学歴の壁を越え公認会計士試験に一発合格

石井 和人 (いしい かずひと)
公認会計士。1982年明治大学商学部卒業。1986年公認会計士登録。筑波技術短期大学講師、日本公認会計士協会情報システム委員会委員長、同協会監査基準委員会委員、明治大学経営学部特別招聘教授等を歴任。現在、公認会計士桜友共同事務所代表構成員として監査業務に携わる傍ら、クレアール会計士アカデミー講師として教壇に立ち、会計学を教えている。著書に『非常識会計学!』(共著)『公認会計士試験 短答式 財務諸表論 理論科目集中トレーニング』『公認会計士論文式 会計学 財務諸表論 演習セレクト50題』『新 公認会計士試験 非常識合格法』最新刊は『ごく普通の人でも難関試験に受かる非常識勉強法!』
市ノ澤 翔(いちのさわ しょう)
1982年生まれ、神奈川県出身。茨城県立水海道第一高等学校卒。2007年11月公認会計士試験合格、同12月あらた監査法人へ入所。CIPSに所属し、製造業系の会社を中心に監査業務を担当。

目次

学歴の壁を越え、夢の実現を果たされた市ノ澤さんに聞く!

石井 今日は、高卒・フリーターから公認会計士試験に一発合格された市ノ澤翔さんにお話を伺いたいと思います。敢えて「高卒・フリーター」と申し上げたのは、市ノ澤さんから、それを強調して欲しいと言われたからなのですが、最終学歴は高校卒業ということですね?

市ノ澤 はい、その通りです。茨城県立水海道第一高等学校卒というのが私の最終学歴です。高校を卒業してからはフリーターをやっていました。ただ、フリーターをやりながらも、「大きな仕事をしたい」という夢はもっていました。

石井 大きな仕事をするために資格を取ろうと思ったのですか?

市ノ澤 はい。資格を取れば、自分の発言の説得力が少しでも増して、自分の存在価値も上がると思ったからです。そこで、早速、資格の本を読んでみたところ、公認会計士という資格に惹かれるようになりました。

石井 フリーターをやっていて夢を実現したいと思っている若い人は多いのですが、なかなかその夢の実現のための具体策を見出せないために、足踏みをしている人が多いようです。市ノ澤さんの場合は、公認会計士の資格を取るという具体的な目標ができたわけですね。

市ノ澤 でも、すんなり公認会計士の資格を目指すというわけにはいきませんでした。それは、私が公認会計士試験を目指そうと考えた当時、公認会計士試験には受験資格があり、大学に行っていない私は、2次試験の受験資格がありませんでした。今さら1次試験を受けるのも嫌だったので、他に何かいい資格がないか探していたところ、ちょうど2005年の5月頃に、友人から公認会計士試験に受験資格がなくなるという話を聞き、これを逃す手はないということで、公認会計士になる決意をしました。

石井 公認会計士試験の勉強は、どのように始めたのですか?

市ノ澤 資格の本を読んで、公認会計士試験に合格するためには、まず簿記の知識が必要であるということがわかっていたので、自分の適性を判断する意味で簿記2級までは独学でやることにしました。

石井 それで、6月の簿記検定までに2級を終えて、7月から専門学校に通うことにしたわけですね。

市ノ澤 はい。いよいよ専門学校選びを始めました。いろいろな学校の資料を見ていて「非常識合格法」という言葉を発見しました。そして、石井先生の『非常識合格法』という著書にも出会い、怪しいネーミングと思いながらも私にはこれしかないと思い、クレアールに申し込みをしました。

石井 実際に、クレアールのカリキュラムで勉強を始めて、どんな感想をもちましたか?

市ノ澤 石井先生の『非常識合格法』という著書で、「非常識合格法」がどのようなものかわかっていたつもりですし、自分でもこの方法に納得してクレアールを選んだわけですが、実際に講義を受けてみると何が非常識なのか分かりませんでした。

石井 ごく、当たり前の方法じゃないかと思ったんですか?

市ノ澤 そうです。石井先生は、著書の中で、公認会計士試験合格を目指す場合でも、1年目は簿記の3級から1級までの勉強だけをやって計算科目の基礎を固めるように書いていますが、公認会計士試験の受験勉強の経験がない私にとっては、ごく当たり前でした。簿記1級の勉強をしていた当時、私は、公認会計士試験における簿記の重要性もわかっていなかったため、クレアールの講師に言われたとおりに講義を受け、問題集の問題を解き、答練を受けていただけでした。それでも11月の簿記1級に合格できました。

石井  その、「言われたとおりに」というのが良かったんですよ。その素直さが合格に結びついたんだと思いますよ。

市ノ澤 今考えてみると、この簿記1級講座が非常に重要だったと思います。公認会計士試験の講座が始まっても簿記や管理会計論で苦しまなかったのは、簿記1級の勉強をキチンと学習したからだと思います。

