12月10日に正月の風物詩、第102回箱根駅伝のエントリーメンバーが発表されました。各大学が選抜した精鋭16名から、今年の大会展望と、特に注目を集める大学の戦力を分析したいと思います。今年の箱根は、例年以上に序盤からハイレベルな戦いになることが予想されます!
V候補「三強」の戦力とエース対決
今年の優勝争いは、青山学院大学、駒澤大学、國學院大学の「三強」を中心に展開されることが濃厚です。更に今年はこの3校に早稲田大学、中央大学を加えた「五強」の争いに注目です。
王者:青山学院大学
3連覇を狙う青山学院大は、前回大会2区区間賞、1万mで27分37秒を持つエースの黒田 朝日選手(4年)が健在です。原監督の緻密な「ピーキング」と、伝統の山(5区・6区)での強さが最大の武器。今年は5区・6区で1年生の起用を明言しており、これが勝負の分かれ目になるかもしれません。前回大会の主力も多く残り、黒田選手の起用区間と新戦力の山での出来が鍵となります。
一方で、今年の出雲駅伝、全日本大学駅伝では序盤の出遅れが響き、不振に終わっています。そのため1区の出遅れだけが懸念点です。
全日本大学駅伝優勝校:駒澤大学
全日本大学駅伝を圧倒的な強さで制した駒澤大学は、3年ぶり総合優勝へ視界良好です。佐藤 圭汰選手(4年)は、トラック、ロードともに現役最強と目され、2区での日本人学生記録更新も期待されます。
全日本は怪我明けながら7区区間3位で、箱根駅伝ではより復調した走りに注目です。
さらに、山では4年生で主将を努める山川 拓馬選手が4年連続の5区、前回6区区間賞の伊藤 蒼唯選手(4年)が走ることが予想され、盤石の布陣です。4年生が主力の世代で3年ぶりの優勝できるか注目です!
悲願の初優勝へ:國學院大学
出雲駅伝を制し、勢いに乗る國學院大学は、悲願の総合優勝を狙います。4年生の上原 琉翔主将(4年)、青木 瑠郁選手(4年)らが主要区間を担い、前半で流れを作ります。エースの配置に柔軟性があり、選手層も厚くなったことで、後半まで粘り強く勝負に絡む力がついています。
また、先月の八王子ロングディスタンスで学生歴代6位となる27分36分を叩き出し、勢いに乗る野中 恒亨選手(2年)も健在で注目です。
出雲駅伝優勝の実績はスピードがある証です!序盤から先頭争いに絡み、後続を突き放すことができるか注目です。
1万mの平均タイムは最速:中央大学
史上最多15回目の総合優勝を目標に掲げ、隙のないメンバーを揃えてきました。前回大会の悔しさを糧に、出雲10位から全日本2位へと立て直した「修正力」は本物です。
その戦力は吉居 駿恭選手(4年・主将)、溜池 一太選手(4年)を筆頭に1万mの上位10人の平均タイムは箱根史上初の27分台という驚異的な選手層です。
往路で吉居・溜池の強力な2枚看板を投入し、トップ集団でレースを進めるのが理想的な形です。山の区間で青学・駒澤に食らいつけば、復路の層の厚さで逆転優勝の可能性も十分にあります。全日本大学駅伝2位の実力は本物です!
「山の名探偵」と超強力ルーキー:早稲田大学
今年の早稲田大学はいわゆるダークホース的な存在です。
日本学生対校選手権5000m・1500mで二冠を達成した、学生界屈指のスピードスターで1万m27分台の記録を持つ山口 智規(4年)、前回大会5区で区間2位の快走を見せ、その風貌と名前から「山の名探偵」と称される工藤 慎作(3年)、八千代松陰(千葉)と佐久長聖(長野)という名門高校から加入したスーパールーキー鈴木 琉胤(1年)と佐々木 哲(1年)。
少数精鋭の陣営で15年ぶりの総合優勝できるか注目です!
そして、私の母校である創価大学も5校には劣るものの、留学生や学生トップ選手を擁しており、強力です!
特に、日本選手権にも出場した小池 莉希選手(3年)は私と同郷で同じ中学校出身です!彼には是非ともテレビに映って頑張ってほしいです!
お正月の箱根駅伝では、ぜひ「推し」の大学を見つけて、勉強の合間に応援してみてはいかがでしょうか。
今年も残りわずかですが、よいお年をお迎えください!


