【2010年合格者インタビュー】大手監査法人 小杉 豊さん

社会人経験をどう活かして公認会計士試験に合格したかをお伺いしました。

小杉豊さん

小杉 豊さん

PROFILE
大学卒業後、大手通信会社に就職したのち、公認会計士受験のため退職。現在、大手監査法人勤務。
目次

会計士試験を目指そうと考えたきっかけ

私は一般事業会社において、営業戦略・出店戦略の企画・立案、店舗コンサルティングや営業活動など営業分野全般を経験してきました。最後の2年間は中小規模の販売代理店の経営者とともに売上・販売スキルの向上に向けた提案営業を行っており、ともに成長を実感できる、非常にやりがいの感じる業務でした。

加えて、自己啓発の一環として勉強をしていたUSCPAを学習しており、事業活動全般の根幹をなす会計に対して、より強い興味を持つようになりました。会計を加えた幅広い知識で、有能でやる気のある経営者をサポートしたい、仕事の幅を広げたいと考え会計の専門家である公認会計士を志しました。

社会人経験を受験勉強にどういかしたか

仕事には期限が必ずあり、その環境を経験されてきた社会人経験者は、学生の方より、時間を有効に活用できると思います。計画をたて、計画を確実に実行してきたという経験は、受験上も大きな武器になると思います。
また、業務上、複数の仕事を同時並行するという経験をされている方が多いと思います。会計士試験においても、6科目(論文式試験)という複数科目の勉強を同時に進めていかなければなりません。そういった意味でも、社会人経験は有利に働くのではないかと思います。    

私も、極力バランスよく、各科目を勉強することを意識しました。論文式試験では偏差値試験のため、苦手科目を作らないことが重要ですが、バランスよく勉強を進められたことが合格に結びついたと思います。

受験勉強の感想

仕事と異なり、上司からの突発的な業務などはなく、自分のペースで、計画を確実にこなしていくという点で、本当に自分との戦いだと思います。単調な毎日で、合格できるか不安になることも多々ありますが、自分を信じて淡々と勉強を進めていくことが重要だと思います。

また、受験勉強の期間は1年以上の長期にわたるため、モチベーションを高く維持し続けることも重要だと思います。予備校の相談窓口を活用したり、勉強仲間を見つけたり、たまには、休んだりとモチベーションを維持できるよう工夫する必要があると思います。
 
そして、周りの合格者も見てみても、特別に優秀な人だけが合格する試験ではなく、確実に勉強をやりきった人達が合格をしている、という印象を持っています。誰でも、継続してやり続ければ合格をできる試験であると思います。

将来の目標

携わりたい業務としては、国内における中小企業の成長の支援(監査、税務、コンサルティング)行いたいと考えております。そして、将来的には国際的に展開を検討している中小企業や潜在能力の高い中小企業をサポートする仕事に携わりたいと考えています。

IFRSの導入などにより、より国境の障壁が低くなることや日本市場が今後、大きく成長する可能性が低い現状を考えると、有能な日本企業が海外に進出する機会、必要性が高くなると考えられ、これは大企業に限ったことではないと思います。
日本の中小企業には、世界で通用する高い技術を持った企業が多く存在することから、そういった企業に対し、ボーダレスに活躍できる環境を提供できるように仕事をしていければと考えております。

今後受験を考えている方へのメッセージ

現在は、就職状況も厳しく受験勉強に踏み切るか、躊躇されている方も多いかと思います。ただ、就職の状況も過去の状況からみますと中・長期では改善すると考えられますし、合格後は、一般の企業で働くことに比べると仕事の選択肢の幅は大きく広がると思います。

会計士の仕事としては、会計や監査分野に限らず、税務やコンサルティング業務、一般企業の経理・財務部門やIR部門など、多種多様な業務があげられます。

現在、公認会計士試験に挑戦をしたいとお考えの方は、現在の情報のみに惑わされず、客観的に情報を分析して判断していただければと思います。そして、挑戦したいという気持が固まった方は、是非、最初の一歩を踏み出して頂ければと思います。

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