「楽をしたい自分」と「向上心」の両立
人間は誰しも、面倒ごとはできるだけ避けて、楽をして生きていきたいと思うものです。一方で、公認会計士試験の受験を決意された皆様は、公認会計士となって活躍したいという向上心も持ち合わせていらっしゃると思います。
「楽をしたい自分」と「より有意義な生活を手に入れたい自分」は相反しますが、試験合格を目指すためには、両者のバランスを取ってうまく両立をする必要があります。両者を両立させるための成功のカギは、どのようにして自分を操り、アクションさせるかという点にあります。
「すぐやる人」の特徴とは
「楽をしたい自分」と付き合うのは難しいと思ったことがある方は多いのではないでしょうか。私自身も公認会計士試験の受験生だったときには、早く勉強ばかりの生活から解放されて、外に遊びに出ていきたいと思ったことがしばしばありました。
しかし、他の受験生と差をつけるためにはとにかく勉強を続ける必要があることは言うまでもありません。
仮に楽をしたいなと思ったときでも、「すぐやる人」にはどんな特徴があるのでしょうか。一つの特徴として、「すぐやる人」は自分を無理に動かそうとせず、ラクに自分を動かせる術を心得ています。まずは、自分自身をラクに動かす「勝ちパターン」を見つけて、自然とアクションすることができるような習慣を身に付けていきましょう。
「やりたい!」と思った瞬間に行動する
モチベーションには鮮度があり、鮮度が最も高いのは「やりたい!」と思った瞬間です。一方で、時間が経ちモチベーションの鮮度が段々と落ちてくれば、やはりモチベーションも少しずつ下がってしまいます。したがって、「また今度やろう」と思って先延ばしにしていると、段々とモチベーションが下がり、結局やらないまま終わってしまうという悲劇につながってしまいます。
その一方、「すぐやる人」は未来を信じず、「また今度」はやってこないことを知っているため、「やりたい!」と思ったその瞬間にアクションを起こします。そして、「すぐやる人」はすぐにアクションを起こしたことでモチベーションを高めることができるそうです。具体的には、小さな一歩を起こすことで「やり残し感」を持ち、「完成させたい」という欲求を自然と湧き上がることを知っているため、モチベーションを持続的に維持することができるそうです。
また、「すぐやる人」は「逆算思考」をうまく活用しています。「逆算思考」とは、ゴールを設定して、プランに従って行動することです。「すぐやれない人」は、往々にして「逆算思考」を持たず、「何となく頑張れるところまでやってみました」となりがちであるため、なかなかゴールにたどり着くことができません。
以上を試験勉強に当てはめると、「明日やろう」と思ったことであっても、明日の自分を信じずにとりあえず今日少しは手を付けてみるという気持ちが大切です。また、試験当日や公開答練等の重要な期日までにどのような学習スケジュールで進めるのか、あらかじめ考え、必要に応じてアップデートを繰り返す必要があります。
誘惑のない環境を作る
現代社会には誘惑が多いため、誘惑に打ち勝とうとするよりも、まずは誘惑されない環境を作って、ラクに自分を動かせるようにするのが「すぐやる人」になるための近道です。やはり、誘惑が多い環境では往々にして気が散ってしまうため、なかなか必要なアクションを起こすことができません。
極端な例かもしれませんが、私が受験生だったときには、誘惑を断ち切るために、本試験の直前期間には1週間に1度しか外出しないように心がけていました。また、外出時には、ご飯の買い出しをしたり、リラックスするための息抜きの時間にを過ごしたりしていました。
人それぞれで取り組みの方法は異なるかもしれませんが、誘惑のない環境を作るよう、ぜひ心がけてみてください。
期限は自分で決める
期限を自分で再設定することも、「すぐやる人」になるために効果的な取り組みです。具体的には、クレアールが設定している学習ロードマップを踏まえたうえで、ご自身なりのタスクの期限を設定していましょう。
たとえば学習に専念し最短合格を目指されているようなケースであれば、クレアールが3か月間で完了するよう求める学習論点について、2.5か月間で完了するように期限を再設定するのもよいかもしれません。ご自身の状況を踏まえたうえで、少しチャレンジングな期限設定をすれば、集中力の入り方が変わってくるはずです。
私の経験上、制限時間を意識して学習するようになると、集中力とモチベーションも高まるように思いますので、ぜひ試してみてください。
目標に数字を入れる
学習目標に数字を入れることができれば、ご自身の学習の進捗状況を明瞭に把握し管理できるようになります。
たとえば、1か月(=4週間)で100ページの学習を進めるために、1週間当たり25ページを学習するという学習スケジュールを立てていたとします。このようにすれば、もし最初の1週間で10ページしか学習が進んでいなければ、次の1週間ではその遅れを取り戻すための努力が必要となる等、数字を用いて目標を明瞭に再設定できるようになります。
感覚的に目標設定・管理をしてしまうと、安定した行動力を維持することができなくなってしまうため、目標に数字を入れてご自身のアクションをコントロールするようにしましょう。
おわりに
今回は、「すぐやる人」となるために効果的な考え方や取り組みをいくつかご紹介しました。本記事の執筆にあたっては、『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣(塚本亮著、明日香出版社出版)』を参考にしております。今回ご紹介した考え方や取り組みについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ同書をチェックしてみてください。