石井 私が、著書の中で述べていることを実感してもらえたようですね。

市ノ澤 はい。でも、簿記から始める勉強方法が非常識というのは本当に不思議でなりません。

石井 いまだに、公認会計士講座で2年間勉強して、1級に合格できない人は少なくないという現実が存在しますからね。市ノ澤さんのように素直に簿記から取り組んでもらえればいいんですけど・・・

市ノ澤 これから公認会計士試験の受験勉強を始める方には、私からも、簿記からしっかりと体系的に学習されることを強くお勧めしたいと思います。

石井 では、公認会計士試験の講座が始まってからの、受験勉強への具体的な取り組み方を話していただけますか?

市ノ澤 7月から公認会計士講座が始まったのですが、この時期はまだ仕事をおり、講義を受けているだけで、答練を提出できない状態でした。『非常識合格法』という著書では、答練予習型の勉強をするように書かれていたので、8月一杯で仕事を辞め、受験勉強に専念することにしました。

石井 やはり、働きながらの受験勉強は大変でしたか?

市ノ澤 人によると思います。今考えてみれば、私もやってやれないことはなかったと思いますが、私の場合、やはり受験勉強に専念する方が向いていたように感じます。受験勉強に専念することで、ようやくスタートラインに立てた気がしたくらいですから。

石井 具体的には、どのような点に気をつけて勉強をしましたか?

市ノ澤 気をつけた点は、2つあります。2つとも石井先生の『非常識合格法』という著書に書かれていることですが、1つは「あくまでも論文式試験に合格することを考えて勉強すること」で、もう1つは「手を広げないこと」です。

石井 2つ目の「手を広げないこと」とは、具体的にはどういうことですか?

市ノ澤 クレアールの教材以外に手を出さないということです。石井先生の『非常識合格法』という著書でも強調されていますが、特に初めて学習される方はクレアールだけでも大変なのに他校の教材にまで手を出すのは危険だと思います。実際に私もクレアールの教材しかやっていませんから、薄いといわれるクレアールの教材だけで合格できるのです。もっと勉強したければ合格してからで十分だと思います。

石井 薄いといわれるクレアールのテキストでも、理論科目について、ちゃんとスピーチをやるとなると随分、大変ですよね。

市ノ澤 はい。私の場合、11月からは計算問題は一日1問ぐらいにして、ほぼ一日中理論科目をやりましたが、キーワードだけ覚えても文章にすることが出来なかったので応用期のテキストの文章をそのまま丸暗記しました。なので、ずいぶん時間がかかりました。ただ、いちいち書かなければならない答練と違い、スピーチはすごく効率がいい勉強方法だと思いました。私の場合は机に座るとすぐに寝てしまうので一日中階段の踊り場に立ってスピーチを行いました(笑)。

石井 まさに、私の『非常識合格法』という著書で書いた通りの勉強方法を実践してもらったわけですね。

市ノ澤 やはり、石井先生の『非常識合格法』という著書に出会わなければ、今の自分はないなと思っています。

石井 講師冥利に尽きます。では、今あげてもらった2つ以外に、受験生の皆さんに対して、何かアドバイスはありますか?

市ノ澤 まず、「絶対に合格できる」という確信をもって欲しいと思います。私は、これを「根拠の無い自信」と呼んでいますが、実はこれが一番重要だと思っています。私は、公認会計士試験の勉強を始めてから終わるまで絶対合格できると確信していました。1回も落ちると思ったことはありません。いい成績に裏付けられたものではないので、「根拠の無い自信」と呼んでいます。

石井 受験勉強では不安になることが多いので、「絶対に合格できる」という確信をもつことは素晴らしいですね。

市ノ澤 ただ、地元の友人や家族は公認会計士試験のことは何も知らないので、自分は絶対受かる、落ちるわけがないいと言い続けた結果、凄く簡単な試験だと思われてしまいました(笑)。ですから、絶対に不合格になることはできませんでした。

石井 そうやって自分にプレッシャーをかけることで、不合格になれない状況を作ったわけですね。

市ノ澤  はい、そうです。それから、受験勉強をすると、もっと寝たいけど寝られない、旅行したいけどできない、友達と遊びたいけど遊べないなど、いろいろと我慢しなければならないことが多くなります。でも、常に、合格を最優先に考えるという優先順位管理を徹底して頑張っていただきたいと思います。そうすれば、必ず合格できると思います。

石井 今日は、貴重なお話を聞かせていただき、誠にありがとうございました。

 

市ノ澤さんも実践した「非常識合格法」をより詳しく知りたい方に

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