本連結、応用連結、企業結合、財務諸表論)、一問一答集、過去問集、答練、模試(他校含む)

計算については、テキストの例題と答練を繰り返し何度も解きました。過去問集は本試験問題に慣れるために1.2周程度解きました。日商簿記1級の範囲とそこまで大差なく、思っていたよりスムーズに勉強が進められたと思います。

理論については、テキストの重要な部分にマーカーを引いて暗記するようにし、また、テキストを何度も読み込んで、過去問集を3.4周解きました。答練は計算を解くのと一緒に理論も解いていたので何周も解きました。一問一答集も何周も解きました。

私は理論を先にすべて解いてから、計算を解くようにしていました。時間配分も決めて、答練の時から必ず守るようにしていました。理論の問題文の指示(正しいものを選べor正しくないものを選べ)を間違えて取れる問題を落としてしまわないように、「正しくないものを選べ」の場合は、最初に問題文を読んだ時に大きな星マークを書く等して読み間違い防止の工夫をしました。

●管理会計

使用した教材…テキスト、問題集、過去問集、答練、模試(他校含む)

計算については、テキストを読み込み、問題集や答練を繰り返し何度も解きました。過去問集は本試験問題に慣れるために1.2周程度解きました。

理論については、過去問集を3.4周解きました。答練は計算を解くのと一緒に理論も解いていたので何周も解きました。また、原価計算基準をプリントアウトして、問題に出てきた部分にはマーカーや書き込みを行い、マーカーを引いた周辺を中心に読み込みも定期的に行いました。

短答式試験では、ずっと管理会計が足を引っ張っていました。日商簿記1級の時によく考えず機械的に解く癖がついてしまい、理解重視の勉強ができていなかったことが原因だと考えています。自分の予備校の答練はいつも良い点数なのに、他校の模試や本番では全然点数が取れないという状況から抜け出せずにいました…。計算過程ひとつひとつを丁寧に理解するという理解重視の勉強方法に変えることができてからは、本試験でも点数が50点程度アップしました。

●企業法

使用した教材…テキスト、一問一答集、過去問集、答練、模試(他校含む)

テキストの重要な部分にマーカーを引いたり、答練の内容や自分なりの理解を書き込んだりして、基本的には重要な部分を中心に、テキストの読み込みを何度も行いました。また、iPhoneのメモアプリに、単元毎にひっかかりやすい細かい部分を自分なりにまとめて、答練等の直前に見返すようにしました。過去問集や答練は3.4周解き、一問一答集は何周も解きました。該当箇所の条文も引くようにしていました。

●監査論

使用した教材…テキスト、一問一答集、過去問集、答練、模試(他校含む)

テキストの読み込みを何度も行いました。重要な部分にはマーカーを引いたり、書き込みを入れたりしました。太字についてはほとんど暗記しました。講義の中でも監査の全体像を意識するのが重要というお話を何度も聞いたので、今勉強している部分が監査全体のどの部分なのかということを意識して勉強を進めました。また、過去問集や答練も3.4周は解き、一問一答集は何周も解きました。

論文式試験

●会計学

◎午前

使用した教材…論文理論用テキスト、答練、模試(他校含む)

会計学午前はあまり時間をかけませんでした。基本的に答練を2.3回ずつ解いて、あとは、論文理論用テキストの暗記をメインに行いました。

本試験、模試、答練で難易度が高い問題は、本当に難しく、計算問題はできても数個程度しか正答しないことがほとんどで、理論も白紙部分が多かったです。それでも偏差値は低くなかったので、時間をかけてもあまり意味がないと感じました。そのため、計算問題は週に1.2回1時間位で、忘れない程度に答練の解き直しをしていました。あとは、答練の1回目や模試の時は、問題文をよく読んで、簡単で取れる問題は絶対に落とさないことだけを徹底しました。

◎午後

使用した教材…テキスト(計算は短答時に利用していたもの、理論は論文テキスト)、答練、模試(他校含む)

計算については、基本的にテキストは各論点を忘れない程度にざっと見るだけで、スムーズに解けなさそうだと感じたものについては問題を解き直していました。答練は1回目を解いた後は、忘れた頃に答練を解き直すということを繰り返していました。また、第5問対策として、少し短めの時間設定をして、下書きを工夫する等してなるべく早く連結会計の計算を解く練習をしました。

理論については、論文テキストを一語一句ではないですが、重要なキーワードは抜け漏れがないようほとんど暗記しました。本試験は論文テキストから出ることも多く、理論は安定して点数を取ることができたので、きちんと暗記しておいて良かったと感じました。答練も解いて必ず添削に出していました。

