「社会人1年短期合格のススメ」 Vol.32.良い勉強は良い睡眠から

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睡眠の質向上は、学習の効率性に直結する

 公認会計士試験の合格に向けて資格試験の勉強に励まれる皆様のなかには、睡魔と戦いながら日々努力を続けていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

私は公認会計士試験の学習を進めていた際、仕事と勉強を並行していたため、日中の仕事中や帰宅後の勉強中に眠気に襲われることが多々ありました。しかし、公認会計士試験の他の受験生が資格学習に膨大な時間を充てていることを想像すると、安易に眠りにつくことはできませんでした。この経験は、どのようにすれば良い睡眠を取ることができるか、深く考えるきっかけとなりました。

そこで今回は、良い睡眠を取るために私が注意していたことをご紹介したいと思います。

勉強時間と睡眠時間の黄金比率を見つけよう

 そもそも、睡眠はなぜ必要なのでしょうか。一般的に、睡眠は体の疲労回復・心の疲労回復・記憶の定着・免疫の強化・ストレス緩和等のために必要であると言われています。世の中には1日にたった数時間の睡眠で満足できるショートスリーパーと呼ばれる方々もいらっしゃいますが、私も含め多くの人々は1日あたり7時間から8時間程度の睡眠が必要であると言われています。

資格学習においては限られた時間(1日24時間)のなかでいかに効率よく学習を進めていくか考える必要があります。これはすなわち、皆様それぞれの睡眠時間と勉強時間の黄金比を導き出すことが最も大切であるということです。睡眠時間が長過ぎれば勉強時間が確保できませんし、勉強ばかりで睡眠を疎かにすれば体調を崩すきっかけにもなってしまいます。 資格合格のためには、ある程度の長期間に渡り学習を継続する必要があります。ご自身の無理のない範囲で学習を続けられるよう、睡眠時間と勉強時間の黄金比を見つけていきましょう。

最適な睡眠時間は人それぞれ

 以前、睡眠との付き合い方について病院の医師と話をした際に、「最適な睡眠時間は人それぞれである」というアドバイスを受けたことがあります。これはすなわち、単に長時間の睡眠時間を確保すればよいのではなく、自分自身に適した睡眠時間を取ることこそが最も重要であるということを意味しています。

自分自身に適した睡眠時間がどれくらいなのか判断する方法の一つは、起床時に脳や体がスッキリした気分になったことを感じるか否かだそうです。極端ではありますが、たとえ4時間の睡眠をとったとしても、それで脳や体がスッキリしたと感じれば、その時の最適な睡眠時間なのだそうです。

私はこの話を聞いた後、毎日30分区切りで睡眠時間を変化させ自分自身にとっての最適な睡眠時間はどれくらいか試してみたところ、7時間30分が最適な睡眠時間でした。皆様もご自身にとって最適な睡眠時間はどれくらいの長さなのか、ぜひ探ってみてください。

良い睡眠を取るために私が実践していたこと

 睡眠時間、すなわち量についてはご自身で最適な睡眠時間を見つけることが非常に重要です。それに加えて、睡眠の質をいかに向上させるかという観点も忘れてはいけません。睡眠の質を向上させるために、たとえば私は次のような方法を実践していました。

寝る前のスマホは厳禁

 まず、就寝直前にはスマートフォンを触らないようにしていました。就寝直前にスマーフォンの画面を見てしまうと、ブルーライトの影響によりメラトニンの分泌が抑制され、睡眠の質に悪影響を与えてしまうようです。寝る直前まで勉強をしている日には、ベッドに寝転びながらスマートフォンで動画等を見たくなってしまうことは多々ありますが、できる限りスマートフォンは見ないようにしましょう。

ストレッチで体をリラックス

 また、就寝前には体のストレッチをするように心がけていました。具体的には、Amazonでヨガマットを購入し、下半身の柔軟に毎日取り組んでいました。就寝前のストレッチは心と体にリラックス効果をもたらすそうでして、心拍数を上げないようなゆっくりとした無理のない範囲でのストレッチにより副交感神経の働きが活発になり、質の良い睡眠を取ることができるそうです。

寝る前にご飯を食べない

 加えて、夕食の時間は就寝の3時間以上前には取るようにしていました。就寝の直前に食事をしてしまうと、体が食べ物の消化を優先してしまうため、睡眠中も体の中で消化や吸収の活動が続き、内臓が活発に動いている状態になるそうです。そのような状態になれば、睡眠で脳や体を十分に休めることができなくなってしまうため、疲れが取れにくくなるなどの不調につながってしまうそうです。ぜひ夕食は早めに取り、就寝前には体が食べ物をある程度消化しきった状態にするように心がけてみてください。

毎日のスケジュールを固定化する

 他にも、睡眠をとる時間帯を毎日固定化するようにしていました。具体的には、夜中0時に就寝し、朝7時30分に起床する生活を資格合格までの間継続していました。自分自身の生活リズムや睡眠サイクルが不規則な場合、体が疲れてしまうことが多いと感じていたので、毎日の睡眠の時間帯を固定化することで、効率の良い睡眠が取れていたように思います。なお、睡眠時間の変更に体が慣れるためには約1か月程度の時間を要するようですので、試験実施日直前ではなく、少なくとも3か月から半年前から睡眠の時間帯を固定化するのが良いかもしれません。

睡眠を制すれば、資格にも一歩近づく

 資格学習において最も重要なことは、継続的に学習を進めることです。やはり、勉強時間をしっかり確保することは重要ですが、短期的に大量の勉強時間を確保するのは現実的ではないケースが多々あります。無理ない範囲で継続的に勉強時間を確保するためにも、睡眠とうまく付き合うための方法を探ってみてください。

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