はじめに
前回の執筆記事では、試験勉強には朝の早起きが役に立つこと、そしてその具体的なメリット等をご紹介しました。その続きとして、今回は、朝の早起きのために私が実践していた具体的な対策法をご紹介したいと思います。
(対策法①)朝シャワーを浴びる
私が実践した方法の中で最も効果的だった対策法は、「朝シャワーを浴びる」ことです。特にぬるめのシャワーではなく、熱めの温度でシャワーを浴びることで、朝から体がスッキリし、しっかりと勉強に打ち込むことができるようになりました。
ある研究によれば、人は就寝中は体温が少しずつ下がって冷えている状態になるものの、目覚める前に体温が少しずつ上昇し、起床に向けた準備を始めるのだそうです。ここで、起床後にシャワーを浴びれば就寝中に下がってしまった体温が急速に戻り、スッキリとした目覚めにつながるのだそうです。また、皮膚から水流の物理的刺激が脳に伝わることで交感神経が刺激され、体全身がやる気モードに切り替わることにもつながるといわれています。
私は特にこの対策法で朝の早起きを克服することができたため、試験合格である現在も平日休日を問わず、朝シャワーを浴びることが毎日の日課となっています。もちろん忙しい朝にシャワーを浴びる時間をとるのは難しいかもしれませんが、一度試してみてください。
(対策法②)朝ごはんを忘れず食べる
起床後、朝ごはんを忘れずきちんと食べることは非常に重要です。朝食をとることで脳や消化器官を目覚めさせることができ、早寝早起きのリズムをつけることができます。また、起床時は夕食時から10時間近く経過しており、体内のブドウ糖も消費されてしまっているため、脳は“空腹状態”(すなわちエネルギー不足)の状態となっています。そのため、午前中の学習の効果を最大限高めるためには、朝食によって脳のエネルギー源を補充することが必要不可欠だといわれています。
私が受験生だったときには、脳の主なエネルギー源であるブドウ糖が摂取できる白米を朝食で摂るようにしていました。初めのうちは朝の早起きが苦手だったこともあり、朝ごはんを食べる事自体にも抵抗感がありましたが、毎日朝ごはんを食べるようになってから午前中の勉強のやる気が増すようになりました。
脳の主なエネルギー源がブドウ糖であることを踏まえれば、「ブドウ糖が入った甘いお菓子やジュースを朝ごはんにするのが最も効率的なのではないか」という疑問がわくのではないかと思います。この点、お菓子やジュースに含まれる糖分は消化吸収が早いため血糖値が急激に上昇し30分~1時間程度でピークに達する一方、血糖値を下げるホルモンのインスリンが働き、今度は急激に血糖値が低下してしまうそうです。このように、まるでジェットコースターのような血糖値の乱高下が続くと、集中力の低下や眠気、イライラなどが起こりやすくなってしまい、試験勉強に対して悪影響が生じてしまうそうです。 したがって、朝ごはんは朝の早起きの実践のために必要不可欠であるものの、朝ごはんは決して何でもよいわけではなく、バランスの取れたメニューとするよう心掛ける必要があるようです。
(対策法③)朝日と共に目覚める
起床後に朝日を浴びることは、朝の目覚めをスッキリさせることにつながるといわれています。私自身も、朝はベッドに朝日が差し込むようにし、朝日と共に毎日目覚めることができるように心がけていました。
ある研究によれば、起床後に朝日を浴びることで覚醒、気分、意欲と関連するセロトニンという脳内物質を活性化させることができるため、朝の目覚めをスッキリとさせることができるそうです。また、アサヒは睡眠を誘う効果のあるメラトニンという脳内物質を抑制することができるそうでして、厄介な起床後の眠気を抑えることにもつながるといわれています。
お住まいの部屋の間取りの関係から、起床後すぐに朝日を浴びることができない方もいらっしゃるかもしれませんが、そのような場合にはたとえば朝の散歩等をすることで、朝日と共に目覚めることができるようになるかもしれません。
(対策法④)テレビを目覚まし代わりにする
目覚まし時計やケータイのアラーム機能で起きることができない方は、テレビを目覚まし代わりに使うと良いかもしれません。テレビのリモコンをベッドから離れた場所に置いておけば、テレビの音声を止めるために体を動かす必要が生じますし、テレビ番組から流れる人間が会話する声を聞くことで何となくすんなりと目覚めることができたようにも思います。
皆さんがお持ちの多くのテレビには視聴予約機能が備わっていることが多いと思いますので、それをうまく活用することでテレビを目覚まし代わりにすることが可能かと思います。ぜひ一度試してみてください。
おわりに
今回は、朝の早起きのために私が実践していた具体的な対策法をいくつかご紹介しました。もちろん人それぞれで効果的な対策法は異なると思いますが、もし気になったものがあればまずはぜひ実践していただき、ご自身に効果的な方法は継続するようにしてみてください。