【就職状況インタビュー2009/一般企業編】コンサルティングファーム 公認会計士 渡辺 祐樹 さん

社会人合格者の方々に合格後の様子と公認会計士として進む道についてお伺いいたしました。

一般企業編 渡辺 祐樹 さん

PROFILE
1980年生まれ。高知県出身。慶應義塾大学理工学部卒。大学卒業後コンサルティングファームにて戦略コンサルタントとして活躍する傍ら、2008年よりクレアール会計士アカデミーで公認会計士試験の学習を開始し、2009年公認会計士試験に働きながら一発合格。2010年4月より新たなコンサルティングファームにて勤務中。
目次

会計士試験を目指そうと考えたきっかけ

一言で言うと、自分自身のブランディングのためです。公認会計士を志した当時から、コンサルティングファームで働いていましたが、コンサルタントとして独自の強みを持つ必要性を感じていました。そこで、「ビジネスも財務もできるコンサルタント」というポジショニングを目指すことを決心しました。なぜ財務だったかというと、M&A等ビジネスと財務双方の理解が求められる市場が拡大傾向にあったこと、及び、戦略コンサルタントであっても財務に詳しい人はそれほど多くないという事実があったからです。ビジネスと財務という2軸で差別化を図ることで、自分の価値を高められると考えました。

受験生活上、気をつけていたこと

特に気をつけていたのは、「効率の追求」と「モチベーション管理」の2つです。

前者については、やはり仕事をしながらの勉強という点で、絶対的に時間という資源が不足していると感じていました。クレアールを予備校として選択した理由も、効率の追求という点にあったのは言うまでもありません。そして、入学後も、自分なりの試行錯誤を繰り返し、勉強方法を確立させていきました。

後者については、時間のない中でモチベーション低下に陥ってしまうと、取り返しのつかないロスになってしまうと思っていましたので、徹底的に自分を追い込む方法をとりました。具体的には、周りのあらゆる人に、公認会計士の勉強をしていることや、今年合格するつもりであること、などを話していました。それによって、「万一不合格になってしまったら恥ずかしい」という状況を敢えて作りました。結果的にはその甲斐あって、大きなモチベーションダウンもすることなく、最後まで走り抜きました。

戦略コンサルタントとしての会計士資格の生かし方

試験に合格したからといって、急激に自分のスキルが上昇するわけではありませんが、周りからの評価は確実に変わってきます。クライアントからも、財務会計に詳しい人として見られるようになりますし、社内でもそのような評価をされるようになります。私の場合は、合格後、社内で会計やファイナンスに関するプロジェクト案件があった場合に、声をかけて貰うことが多くなりました。

スキル的な面では、徐々にではありますが、財務諸表等を通じて、その企業の抱える課題を紐解くことができるようになってきていると感じます。このスキルは今後磨いていくことで、財務諸表から仮説を立てられるようになりたいと思っています。

最後に、資格の活かし方として最も大きいのは、会計士仲間との人脈だと考えています。試験合格者の中には様々なバックグラウンドを持つ人がいて、元投資銀行、元銀行、元システムエンジニアなど、多様な人材と「会計」という共通ワードで話ができる点が非常に楽しいと感じています。

今後受験を考えている方へのメッセージ

今、公認会計士を目指そうとしている方は、ちょうどキャリアのターニングポイントにいることと思います。そこで是非考えて頂きたいのは、「将来何を成し遂げたいか」ということです。公認会計士試験の勉強は比較的長期戦になりますので、将来について明確なビジョンを持っていないと、途中で挫折してしまうこともあります。逆に言うと、明確なビジョンさえあれば、モチベーションが下がってしまった時でも、立ち直りが早いことと思います。是非、ここは時間をかけても良いと思うので、将来ビジョンについてじっくり考えてみてください。その結果が、公認会計士という道でなかったとしても、必ず今後のキャリアに生きてくるはずです。

ご健闘をお祈りします。

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