また、本試験では法令基準集を使用できるため、普段の勉強の時からも引くようにしていました。後述の監査論と同様で、基準集の内容をそのまま書き写せば良い問題も出ることもありましたし、関連する基準を参照すると記憶の手助けとなり、思い出せなかった内容を思い出せることもありました。なので、法令基準集もある程度引き慣れておくのが良いと思いました。

私は、論文式試験1回目と2回目で解く順番を大きく変えました。元々は第3問→第4問→第5問の順番に解くようにしていたのですが、時間配分が毎回上手くいかず、焦りもあり、第5問で計算ミスが多発して偏差値がいつも低くなってしまうのが悩みでした。

そこで、論文式試験2回目からは、思い切って第5問(1時間経過したら絶対第3問に行く)→第3問→第4問の順番で解くようにしてみたところ、これが私には合っていたようで、時間配分が上手く行くようになり、成績も試験時間中の精神面も安定するようになりました。焦ると計算ミスをしやすいので、最後にほとんど理論である第4問を持ってくることで、計算ミスを極力少なくできたと思います。

●監査論

使用した教材…テキスト、答練、論文レジュメ、模試(他校含む)、監基報

テキスト・論文レジュメの読み込みや、重要なキーワードの暗記を行いました。答練は繰り返し何度も解き、添削にも必ず出していました。監基報は常に横に置いておき、逐一引くようにしていました。マーカーを引いたり、書き込んだりもしました。

監査論は毎年本試験問題の傾向が変わるので、一概には言えませんが、論文式試験では、監基報をいかに使いこなすかが重要だと感じました。基準を丸写しするだけの問題が出ることもありますし、暗記した内容を吐き出すタイプの問題でも、思い出せないような場合は関連する監基報の基準に少し目を通すことで、記憶の手助けとなり、思い出せたこともありました。

また、なるべく監基報の言い回しをそのまま使用した方が自分の言葉で書くよりも点数が来やすいと答練や模試を通して感じました。なので、論点を見たら、すぐあたりをつけて監基報を引けるような訓練をしておいた方が良いと思います。

●企業法

使用した教材…論文テキスト、答練、模試(他校含む)

論文テキストの問題と答練を繰り返し何度も解き、答練は必ず添削に出していました。模試は他校も複数受けました。解いた後は答案分析を行い、抜けている要素の確認作業も繰り返し行い、少しでも多く点数が入る書き方を意識しました。並行して論証の暗記も行い、直前期は論証の暗記をメインに行いました。条文もその都度引いて、一度引いた条文は、条文番号と条文の重要なキーワードにマーカーを引くようにしました。

論文式試験の1回目も2回目も、盛大な論ズレを起こしてしまいましたが、1回目は偏差値50.65、2回目は53.75で、企業法全体で偏差値50を切ることはありませんでした。なので、論ズレした部分以外できちんと点数をとれていれば、大きく足を引っ張ることはないと思います。

個人的な感想ですが、今年の本試験第一問の問題文はとても読みとりづらいと感じました。それが原因で、テキストや答練で触れたことのある論点であるにもかかわらず、私はその論点と上手く結びつけることができず、論ズレを起こしてしまいました。なので、可能な限り他校の模試の問題も多く取り組んだ方が、様々な言い回しに触れることができるので、少しでも論ズレを起こしてしまう可能性を低くできるのではないかと思いました。(ただ、私は今年も論ズレを起こしてしまったので、他校の問題を取り組んだとしても論ズレを起こしてしまう可能性はあります…)

※私は論文式試験2回目で科目免除があり、1回目の時と比較して余裕があったので、他校の問題も複数取り組みましたが、論文式試験1回目だとそこまで手が回らないかもしれません。

●租税法

使用した教材…テキスト(法人税、所得税、消費税、直前理論)、答練、模試(他校含む)

テキストの問題と答練を繰り返し何度も解きました。ある程度テキストの問題も答練もスムーズに解けるようになった段階で、法人税、所得税、消費税それぞれ、大きな紙1枚に、論点や解き方の流れを自分なりに整理しました。そして、答練や模試、本番の直前にざっと見るようにしていました。条文も逐一引くようにして、重要な論点については、何条あたりか覚えておくよう意識しました。

上記勉強法を続けた結果、論文式試験の1回目で、科目免除をとることができました。また、論文式試験直前に配布される直前テキストは薄いですが、理論の重要な部分がまとまっていて素晴らしい教材だと思いますので、直前期にはぜひ取り組んでいただきたいと思います。

●経営学

◎経営管理

使用した教材…テキスト、答練、模試(他校含む)

