公認会計士合格体験記「他校から転身 クレアールに入って即合格!」 I さん

I さん

  • 慶應義塾大学 商学部 卒
目次

私がクレアールに入学した理由

  私がクレアールに入学した理由は、書店で石井和人先生の「非常識合格法」を手にとって読み、薄いテキストで効率的に学習しようという考え方に共感を覚えたからです。実際に入学してテキストを手にとってみると、全体的には他校のテキストより薄いことがよく分かります。その結果、働きながらにして、クレアールに転身してすぐに合格することができました。

非常識合格法について

  非常識合格法では、クレアールの講師陣が用意してくれたテキストで、受験生が効果的且つ効率的に学習することができるような制度が整えられています。私はこの制度を最大限に利用した結果、勉強時間に制約を抱えながらも、効率的に学習を進めることができました。一方で、テキストには合格に必要十分な内容が詰まっていますので、安心して学習することもできました。

社会人の学習方法

  私は社会人ということもあり、勉強時間に制約があったことから、いかに効率的に学習を進めるかが課題でした。そのため、以下のポイントを常に意識して勉強しました。

①答練はすべて真面目に解かない。

  答練をすべて真面目に解こうとすると、それだけで多くの時間がかかってしまいます。そこで、ざっと答練を眺め、真面目に解く答練かそうでない答練かを見極め、あまりに隅の論点だと思ったときには、そこはカットするということもしました。

②本試験さえよければ良いというスタンスを持つ。

  上記の①に通じますが、毎回の答練をすべて完璧にとろうとすると膨大な時間がかかってしまいます。そこで、答練はあくまでテキスト等で習ったことの復習であり、答練でできなかったところはテキストの補強材として復習して完璧にすればいいというスタンスで臨みました。

③過去問をよく見る。

  意外に過去問をあまり見ていないという方が多いですが、とても重要だと思います。最近の本試験では、「去年出た問題がまた今年も出る」という傾向にあるようですので、少なくとも直近の3年分は必ず入手し、どこが出やすいのかなどを自分で見ておくことが必要です。そして、短答式・論文式共に過去問を見た結果、出ていない分野や、仮に出ていたとしても時間がかかって解けない分野は思い切ってカットしました。講師の方々も過去問を見てテキストや答練を作って頂いているとは思いますが、本試験を受けるのはあくまで受験生ですので、直接自分の目で見ることはとても重要です。

④論文重点項目を主に勉強する。

  これも、③と並んでとても重要だと思います。監査審査会から論文重点項目が網掛けとして公表されますので、特に論文しか受けない人であれば、必ずそこを見て勉強する必要があると思います。

論文式対策

  私が合格した年は、受験が論文式のみでしたので、論文式対策について書かせて頂きたいと思います。

簿記

  短答式では合否を左右する重要な科目ですが、論文式ではその比重が低く、そのため重要性も他科目と比べると重要性は低いと考えられます。よって、テキストレベルで大丈夫であると考え、答練でテキストに出ていない分野が出てきたときは、潔くカットしました。また、当然のことながら、論文重点項目に絞って勉強しました。

財務諸表論

  論文式で最重要科目といって間違いないと思います。この科目に最も力を注ぎました。まずは、幹となる概念をおさえることに徹底しました。具体的には、「概念フレームワーク」を読むことがいいと思われます。棚卸資産基準であっても連結に関する会計基準であっても、その土台はすべて「概念フレームワーク」にあると思います。実際、今年の本試験でも過去問でも、「概念フレームワーク」をおさえていればしっかり書ける問題が多々ありました。問題の出し方は確かに無数にありますが、概念はいくつかに限られていますので、まずは限られた概念をしっかりおさえ、その後に個々の具体的な個別論点にブレークダウンするという方法をとってみるといいと思います。

管理会計

  この科目では、まずは基本的な計算をしっかり仕上げてから理論に移るという方法をとりました。逆に計算ができる方は、管理会計は理論科目と思って学習を進めていいかと思います。その理由は、部門別計算でもABCでも、「実際に今どういう問題が起きていて、それを改善するにはどうすればいいの?」という問題が多々出てくると思います。そこでは、「いまこういう状態にある」と数値を出すだけでは不十分で、「では具体的にどうやって改善していけばいいのか?」ということが求められます。短答式では計算だけ求めて終わりですが、論文式では計算を出した後にその改善策なども求められますので、理論的背景を意識して学習を進めることが必要だと思います。

監査論

  この科目のキーワードは「投資者保護」と考えて学習を進めました。なぜ、内部統制監査をするかといえば、内部統制監査を実施⇒企業の内部統制が整っていると判明⇒監査人は内部統制に依拠できる⇒監査人は効率的に監査を実施でき、重要な部分について重点的に監査できる⇒適切な財務諸表が公表されて、投資者の役に立つというように考えることができます。もし監査論に行き詰ったときは、「この論点がどうやって投資者保護に結びつくのだろう」と考えてみてもいいと思います。

企業法

  論文式試験では現場思考型・理解型の問題が多いのですが、この科目はかなり暗記の要素が強い科目だと思います。まず、典型論点に対しては、クレアールの論証例集を暗記していれば十分対応できると思います。一方、典型論点でない場合には、①条文番号、②条文の中身、③趣旨をセットで書くことを念頭におけば十分対応できると思います。実際、今年の本試験で自己株式の問題が出ましたが、上記の①②③を書くことで、十分合格に必要な得点をとることができました。

租税法

  この科目のキーワードは「税負担の公平性」と考えて学習を進めました。勉強方法としては、徹底的に計算を固めてから理論に入るべきだと思います。周りの友人にも聞いてみたところ、「計算はとれたけど、理論は適当に書いた」方は総合合格ラインレベル、「計算も理論もしっかり書いた」方は科目別合格レベルとなっているようです。ただし、ここも順位付けが必要で、法人税法⇒租税特別措置法の順で勉強するといいと思います。過去問で見る限り、措置法は交際費くらいしか出ていないためです。これは、試験中に貸与される法令基準集に措置法が入っていないためとも考えられますが、そのあたりの強弱もつけてみるといいと思います。

経営学

  まずは、財務論をしっかりやっておくことをおすすめします。一度しっかりおさえてしまうと点数がばらつくことはなくなりますので、早いうちにマスターするといいかと思います。一方、管理論は、時間がない方は、過去問や今年の問題を見る限り、テキストの用語のみの暗記で十分だと思います。万が一論文形式が出たとしても、「他の人も対策はやってないだろう」と思って問題ないかと思います。

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