一度きりの人生をどう過ごすか
本記事の読者の皆様の多くは、公認会計士試験に目を留め、日々目の前の学習に取り組まれていることでしょう。しかし、勉強の結果が出るには一定程度の時間がかかるため、なかなか勉強のやる気が出ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなときには、ご自身の人生について悩んでみると、勉強に対する考え方を変えるきっかけをつかむことができるかもしれません。たとえば、「一度きりの人生をどう過ごすか」、ご自身の心に問いかけてみましょう。
実は勉強のやる気の有無は、これから先の一度きりの人生について、いかに深く悩んだかどうかによって決まると言われています。すなわち、「自分の人生」と「勉強」は切っても切れない関係にある、ということです。
皆様の過ごす毎日の一瞬一瞬の「今何をしようか」という判断がご自身の人生を築くレンガとなり、内に秘めた大きな目標の達成につながります。「一度きりの人生をどう過ごすか」、ご自身に問いかけながら学習すれば、自ずと勉強への意欲が湧くのではないでしょうか。
勉強をしないのは、もったいないこと
勉強とは、人生をより豊かにしてくれる「知識」と「知恵」を得るための探検です。勉強はときに辛いと感じることもあるかもしれませんが、勉強を習慣化することで自分自身を磨き上げるという感覚を持つことができるでしょう。
勉強の本質は、テストの点数や順位ではなく、無数の人がやっと見つけた知識と知恵を手に入れる事だといえます。日々皆様が読み込むテキストの一行一行には、誰かが人生をかけて生み出した知識と知恵が蓄積されています。そのような知識を身に付けることができれば、皆様の人生はより豊かなものとなるのはいうまでもありません。
私自身、公認会計士の学習を通じて、会計や法律、租税の学習をすることができ、それらは私の人生をより充実させてくれたと感じています。
たとえば、自分自身の確定申告をするとき、親族内の相続に取り組むとき、朝起きて新聞記事の見出しに目を通すときには、これまで試験学習で獲得した「知識」と「知恵」を役立てることができているように感じます。人生の充実化につながると考えれば、目の前の学習により前向きに取り組むことができるのではないでしょうか。
勉強とは「自分自身」を磨き上げる作業
勉強とは、自分と一生をともにする「自分自身」を磨き上げる作業ということもできます。自ら勉強に取り組む「積極性」、勉強から逃げ出そうとする自分を引き留める「自制心」、勉強のために目標を立てる「準備力」、目標達成によって積み上げる「自信」など、私たちは勉強を通して数々の能力を身に付けることができます。こういった能力の習得こそ、勉強をする本当の目的といえるのでしょう。
公認会計士の学習を進める中では、答練や模試の点数等に気を取られることもあるかもしれませんが、そんなときには、勉強を通して心を成長させ、「自分自身」を完成させることに目を向けるようにしましょう。人生は、その人が持つ「心の力」の強さによって決まりますので、勉強はその力を身に付ける絶好のチャンスととらえてみるのも良いのではないでしょうか。
退屈を耐え抜いた人が勝者になれる
勉強をするのは退屈だと感じることもあるでしょう。こうなる原因の一つとして、勉強により実力がつくにはある程度時間を要することが挙げられます。
新たなゲームをやり始めたときには、ルールを覚えておらずスキルもないため、面白さを感じづらいですが、その時期を過ぎることでどんどん面白くなってきたという経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。どんなことでも初めのうちからうまくいくわけではありませんので、「つまらなくて退屈な段階」をどのように対処するかで、結果が大きく変わってきます。すなわち、心を落ち着かせてこの段階を耐え抜いた人こそ、勝者になることができます。
一方で、敗者は退屈でつまらない時間が永遠に続くを思い込んでしまうものです。そして、もう少し頑張れば面白くなるのに、その段階に入る前に脱落していきます。
私自身も、公認会計士試験受験時に、計算能力を高めるために問題集を何周も解き続けていたときには、退屈な時間が長く続くように感じることもありました。一方で、次第に実力がつき、公開模試や答練の成績が徐々に良くなってきたときには、大きな達成感を感じることができました。
勉強を退屈だと感じたときには、その気持ちをぐっと押さえて、もう少しだけ頑張って続けてみるようにしましょう。そうすれば、少しずつ自分自身の実力を身に付けることができ、きっと大きな目標の達成につながるはずです。
ライバルとの消耗戦をやめる
勉強の競争に勝つ方法の一つとして、他人との競争をやめて、自分自身との戦いに没頭してみるのも良いでしょう。
もちろん、公認会計士試験は相対評価方式の試験制度であるため、ときには他人を意識する必要があるのも事実です。しかしそれは、目標を定めて学習計画を立てる段階までの話です。その後、実際に学習に取り組む段階では、自分自身との戦いに立ち向かうことになるでしょう。
本格的に勉強をする段階では、ライバルのことは心の中からきれいさっぱり消してしまい、勉強するエネルギーを自分自身に向けましょう。自分のエネルギーを他人を見るために使うのはもったいないので、「自分」と「自分の勉強」に集中するようにしてみると、日々の学習をより充実したものとすることができるはずです。
おわりに
今回は、勉強を面白くするために効果的な考え方や取り組みをいくつかご紹介しました。本記事の執筆にあたっては、『勉強が面白くなる瞬間(パク・ソンヒョク著、ダイヤモンド社出版)』を参考にしています。今回ご紹介した考え方や取り組みについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ同書をチェックしてみてください。


