先日、2月23日のブログ記事で紹介した、元チームメイトのヴィンセントですが、今度はなんと、今月開催される東京世界陸上のケニアマラソン代表に選出されました!
是非たくさんの人に応援して欲しいと思い、ブログ記事を執筆します!
改めて今回ご紹介したい選手は、ヴィンセント・キプケモイ・ゲティッチ選手です!
私が現役時代、YKK陸上部で競技していた頃のチームメイトです。私はヴィンセントと呼んでいました。
マラソン界の期待の新星で、マラソン界でめきめきと頭角を現している才能溢れる若き選手です。
彼はケニア出身の26歳のランナーで、初マラソンは2023年のベルリンマラソン。初マラソンにもかかわらず、2時間03分13秒で2位になりました。
元世界記録保持者のエリウド・キプチョゲと最後まで競い合い、敗れてしまったものの、鮮烈なデビューを果たしました。
ちなみに、ヴィンセントはこの記録が現在も自己ベストとなっていますが、これはデビューからわずか数年で世界のトップランナーの仲間入りを果たしたことを証明する、素晴らしいタイムです。
また、この記録は初マラソン歴代最高記録だったはずです。
その翌年、ヴィンセントは2024年の東京マラソンに出場しました。世界トップレベルの選手たちが集う中、2時間04分18秒で3位という素晴らしい成績を残しました。
そしてその安定した強さは、2025年の東京マラソンでも健在でした。2年連続の出場となったこの大会でも、2時間04分00秒で再び3位に。主要なマラソン大会で、連続して表彰台に上がるという、驚異的な安定感を見せつけました。
2年連続で3位になったことで、日本人の間でも一躍有名になったのでは、と私は思っています!
2025年の東京マラソンでの好成績により、ヴィンセントは2025年東京世界陸上のマラソン競技への出場権を手にしました。
2年連続で好成績を収めた「ホーム」ともいえる東京の地で、彼は世界のトップランナーたちと再び熱い戦いを繰り広げることになります!
東京世界陸上のマラソンコース
東京世界陸上のマラソンコースは、大会のメイン会場である国立競技場を発着点とすることが大きな特徴です。国立競技場を出て、都心部を巡る約13kmの周回コースを2周し、再び国立競技場に戻ってくる「周回コース」になります。
発着点は東京マラソンと異なりますが、神保町や銀座、日本橋など、東京の主要な都心部を走る部分は共通しています。そのため、東京マラソンの経験のあるヴィンセントにとってはプラスに働くことでしょう。
出場選手のご紹介
東京世界陸上のメダル候補、ヴィンセントの強敵となる注目選手をご紹介します!
ベンソン・キプルト (ケニア)
自己ベストは2時間02分16秒。
今大会で最も速い自己ベストを持つ選手で、なんと2時間02分台。
2024年東京マラソン優勝者です。
圧倒的なスピードでレースを引っ張る力があり、ハイペースな展開になれば彼の力が発揮されるかもしれません。
タデセ・タケレ (エチオピア)
自己ベストは2時間03分24秒。
2025年東京マラソンの優勝者です。
近年、マラソンで好成績を収めており、ケニアに並ぶマラソン大国、エチオピアのメダル候補の一人として注目されています。
その他、2025年東京マラソンで2位になったデレサ・ゲレタ(エチオピア)、2024年東京マラソンで2位になったキプルト・エミリア(ケニア)などやはりマラソン大国のケニア、エチオピア勢が非常に強力です。
開催地が東京ということもあり、東京マラソンの結果を重視していることが伺えます。
また、日本選手はGMO所属で青学出身の吉田祐也 選手、三菱重工所属の近藤亮太選手、Honda所属の小山直城選手が出場します。
自己ベストでは劣るものの、日本人選手はやはり粘り強い走りが持ち味。当日は暑くなることが予想されるため、スローペースになった場合、彼らにもメダルの可能性は大いにあると思います。
ちなみに、小山直城選手は年齢が私の1つ下。東京農業大学時代から知っている選手なので、小山選手に期待しています!
いかがでしたでしょうか。
興味を持っていただけたら、日本人選手だけでなく、ぜひヴィンセントを応援してください!
9月15日(月)8時スタートです!敬老の日なので、観戦しやすいのではないでしょうか!
東京の暑さに負けない、トップレベルの熱い走りに期待したいと思います!