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公認会計士合格体験記「公認会計士試験に合格するまで」小菊 聡一郎さん

在学中一発合格

公認会計士を目指したきっかけ

公認会計士を目指すことになった原点としては、子供の頃の出来事があったと感じています。自営業をしている親族の帳簿の月末計算(電卓で足し合わせるだけではありますが)などを好んでやっていた時に、親や親戚に、「将来は税理士さんや公認会計士さんになったら?」などと冗談交じりに言われ続けたことが潜在的な意識として残っていたのだと思います。そして高校時代には金融・経済のクイズ大会に出たことで、その分野の関心が高まり、大学では経済学部に進学しました。1年生のうちは語学の授業やサークル活動にのめり込んでいましたが、2年生になった頃に、少しずつ将来のキャリアについて考えるようになり、再び公認会計士をいう資格のことを思い出し、受験を検討するようになりました。監査法人でサラリーマンとして働くという選択肢がありながらも、プロフェッショナルとしての知識や経験を蓄えて自分のやりたいことにチャレンジしていくことでより活躍の幅を広げることもできるという、コールオプション(経営学で出て来ますね)のような性質を持った資格だと感じ、そこに魅力を感じたことが大きかったと思います。

クレアールを選んだ理由

まずは、全面的に通信講座を採用しているということが大きかったように思われます。後述するのですが、自分の勉強スタイルだと、ライブ授業はあまり相性がよくないだろうなと予想していたので、通信で全カリキュラムを受講できるかどうかを重視していました。

また、大手のスクールさんに比べてお手頃な受講料設定だったことや、早期合格ができれば未受講分の返金やお祝い金を頂けるプランがあったことも決め手になりました。

学習開始〜受験まで

1回目の短答式試験受験1年生3月〜2年生12月

クレアールに入学したのが大学1年の3月になりますが、そこから12月の短答試験までは、授業を1周聞いて、過去問を解いただけで、ほとんどまともな勉強ができていなかったと思います。授業を聞いてすぐはわかったように感じるのですが、それはわかったように錯覚しているだけであり、人に説明することもできませんし、自信を持って問題を解くこともできませんでした。短答式試験の結果は散々なもので、3割台しか得点できませんでした。

2回目の短答式試験&論文式試験(2年生12月〜3年生11月)

1度目の試験に落ちた後しばらくは完全にやる気をなくしてしまい、2月頭ぐらいまでは全く手をつけていませんでした。春休みに入って時間がたくさん取れるようになったことで、このまま諦めてしまっていいのだろうかと考えたときに、とりあえず春休みの間だけでも精一杯勉強してみようと思って猛勉強しましたが、その過程で次第に、絶対に次の試験で受かってやるという思いに変わっていきました。とはいえ、短答に落ちた後の初動が遅かったため、5月までたった数ヶ月の勉強で短答式試験に臨むことになってしまいました。

しかしここでチャンスが訪れました。コロナ禍の影響で、大学がオンライン授業になったりサークル活動が停止になったりしたことで、実家に長期間帰省してひたすら勉強に打ち込むことが可能になり、ペースが劇的に良くなりました。また、短答式試験日程の3ヶ月延期も発表され、間に合わせられるかもと思いました。まずはひたすら短答対策というスタイルから発想を転換して、租税法・選択科目の経済学の学習を一通りしたり、論文式につながるように各科目の全体像をつかむことに重点を置いたりして7月までは勉強した後、8月に入るとそれまでに構築した全体像に肉付けしてゆく形で短答固有の論点をひたすら詰め込み8月の短答式を迎えました。短答直前の詰め込みが振り返ってみると一番きつかったです。自己採点の結果余裕を持って合格できていそうだったので直ちに11月の論文式対策に着手しました。

論文式試験までは、論文テキストや過去問、模試(4つほど受けました)を軸にした勉強をしましたが、7月まで論文式を意識して全体像をつかむ勉強をしていたことで、かなり気分的には楽に進めることができました。

勉強の進め方

1度目の短答式試験までの勉強法は全く参考にならないと思いますので、それ以降にやっていた勉強の進め方について少し記したいと思います。

先輩方の合格体験記をいろいろと読んでいると、毎日全科目を勉強するやり方で勉強している方が多かったように思いました。おそらくこれは、しばらく離れてしまうことにより忘却するのをできるだけ防ぐという効果を期待したものだと思います。一方、自分のやり方では、勉強そのものは毎日継続してするものの、科目の内訳については、試験直前期を除き基本的に1日1科目だけで、多くても2科目までにするように心がけていました。数週間単位で1科目を一気に進めていくのを繰り返していました。ペンキ塗りの感覚といったところです。このやり方のメリットは、1科目ごとに一気に世界観を作ってしまえるので、しばらく離れてもそのストーリーが何となく残っていて(むしろ時間の経過で脳の中で整理されて)リカバリーも早くなり、続きも進めやすくなることにあります。このようなやり方は、スケジュールが決められていて1週間でいろいろな科目の授業を受けるライブ授業スタイルよりも通信講座のスタイルにマッチしていたように思いました。毎日全科目をこなすスタイルが合う方もおられると思いますので、このようなやり方も人によっては一つの正解になりうるのだということで参考にしていただければと思います。

最後に

簿記2級を持っている状態でスタートしましたが、会計士試験に合格するまでに、1300時間ほどかかりました。もしひたすら丸暗記に走っていたとしたら倍の時間をかけても受かれたかわかりません。自分の言葉で「つまりこういうことだよね」という風に説明できないところは、目先の時間度外視で必ず潰すように心がければ、本番初見の問題と向き合ったときに、多少暗記の精度が低かったとしても予想外の力が出るはずです。

 

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