公認会計士合格体験記「大切なのは絶対に合格するという強い気持ち」秋月 孝仁さん

秋月 孝仁さん

目次

自己紹介

 私は大学を卒業していません。専門学校に行き、卒業後はフリーターでした。
自分の将来に色々と不安が出てきた20代半ば、それまで全く関わることのなかった公認会計士試験を目指すことにし、昨年1度目の受験で短答式試験と論文式試験の租税法と経営学を科目合格、今年2度目の受験で無事に一括合格することができました。この体験記が、これから公認会計士試験の突破を目指す方々にとって、特に当時の僕と同じような境遇にある方にとって、何かしらのプラスになれば幸いです。

ケガの後遺症

書くべきかどうか迷いましたが、僕の受験生活を語る上で欠かせないものなので書いておこうと思います。
会計士試験の勉強を始める3年ほど前に左足首の剥離骨折をしました。2ヶ月近くの松葉杖生活を終えてから徐々に体のあちこちに痛みが表れ、最終的には立っているだけで両足全体が神経痛になり汗をかくほどで、医者でも解決できない状態でした。

幸いにしてケガから2年後に素晴らしい整体の先生に出会うことができましたが、自宅でのリハビリが必要で、公認会計士試験の勉強をしている期間は整体に通い、リハビリに励み、時には痛みに耐えていました。以下はそのような背景を想像しながら読んでいただければと思います。

クレアールに入学した理由と「非常識合格法」のメリット

クレアールに入学した最大の理由は受講料の安さです。細かい理由は他にもありますが、フリーターだったのでお金の問題が一番は大きかったからです。
自分のペースで学習していきたいほうなので、受講形態は通信にしました。
「非常識合格法」のメリットは、第一に、会計士講座が始まる前に簿記の力を日商簿記1級の合格レベルにまで持っていくことです。もともと私はそのような考え方であったので、独学で日商簿記1級まで学習していました。次にクレアールでは財務諸表論の石井先生を中心に、重要部分の暗記を徹底するよう何度も言われます。科目にもよりますが、テキストと一緒にスピーチ集が配られます。これが非常に役に立ちます。暗記が大嫌いだった私でも何とか暗記ができたのは、薄いテキストやスピーチ集など、クレアールの工夫があったからのように感じます。

計算科目についてのアドバイス

簿記、管理会計、租税法などの計算問題は実力が付くまでに時間がかかりますので、なるべく早い時期に一定のレベルまでに達するよう、繰り返し解くことをオススメします。初期段階ではあまり理論的な背景については拘らず、とにかく速く正確に処理できるようになることを重視すべきです。そのためにも総合問題を繰り返し解くことが重要です。
特に簿記は、管理会計や租税法と違い、ある特定の勘定に影響を及ぼす取引や事象が複数である場合が非常に多いです(ex.受取利息)。その勘定に影響を及ぼすのはどのような取引や事象か、問題の試算表に載っている勘定科目を見た瞬間にいくつか取引や事象が頭の中で想像できるくらいになれば力がついてきた証拠だと思います。

理論科目についてのアドバイス

基本的なスタンスとしては財務諸表論の石井先生が仰っている通りで良いと思います。財務諸表論で言えば各用語の定義、各会計基準の結論の背景、対立する概念などの重要なものは徹底的に暗記し、実務指針レベルの細かい規定は短答答練などに目を通しておくだけでよいというスタンスです。私もスピーチは繰り返しやりました。
監査論や企業法は全体像がどうなっているのかが見えてくると学習の効率がぐっと上がりますので、暗記に努めつつも、併行して全体像の把握に努める必要があります。
さらに企業法特有のことですが、論理の流れを正確に掴む必要があります。本試験で一つの問いに対する解答欄の行数が最も多いのが企業法です。論理の流れが曖昧だと、一つ一つの文章がいくら正しく書けていても、全体として意味不明な答案になってしまう可能性があります。また企業法では条文番号を覚えておくことも必要です。
なお理論科目全般における暗記の必要性についてですが、確かに本試験の問題において暗記した文章がそのまま使えるというケースはあまり多くありません。しかし、いざという時に使える言い回しが会計基準や監査基準やテキストの中には沢山あります。暗記しておかないと素人が書いたような文章になってしまい、高得点が望めません。

最後に

色々と書きましたが、この試験で最も大切なことは「絶対に合格する」という強い気持ちを持つことだと思います。そして、その気持ちを持ち続けられるように心の管理と体調の管理をしっかりと行うことだと思います。これから受験される皆様方も、自分を信じて、プライドを持って頑張ってください。

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