【地方監査法人訪問】有限責任監査法人トーマツ 新潟事務所 公認会計士 野本 真理さん

野本さん

野本 真理さん

PROFILE
1986年生まれ。新潟県出身 青山学院大学法学部卒。大学3年時よりクレアールアカデミーで勉強を開始し、2008年度公認会計士試験合格。現在、有限責任監査法人トーマツ新潟事務所に所属し、主に国内企業の会計監査業務に携わる。

司会 本日はクレアールアカデミー新潟校のOGの野本真理さんにお話をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

それでは初めに公認会計士を目指した動機を教えていただけますか。

野本 わたしは法学部出身なのですが、大学2年生の終わりぐらいに、将来どういう仕事に就こうかなと考えていたときに、大学で商法の授業があったんですけれども、そこで会計士という存在を知りました。それまでわたしは「会計」ということに無知だったのですが、調べていくうちに、公認会計士試験に合格して監査法人で働くという道があるということを知ったので、もう自分にはこれしかない、と直感的に思い、会計士を目指すことにしました。

司会 受験勉強期間は大変でしたか?

野本 大変でしたね。当時はすごくつらかったなと思いますけど、今思うと、やってよかったなと思っています。

司会 それでは、実際の業務内容等についてお伺いしていきたいのですが、現在はどういった業務に携わっていらっしゃいますか?

野本 入社から半年たち、現在は5社以上の監査に携わらせていただいております。今は先輩方から教わったことをこなしていくことに必死で、それを自分のものとして吸収できるように考えて、分からないところを聞き、調べ、その繰り返しを行っています。

日々やっていて思うのは、やはりいくら小さい金額であっても、自分で見ていた数字が結局、それが最終的には世の中に出る数字となってくるので、責任感を持たなくてはいけないなということは日々強く感じています。

司会 学生時代に会計士を目指そうと決意されて、実際監査の仕事に従事している今、仕事のどのようなところに魅力を感じていますか?

野本 私が会計士を目指した理由は一生勤められる仕事をしたいという思いからでした。実際に海外駐在や独立も可能だし、女性も男性と対等に仕事ができるので社会進出をしたい女性でも将来のビジョンは明るいと思います。会計士はあらゆる期待にも十分応えてくれる職業であると思っています。

また、受験生時代に、会計は会社のあらゆる取引が反映されているもので、数字を見れば会社の全体が分かるということを聞いたことがあるのですが、このように一つの数字を取ってみても、取引内容や経営者の判断など、さまざまな背景が隠されていると思います。その、ひもをとく過程である監査は、責任を伴うと同時に大きな達成感を得られるという魅力があると思っています。

野本さん

司会 独立や海外勤務といったお話も聞かれたんですけれども、具体的な目標はありますか?

野本 わたし自身はそこまで先のことは考えていないのですが、やはり一人前の会計士としてクライアントの方や上司からも扱っていただけるよう、まずは早く一通りの仕事について責任を持って完結できるようにすることが当面の目標です。

司会 地方の監査法人についてお伺いしたいのですが、ちなみに首都圏の法人への就職は考えていなかったのですか?

野本 私は始めから新潟での就職を考えておりました。一般的なイメージからすると地方事務所というのは都市圏と比べても業務に限りがあるのではないかなと思っている方もいらっしゃるのではないかと思いますが、地方にも想像以上に様々な業種の会社がありますし、監査法人からもあらゆるかたちで業務が行われていると思っています。

現在も地方に就職したことにはまったく後悔はしていませんし、わたし自身も実際入社の研修後、すぐにクライアントへ同行させていただいておりますので、仕事上で首都圏の事務所に勤務している方に後れを取るようなことはないと思います。

司会 地方でもやりがいのある仕事ができるということですね。新潟事務所の雰囲気は如何ですか?

野本 説明会で新潟事務所の所長が仕事は一生懸命やってもらい、かつ仕事人間になるのではなくプライベートも充実してもらう環境であるとのお話を聞き、メリハリの付いた考え方に引かれましたし、事務所の方もすごく気さくに接していただいたので、雰囲気のよさを感じました。都市圏の事務所よりも比較的人数が少ないので、先輩方とのコミュニケーションも密に取ることができると思っています。

仕事が終わると上司や同僚と食事をしたり、飲みに行ったりといった機会もあるので、尊敬できる先輩方の知識や経験を仕事上以外でも吸収しやすい環境にはあると思っています。

司会 現時点で必要と感じる能力、または今後求められてくるものはございますか?

野本 入社して必要であるなと思ったこととして、受験時代はあまり考えてはいなかったのですが、コミュニケーション能力が大事だなと思いました。

以前は、会計士のイメージは会社の帳簿とか資料とひたすら向き合って、黙黙と仕事をするというイメージがあったのですが、実際はクライアントの方の話を聞くことも、監査では大きな割合を占めています。相手の話を正しく理解して自分の伝えたいことを的確に表現した上で意思疎通を図るにはコミュニケーション能力や知識、そして経験も積んでいかなければならないなと思っています。

入社したときに上司の方から合格したら1年目であろうと何年目であろうとクライアントからすればプロとして扱われて先生と呼ばれるので、先生と呼ばれたとしても恥ずかしくならないような行動や仕事をしなさいと言われました。

また、多方面に力が発揮できる、そういう人材が求められているということを聞いていますので、少しでもそのようになれるよう努力していきたいと思っています。

司会 分かりました。ありがとうございます。

それでは会計士を目指して勉強をしている方にメッセージをお願いします。

野本 わたしもそうだったのですが、受験中は先がまったく見えずに辛かったりすることが多いのではないかと思います。このような時は人と比較して自分が駄目だとか思うよりは自分が決めたところまで勉強ができたかと振り返ったほうが良いと思います。

自分が勉強をしていて辛くなった時にしていたこととして、合格した後のことを想像してモチベーションをアップする方法を取っていました。例えば合格後のことを考えたり、先輩方の体験とかを読んだりして早くあんなふうになりたいなと思い一人でワクワクしていたことなどもありました。このようにして気分転換をするのもいいかと思います。あきらめない限り終わりはきませんので是非頑張ってください。

司会 ありがとうございました。

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