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公認会計士合格体験記「効率的な学習を心掛け続けた受験生活」山本 真大さん

学習スタートから合格までの軌跡

2022 年 11 月 日商簿記1級の学習開始
2023 年 6 月 日商簿記1級⇒合格
2023 年 7 月 公認会計士講座の学習開始
2023 年 12 月 第Ⅰ回短答式試験⇒合格
2024 年 8 月 論文式試験⇒合格

目次

公認会計士を目指したきっかけ

もともと「なにか社会に貢献できるような職業に就きたい」という思いをもっており、日商簿記1級の講座を受講した際に公認会計士について興味を持ち調べてみて「これだ!」という確信をもったことが会計士を目指したキッカケです。

学習を進めていくうちに、公認会計士法第一条で「公認会計士は、(中略)もつて国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。」と定められていることを知って、公認会計士の使命と自分のやりたいことが重なっていることに更に実感を持ちました。

クレアールを選んだ理由

できるだけ効率的に学習を進めたいと考えていたので、クレアールの非常識合格法のメソッドに則った教材・講義がもっとも適していたため。

また、事前に簿記1級の講座を受講してみて、教材・講義の質に納得をもっており、公認会計士講座の教材・講義の質にも期待が持てたため。

具体的な学習方法

全体的な戦略

「効率的な学習」=「時間当たりの学習効率を高める」ということを常に意識して学習を進めていました。学習の初期では「勉強法」の最適解を求めて日々、仮説と検証を繰り返して自分なりの学習習慣を作り上げていました。

具体的には「前半に計算や負荷の高い(苦手な科目などの)暗記」「後半に負荷の低い(得意な科目の)暗記」「血糖値が乱高下しない食習慣」「質の高い睡眠(適度な運動)」「学習環境の整備(机上に学習と関係のないものを置かないなど)」「休憩をこまめにとり、特に目を休める」など。

簿記1級

商簿・工簿ともに映像講義を一通り受講したあとは、ひたすら問題集を周回していました。問題を解いている過程で自身の理解が不足していると感じたところがあれば、テキストに戻って根本的な理解が得られるようにしていました。

簿記に対してしっかりと向き合い、計算力を身に付けたこの時期の学習が、短答式および論文式試験の合格に大きく貢献していると感じています。簿記は計算問題だけではなく、計算方法に関わってくる会計基準に関する理論問題の対策にもなるので学習の効率から考えても理論の学習よりも先に簿記(計算)の学習に手をつけたほうが良いと思います。

簿記の学習のポイントは「下書き」を大事にすることです。問題を解く際に使用する下書きは「単なる解法のテクニック」というだけではなく、理論(基準)を抽象化して効率的にまとめたモデルになっています。
退職給付や連結、企業結合など複雑な処理が必要な論点では、基準や会計処理については下書きを起点に考えると理解がしやすいと思います。

短答式

全科目共通
まずテキスト・映像講義を一巡した後、それぞれ科目別に必要と思われる学習を行った。答練については基本的に必ず配信日に受験していました。

どの科目についても試験1か月前からは過去問題集および答練を中心に学習を進め、疑問点はテキスト・映像講義に戻って確認したり、メールでの質問で解決したりしていました。

財務会計(簿記)
簿記1級の学習で必要な知識・計算能力はほぼ備わっていたので、問題集を使った計算力の維持+α(連結、企業結合の追加知識の習得、短答特有の問題形式への慣れ)が中心でした。

財務会計(財務諸表論)
スピーチ課題を丸暗記した。暗記したスピーチ課題が、結果的には短答式だけでなく論文式でもかなり役に立ったと感じています。

管理会計
計算については【財務会計(簿記)】と同様に問題集での計算力の維持だけで済んだので、リソースを理論の学習に割くことができました。

理論については、試験の配点から逆算してリソースの半分を原価計算基準の理解&詳細な暗記に、残りの半分を管理会計分野へという風な配分で学習しました。

原価計算基準については、重要度の高いと考えている部分(私の場合は全体の半分弱くらい)は腹をくくって丸暗記してしまったほうが学習時間を節約できると思います。

監査論
とにかくテキストを読んで監査論の全体像を理解することが重要だと思います。短答式の勉強をしているときは細かい部分に目がいきがちなので、監査論の全体的な体系の理解がおろそかにならないようにしました(私はまさに細かい部分にとらわれました)。