テキストを何度も繰り返し読み込み、単語の暗記をメインに行いました。答練で出たものはテキストに書き込むようにして、情報を一元化して回すようにしました。

問題数が多くなく、みんなが取れる問題を一つ落とすだけで、かなり偏差値が下がってしまう印象があるので、確実な暗記が重要だと思います。暗記は4.5月くらいから意識し始め、7.8月の直前期には何度もテキストを繰り返し見るようにして、重要な単語は確実に暗記することを心がけました。理論名と人名はセットで覚えるのが良いと思います。

◎財務管理

使用した教材…テキスト、答練、模試(他校含む)

テキストを何度も読み込んで理解を深めました。また、テキストの問題や答練を繰り返し何度も解きました。質問制度はほとんど利用しませんでしたが、財務管理の答練で腑に落ちない部分だけは、理解を深めるためにも、何度か質問制度を利用しました。

公式だけを暗記しておけばそれなりに解けるという話もよく聞きますが、私は公式の暗記だけだと応用問題が全然解けませんでした。また、簡単な問題でも少し聞かれ方が変わると解けなくなりました。

論文式試験1回目の時は、偏差値が40台前半でしたが、これは公式の暗記はしているけれど理解が浅かったことが原因だと考えています。ここ最近の傾向も、記号を選ばせて細かい知識を問う問題が増えてきており、公式の暗記だけでは太刀打ちできないような状況になってきていると感じました。

論文式試験2回目の時は、理解を重視して一から勉強し直しました。公式をただ暗記するのではなく、大きな視点を持って、公式1つについても、その公式が使われる目的や背景まできちんと理解するようにしました。その結果、論文式試験2回目では、偏差値63.04まで伸びました。

経営学は軽視されがちですが、それなりにボリュームもあり、経営学で大事故を起こすと合格から遠ざかってしまうということを1回目の論文式試験で痛感しました。沢山の科目がある中で経営学も勉強しなければならず、他の科目程は時間を割けないかもしれませんが、(今の本試験の傾向を考えると)経営学の財務管理も公式の暗記に走らず、理解重視で勉強することが重要だと思います。

クレアールで学習して良かった点

受験料はすべて負担してくれますし、短答式試験や論文式試験に合格するとお祝い金がもらえます。また、トータルセーフティコースという保証期間が長めのコースを比較的安い金額で受けることができた点が良かったです。Web通信のため、自分のペースで学習を進められたのも良かったと感じています。

簿記の山田先生の講義や答練解説が丁寧で、難しい論点でも山田先生の説明だと理解できたので、とてもおすすめです。租税法は、テキストがかなり薄めであるにも関わらず、重要な論点がきちんと分かりやすくまとまっており、それを回すだけでかなり力がついたので、個人的にイチオシの教材です。

最後に

クレアールの講師の方々、ずっと応援し続けてくれた友人、支えてくれた家族には大変感謝しています。

私は短期合格者ではないので、参考にしない方が良い部分も多々あると思います。ですが、様々な勉強方法・様々な受かり方があると思いますので、そのうちの一つとして、私の合格体験記を少しでも参考にしてくださる方がいれば幸いです。

振り返ってみると、短答式試験、論文式試験ともに成績が伸び悩んでいた科目は、よく考えずにスピードだけ意識して計算を解いたり、一問一答をひたすら回したり、すぐ暗記に走ったりで、理解を疎かにしていました。理解重視の勉強方法に変えてからは成績が伸びたので、理解することがとても重要であると学びました。

また、勉強を進めることに精一杯で、勉強スケジュールの管理が重要であると頭では分かっていながらも疎かにしてしまっていたのですが、論文式試験の2回目では、年間→月間→週間→1日毎で細分化してスケジュール管理を徹底したことで、自分の予想以上に良い成績を残せたと考えています。

私は、短答式試験で複数回、論文式試験で1回の不合格を経験しており、受験期間が長期化してしまいました。思うように勉強が進まない時や、なかなか結果がついてこない時も多く、受験期間中は本当に苦しかったです。しかし、最後は絶対に自分が勝つという強い想いをずっと持ち続けて、たくさんの壁を乗り越えて、何とか合格までたどり着くことが出来ました。この試験は、膨大な勉強量が必要なのは大前提ではありますが、一番大切なのは、「自分は絶対に合格する」という強い意志だと思います。

受験期間中は、孤独で、辛い日々が続き、勉強を投げ出したくなる瞬間もきっとあると思います。ですが、自分を信じて、最後まで諦めず、正しい努力を継続できれば、必ず合格を勝ち取ることができるはずです。

調子が悪い時もあると思いますが、そういう時は思い切って休んでリフレッシュすると、意外とすぐ切り替えて勉強を再開できるかもしれません。定期的な息抜きは重要だと思いますので、息抜きすることも忘れないでください!頑張ってください!応援しています!!

受験勉強を頑張っている皆様の合格を心より祈っております。

拙い文章で申し訳ありません。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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