2023年度の公認会計士試験に合格し、監査法人に転職してから丸1年が経ちました。
今回は転職して監査業務に携わってみて、感じたことなどについてお伝えできればと思います!
私は競技引退後、工場の生産管理業務に携わっていました。そのため、前職の会社との違いについてもお伝えできればと思います。
会計士は役割で仕事をしている
転職後、お世話になっている上司と話していて印象に残っている言葉があります。それは「会計士は役割で仕事をしている」ということです。
もちろん、組織としてはパートナーという業務執行社員を頂点として、マネージャー、アソシエイトと職階が分かれています。しかし、業務をする上では、職階の高い人が偉い、というわけではなく、それぞれが役割を持って業務を遂行し、その中ではお互いフラットな関係なんだよ、という話をして、なるほどな、と思いました。
それぞれの役割とは、アソシエイトは現場でひたすら手を動かし、監査手続を実施して監査調書を作成します。
マネージャーは管理職として、チームのマネジメントをするとともに、アソシエイトの作成した監査調書をレビューします。
パートナーは監査報告書にサインをする業務執行社員です。監査報告書の法的責任を負うことになります。監査調書のレビューをするのはもちろん、監査業務に係る最終ジャッジを下します。
このようにチーム内で役割が明確に分かれているのが監査業務の特徴かなと思いました。
これは一般的な会社の業務とも変わらない、と思うかもしれませんが、会社の場合、もっと上下関係があるのかな、と思います。
一方で監査業務の場合、会社のことをよく知っているのは実際に監査手続を実施しているアソシエイトです。そのため、パートナーやマネージャーと話すときも対等な関係で話をする場面があります。1年目の私でも会計士として対等に話ができたり、耳を傾けて話を聞いてくれます。会計士としての経験は浅かったとしても、ずっと試験勉強に取り組んできたわけですから、会計の知識は最新です。そういった意味でも私のような若手の意見もしっかりと聞いてくれる場面がありました。
年次に関係なく、会計の専門家として仕事をしているんだな、とやりがいを感じた場面でもありました。
関係がフラットである
このように関係がフラットなのは業務中以外の場面でもたくさんありました。
チームでまとまって仕事をするときは、お昼ご飯はみんなで食べに行ったりしますし、仕事が一区切りした時はチームで慰労会を開催したりします。
そんな場面では職階に関係なく気さくに話をすることができました。
また、同期ともとても仲が良いです。
一言に同期といっても監査法人では年齢層の幅はとても広いです。
新卒で入所する人もいれば、私のように社会人経験のある人、学生合格をした人まで。それでもみんな気さくに話すことができますし、定期的に飲み会をすることもあります。
これは補修所の同期でも同じです。また、他の法人の話を聞けるのはとても面白いです。
私は周りの同期と比べると年長者になってしまうので、最近は飲み会で騒ぐ同期を見て、若いなぁ
、と思う場面が増えてしまいました(笑)。
法人内に目を向けると、驚くような経歴を持った方が大勢いるのもとても新鮮でした。官公庁に出向していた人、海外に出向していた人、前職は会社役員をやっていた人などなど、挙げたらきりがありません。
このように、色んな経歴を持った人と出会えるのも監査法人の良いところなのかなと思います。
働き方が柔軟
コロナ禍の影響もあり、テレワークが当たり前となった昨今ですが、監査法人はより在宅勤務の割合が多いのかなと感じます。ペーパーレスが当たり前となっているので、その影響も大きいと思います。
また、フレックスも積極的に取り入れています。始業時間や終業時間はあるものの、形式的なものになっていて、各々好きな時間に出社若しくはテレワークを始めています。
フレックスは家庭を持っている人にとってはとてもありがたい制度なのだと周りを見ていてとても感じました。
働き方については個人やチームの裁量に任されている部分が大半で、そういった意味でも前職と比較しても柔軟な働き方ができていると感じています。
一方で、在宅勤務だとチーム内、クライアントとのコミュニケーションがうまくできないという側面もあるので、私は積極的に事務所に顔を出すようにしています!
事務所で仕事をしていると、ふとした時に飲み会に誘われることがあるので、それが楽しみでもあります(笑)。
いかがでしたでしょうか。
少しでも監査法人に興味を持ってもらい、勉強のモチベーションになれば嬉しいです!
新学期で仕事が大変な方もおられると思いますが、体調に気をつけて頑張ってください!