各論点の断片的な理解に留まるような学習よりも、まずは全体像を把握し、各論点のつながりを意識しながら学習を進めたほうが論文式でも役に立つ知識になります。

テキストの内容は監基報等の基準に準拠したものになっているので、余裕があれば短答式の対策の段階から参考法令基準集(監基報)とテキストの本文を照らし合わせながら学習を進めると、監基報の検索能力も向上するので論文式がさらに楽になると思われます。

企業法
学習のなかで出てきた条文を参考法令基準集で実際に引くことが重要だと思います。短答式だけなら過去問と答練を周回するだけでも対応できるかもしれません。しかし、論文式では条文を正しく読んで、更に条文を使って論述する必要があるため絶対に避けて通ることができません。

論文式の学習が始まってから条文を読むようにするよりは、短答式の学習段階から条文を読むようにしたほうが、結局のところ合格への近道だと思います。

論文式

全科目共通
答練は模擬試験として解くのではなく、問題集的な使い方をしていました。なので、一度も採点に出していません。そして、一度も答案を作成する経験をせずに本試験に挑んだ結果……修正テープがうまく扱えない、解答欄の段ズレをしそうになるなど本番でムダに苦労することになってしまいました。

会計学(簿記)
基本的には答練を中心に問題演習を行いました。連結と企業結合については出題可能性を考慮してテキスト・問題集で補強していました。

会計学(財務諸表論)
テキストと答練を周回して知識の定着を図りました。早い段階で参考法令基準集にどの基準の何が掲載されていて、反対に何が掲載されていないのかを確認することをおすすめします。

「頑張って暗記したけど、実は参考法令基準集に載っていた」なんてことがあると非効率です。

会計学(管理会計)
計算については答練のみで対応し、理論については主に理論問題集を周回していました。

◆ 監査論
試験の直前期まではテキスト、直前期は答練を中心に学習を進めていました。答練をこなすうちに自然と監基報(参考法令基準集)を引くようになりますが、それよりも前のできるだけ早い段階から監基報に目を通したほうが良いと思います。

論文式試験では、監基報の習熟度合いが点数に直結する(監基報を丸写しできる)問題もあります。

企業法
試験の直前期まではテキスト、直前期は答練を中心に学習を進めていました。短答式と論文式では、条文との接し方が大きく変わるので、最初のほうは慣れるまで学習の負荷が高かったように思います。

また、論文式では試験中に参考法令基準集で条文が確認できますが、典型論点に関する最高裁判例をある程度は暗記する必要があるため気を抜けません。

租税法
法人税は2冊あるテキストのうち前半の1冊目しか使用しませんでした。1冊目の内容+答練で十分に合格に必要な知識をカバーできると思います。

2冊分すべての範囲を勉強して1冊目にかけるリソースを減らすよりも、2冊目を切り捨てて1冊目の内容にその分のリソースをつぎ込んだほうが点数もそこそこのラインで安定するので良いと思います。テキストを一周したあとは、答練を中心に学習を進めていました。

理論よりも計算を優先したほうがよいのではないかと思います。試験の配点の割合も大きいですし、計算問題のなかで少なからず理論も学べるためです。

経営学
経営管理論は、直前期までテキストを周回し、直前期には答練の周回+直前講義を受講。テキストがよくまとまっているために何度か読んでいるうちに自然と記憶に残る部分も多く、結果的にスピーチ課題にはノータッチのままでした。

経営財務論は、テキストを一周した後は答練を周回していました。初めてテキストを読んで映像講義を受けたときは正直あんまり内容を理解しきれていなかったのですが、テキスト内に掲載されている問題と答練を一通り解いてみれば意外とすんなり頭に入ってきました。

実際に自分で計算してみると理解が深まるので、初めてテキストと講義に挑む際にはテキストの練習問題を飛ばさずに取り組むのが近道です。

クレアールで学習して良かった点

効率的に勉強できた点。試験範囲に含まれる知識が網羅的に掲載されているテキストを使用する場合、結局は暗記すべき重要論点を自身でスクリーニングする手間がかかるので、もともと重要論点を絞り込んでくれているクレアールのテキストは使いやすかったです。

最後に

素晴らしいテキスト・講義を提供していただいた講師の皆さま、日々の連絡や教材の発送など様々な面でお世話になった事務局の皆さま、おかげさまで合格することができました。

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