薮田 博貴さん
- 働きながら短期合格
公認会計士を志した動機
私が公認会計士という職業を知ったのは高校生の時でした。初めは給料が高いからという理由で興味を持ったのですが、調べていくうちに仕事内容の面白さと活躍できるフィールドの広さに惹かれていきました。大学進学後も公認会計士になりたいという思いを持っていたものの、「最難関レベルの国家資格なんて自分には無理だ」という思いもあり、一旦は一般企業へ就職しました。しかし、どうしても公認会計士の夢を諦めきれず、働きながら公認会計士試験へ挑戦することを決意しました。
クレアールを選んだ理由
私がクレアールを選んだ理由は3つあります。
① 金銭的な面
他の大手予備校と比べて費用が安いことに加えて、本試験受験料を負担してくれること、お祝い金・受講料のキャッシュバック制度があることなど、金銭的なサポートが手厚かった点は大きかったです。
② 教材
働きながら勉強するにあたって、膨大なテキストをこなすことは難しいと考えていたので、クレアールの合格に必要な範囲だけを効果的かつ効率的に学習するカリキュラムはまさに自分にぴったりだと感じました。
③ コース
私は4年トータルセーフティコースで受講しました。正直、短期間で合格する自信がなかったので、他の予備校にはないこのコースのおかげで働きながらでも焦ることなく心にゆとりも持ちながら勉強することが出来たと思います。
学習方法について
学習方法については何より「自分に合った無理なく続けられる方法」を見つけることが大切だと思います。特に公認会計士試験は試験範囲が膨大で、たとえクレアールの的を絞ったテキストでもやるべきことは相当なボリュームになります。その上、普通の人なら最低でも1年半、あるいは2年以上はかかるので、それだけ続けること自体が難しいと思います。
私も学習を始めたころは色々な人の合格体験記を読んだり学習方法について調べたりして朝型が良いということで、「毎朝5時半に起きて1時間簿記の問題を解く!」と意気込んだこともありましたが、実際は全く続きませんでした。私の場合、夜の方が集中できたので、計算は夜やることにして、朝はカフェで理論系の過去問を少し解いてから仕事に行っていました。
今、学習方法に悩んでいる方は、まず色々なやり方を試してみて「これなら続けられそうだ」という自分に合った方法を見つけてほしいと思います。そしてそれを習慣化することが出来れば、それだけで少しは合格に近づくのではないかと思います。
短答式試験対策について
短答式試験対策については、クレアールの過去問集と答練を活用しました。特に過去問集は各科目分野ごとに分かれているので、何度も同じ問われ方をしている問題の傾向を掴むことが出来たり、特定の分野について複数の問題を解くことによってより深く理解できるきっかけになったりしていたと思います。
私の具体的なやり方としては、答練も過去問も9割以上取れるまで最低3回は解きました。その中で何度も繰り返してしまうミスはiPhoneのメモ帳に内容をメモしておいて、本番で同じミスをしないために直前に確認できるようにしていました。短答対策については答練と過去問を繰り返し解くことに尽きると思います。
論文式試験対策について
論文式試験は相対評価となるので、他の受験生が取ってくるところを落とさないことが大切になります。そこで、範囲はあまり広げず答練や模試で出たところは確実に押さえることを意識していました。具体的には短答と同様で、答練と模試を繰り返し解いていましたが、それ以外で特に論文対策としてやっていたことをいくつか紹介したいと思います。
<会計学(理論)、監査論>
本試験で配布される法令基準集に載っていない基準や結論の背景、前文等で答練や模試で出題された重要論点は電車の時間等のスキマ時間を使って覚えるようにしました。
<企業法>
答練や模試で出題された問題は論証の大まかな流れ、暗記すべき判例・論点をノートに書いて繰り返し見ていました。
<租税法>
理論対策として法令基準集を見る時間を作り、どこにどんな条文があるかを何となく頭に入れておくようにしました。
さいごに
公認会計士試験は難関国家試験と言われていますが、勉強を続ける覚悟と絶対に受かるという気持ちがあれば普通の人でも受かる試験だと思います。実際に私が合格した時にそれまでの試験の時と違った事は試験前から「たぶん受かる気がする」という根拠のない自信があったことでした。
皆さん同じことを言っていると思いますが、この試験はとにかく最後まで勉強を続けられればあとは気持ち次第だと思いますので、挫折しそうになっても諦めずに続けていれば必ず結果は出ると信じて頑張ってください。