論文式試験当日の心構え

公認会計士になるには有名大学に入ったほうがいい?

いよいよ公認会計士論文式試験が迫ってきました。ここまで来た受験生は、これまで何千時間と勉強してきたと思います。試験直前になると、「もっと勉強しておけばよかった……」「この論点が出たらどうしよう」「本番で頭が真っ白になったらどうしよう」そんな不安が出てくるのは当然です。

論文式試験で大切なのは、今まで積み上げてきた実力を、できるだけ普段どおりに答案に出すことです。今回は、論文式試験当日に意識してほしいことをまとめたいと思います。

目次

①「満点を取る試験」ではなく「合格する試験」だと考える

論文式試験では、すべての問題を完璧に解く必要はありません。

本番では、必ずと言っていいほど、「こんなの知らない……」「この問題、どうやって解くんだ?」という問題に遭遇します。ここで焦ってはいけません。自分が難しいと感じている問題は、他の受験生にとっても難問です。

特に論文式試験では、問題の難易度や出題内容によって、受験生全体の出来も大きく変わります。大切なのは、「この問題を完璧に解かなければ」ではなく、「この問題で、合格に必要な点をどうやって拾うか」という発想です。分からない問題が出ても、「これは捨てる」「ここまでは書ける」「この論点なら知っている」と冷静に切り替えましょう。

② 分からない問題に時間を使いすぎない

論文式試験で非常に怖いのが、1問にハマって時間を失うことです。

特に会計学の計算問題では、「あと少しで解けそう」「ここまで計算したんだから最後までやりたい」という気持ちが出てきます。しかし、本番ではその判断が命取りになることがあります。

例えば、1問に10分余計に使ってしまった結果、本来取れたはずの別の問題を解く時間がなくなってしまう。これは非常にもったいないです。

論文式試験では、「解ける問題を確実に取る」ことが基本です。一度問題を見て、「これは時間がかかりそうだ」と感じたら、いったん飛ばす勇気を持ちましょう。そして最後に時間が残っていれば解けば問題ないです。問題を捨てることは、試験を諦めることではありません。合格するための戦略です。

③ 「周りができているように見える」に注意

試験会場では、周りの受験生がものすごく頭が良く見えます。休み時間に参考書を見ている人、問題について友達と話している人、直前まで暗記をしている人。そういう人を見ると、「自分だけ勉強が足りないんじゃないか」と不安になるかもしれません。

これは気にしなくて大丈夫です。他人が何をしているかは、自分の得点とは一切関係ありません。むしろ、試験当日に周りを気にしすぎることのほうが危険です。「みんなできている」「自分だけできていない」と思ってしまうと、本来の実力を出せなくなります。

試験会場に入ったら、見るべきなのは自分の問題と自分の答案だけです。周りではなく、自分に集中しましょう。

④ 試験期間中は「答え合わせ」をしない

個人的には、これはかなり重要だと思っています。試験の1日目、2日目が終わった直後に、「さっきの問題、何番だったかも?」「この計算って○○だよね?」「この論点、こう書いたけど合ってたかな?」という答え合わせが始まることがあります。

試験中は終わってしまった科目のことを考えないほうが賢明です。次の科目に集中するという意味でメリットがありません。試験が終わるまでは、前の科目のことは忘れましょう。「終わった科目は振り返っても無駄。次の科目で取り返す。」このくらいの心意気で臨みましょう。

⑤ 本番で「計算ミス」「書き間違い」は必ず起こると思っておく

普段の答練ではほとんどしないようなミスを、本番ではすることがあります。数字を書き間違える、問題文を読み飛ばす、電卓を打ち間違える、漢字を間違える、計算途中で何をしているのか分からなくなる。こういうことは珍しくありません。

大事なことは、あらかじめそういったミスが起きることを事前に想定しておくことです。

そうすることで「あ、しまった!」と思っても「まだ時間は残っているから」と冷静に判断できパニックに陥らずに済みます。その意識が普段より冷静に問題文を読めたり、計算することにも繋がります。

⑥ 最後まで絶対に諦めない

論文式試験は、3日間にわたる長い試験です。途中で「全然できなかった」と思う瞬間があるかもしれません。それでも、次の科目があります。一つの科目で失敗したと思っても、「まだ次がある」と切り替えましょう。

私も監査論と経営学が足切りぎりぎりでしたが、会計学午後が科目合格相当まで跳ねたので合格できました。

最後の最後まで何が起こるか分からないのが会計士試験です。絶対に諦めずに走り切りましょう。

思いつくことがあるなら書き、最後の1分まで答案を書いてください。部分点が狙えるなら狙う。見直せるなら見直す。最後まで答案に食らいつきましょう!

最後に

ここまで来たということは、それだけの努力をしてきたということです。

「取れるところを取る」「1つの問題に時間を使い過ぎない」「終わった科目は振り返らない」「最後まで諦めない」この4つを胸に、3日間を戦い抜いてください。皆さんが、これまで積み上げてきた努力を本番で出し切れることを心から願っています。

最後まで、自分を信じて頑張ってください!

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