合格までの軌跡
2022年4月簿記2級から学習開始
2022年7月簿記2級合格
2024年令和6年度第2回短答式試験不合格
2024年令和7年度第1回短答式試験合格
2025年令和7年度論文式試験合格
I. 公認会計士を目指した理由・きっかけ・動機
私が公認会計士を志した理由は、大きく分けて二点あります。一つは専門家として自立したキャリアを築きたいという思いから、もう一つは社会の信頼を支える役割を担いたいという強い動機からです。
1. 専門家として自立したキャリアを築きたい
専門家としての資格、特に公認会計士の資格を取得することで、自分自身でキャリアを主体的に築いていくことができると考えました。これは、自分の価値を最大限に生かせる領域を常に探し、その分野に積極的に飛び込めることにつながります。結果として、自分自身のキャリア目標の実現可能性をより高めることができると確信したからです。
2. 社会の信頼を未然に支える役割を担いたい
公認会計士が社会の信頼を支える職業である点に強く惹かれました。社会の安定に貢献する職業は、弁護士など他にもありますが、それらの職業がインシデント発生後の対応がメインとなることが多いのに対し、公認会計士は財務報告を監査することで、インシデントの発生そのものを未然に防ぐという予防的な役割を果たします。この未然に防ぐという点が、私が仕事を通して実現したい社会貢献の形に最も近いと考え、公認会計士を志しました。
II. クレアールを選んだ理由
数ある予備校の中で、私がクレアール公認会計士講座を選んだ決め手は、主に以下の二点です。
1. リーズナブルな受講料
他校と比較して、クレアールの受講料が圧倒的に低価格であったことが大きな魅力でした。公認会計士試験の合格という同じ結果が得られるのであれば、より安価な方を選ぶのが合理的であると考えたためです。
2. 通信講座に特化していること
私は受験期間中、大学の授業や友人との付き合いがあり、決まった時間に校舎に通学することが難しい状況が多々想定されました。通信講座であれば、校舎に行く必要がなく、いつでも自宅で自分のペースで勉強できるという点が、私の学習スタイルに最も適していると感じ、決め手となりました。
III. 具体的な学習方法
1. 非常識合格法の活用と効果
クレアールの「非常識合格法」は、効率的に学習を進める上で非常に効果的だと感じました。公認会計士試験は出題範囲が膨大ですが、この学習法によって頻出項目に集中することができ、結果として得点力が安定しました。特に論文式試験においては、偏差値によって採点されるため、多くの受験生が正解できる基本的な問題を確実に得点できることは、合否を分ける重要なポイントとなります。
2. 時期別・科目別の学習戦略
【簿記検定対策時】 簿記は、仕訳方法を正確に覚え、素早く実行することが重要だと考えました。教科書を読んだ後、とにかく問題演習に力を入れました。
【短答式対策時】
- 財務会計(簿記):問題演習による計算力の維持・向上に努めました。
- 財務会計(財表):テキストを読み、背景情報を理解することで、記憶が定着しやすくなりました。
- 管理会計:特にスピードが求められるため、計算問題を大量に解きました。また、原価計算基準は基準そのものを暗記できるレベルで読み込みました。
- 監査論:テキストを読み、基準の趣旨や監査論全体を通して共通する概念を理解することを心掛けました。
- 企業法:会社法および商法については、参考法令基準集を用い、条文そのものを覚えることを目指しました。金商法は長く難解なため、テキストを用いて重要な部分だけを覚えました。
【論文式対策時】
- 簿記:短答までの実力で戦えると感じていたため、計算力が落ちないようたまに問題を解く程度に留めました。
- 財務会計/管理会計/企業法:テキストを用いて、問題の形式やその回答のパターンを暗記する作業を行いました。
- 監査論:理論の暗記と監査基準報告書のどこに何が書いてあるのか、構成を覚えることに注力しました。
- 租税法:論文で初めて触れる科目であったため、特に答練に力を入れました。テキストを読み込み、手順や計算方法を覚えることに重点を置きました。
- 経営学:範囲が広く成果が出にくい科目だと感じたため、テキストと答練から重要なポイントに絞って暗記しました。
3. 合格の転機とおすすめの勉強法
学習を始めた当初、特に簿記で、仕訳暗記ばかりで手を動かして問題を解くことを怠り苦労しました。しかし、時間内に正確に解くためには演習が不可欠だと痛感し、この習慣を徹底しました。短答式試験から論文式試験まで、簿記は得点力を安定させるための不可欠な要素であるため、簿記検定受験時から論文式を見据えて簿記力の養成に力を入れることは重要であると感じました。
また、原価計算基準や会社法は、当初は背景理解を中心に勉強していましたが、短答式では原文がそのまま出題される傾向が強いため、原文をそのまま覚えることが効率的であると気付き、学習方法を転換しました。短答式受験段階から、参考法令基準集を用いて学習したため論文式対策にもスムーズに移行することができました。
私からのおすすめの勉強法は、特定の科目に絞って集中的に学習することです。複数の科目を並行するより、一つの科目の理解度を深めることに集中した方が、記憶の呼び戻しに時間を取られず効率的でした。
IV. クレアールで学習して良かった点
1. 非常識合格法で実現した効率的な学習
非常識合格法は、頻出項目に絞って重要な点のみを学習するため、分厚いテキストを用いてマイナーな論点に時間を割くよりも、むしろ全体に対する理解が深まります。試験本番で出題されなかった論点に費やした時間は試験という観点からは無駄なコストであり、それをかける可能性が低いこの学習法は、限られた時間で成果を出すために最も合理的かつ効率的な方法であったと思います。
2. 自分のペースで進められたWeb通信講座の優位性
Web通信講座に特化している点は、私のように時間の制約がある学生にとって最大のメリットでした。周りの人の状況に左右されず、完全に自分のペースで学習できるため、学習スケジュールを主体的に組むことができました。講義を倍速で視聴して時間短縮を図ったり、理解できないところは繰り返し学習できたりと、融通の利く学習スタイルが合格を力強く支えてくれました。
V. 最後に
公認会計士試験を終えて振り返ってみると、合格という結果はもちろんのこと、試験勉強の過程そのものにも大きな価値があったと感じています。勉強を通して育まれる自己統制力は、今後の人生で目標を達成する上でも不可欠な力です。今、勉強に取り組まれている方は、結果だけでなく、この過程にも大切な意味があることを実感しながら、自信を持って学習に取り組んでいただきたいと思います。
会計士はAIに代替される職業としてよく挙げられますが、現状、AIは責任の主体になることはできません。最終的な判断と責任を伴う保証を提供できるのは、人間である公認会計士特有のスキルです。信頼が揺らぎかねない現代社会において、信頼を付与するという公認会計士の仕事は、今後も社会的にも極めて高い価値があると考えています。
そして、私が無事に合格できたのは、クレアールの先生方をはじめ、いつも支えてくださった周りの方々のおかげだと深く感謝しています。この感謝の気持ちを恩返しの意味も込めて、今後は社会に価値を提供できる公認会計士として貢献していきたいと考えております。

