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「3年目のミラクル」 松本 浩一さん

松本 浩一さん

受験回数:3回

目次

社会保険労務士を志した動機

税理士事務所を経て一般企業の経理を担当していますが、昨今の法令の相次ぐ改正、働き方改革に伴い労務管理も担当することになり、労務、人事の面から会社を支えることに興味を持ち受験を始めました。

クレアールを選んだ理由

セーフティ制度を含めた費用面と必要最小限の時間と労力で合格を得るという非常識合格法の理念に共感したからです。

1年目

基本マスター講義受講後すぐに過去問を解きました。そして問題がテキストのどの部分から出ているのか確認して間違えた問題や意味が分からなかった問題のキーワードになっている部分の記述や数字にチェックをつけました。2回目の過去問への取り組みでは、過去問を解くまえに10分くらいでざっとテキストを読み、チェックした部分を確認してから解きました。ここで間違えた問題を問題集のチェックボックスに印をつけて何度も解きました。これを繰り返して「テキストを読むだけで記憶できる箇所」、「記憶できないまたは忘れやすい箇所」、「テキストを読んでいても理解できていない箇所」を絞っていきました。試験までに過去問は労働科目で4回、健保、国年、厚年は3回繰り返しましたが、労一、社一は時間が足りず直前期の講座で対応しました。時間が足りなくなった理由としては雇用保険から、覚える数字や独特の法律用語の量が徐々に増えていき、年金科目になると一度講義を聞いても理解ができず、テキストの読み込みと確認、過去問を解くスピードが極端に遅くなったことです。さらに労働保険科目の過去問やテキストも復習しなければと思っていたため学習時間がいくらあっても足りない状況に陥ってしまいました。

直前期の準備も不十分のまま試験日を迎え、当然のごとく不合格でした。

初めて受験した感覚は思ったよりも得点できたという感じで、過去問を繰り返し解いて出題傾向をつかんでいたこともあり、手も足も出ない試験というより、あと1、2点が届かない試験という印象を受けました。実際、自己採点しながらテキストを確認していくとテキストからの出題で答えを絞ることが可能で、7割程度は得点できる試験でした。テキストと過去問で試験範囲はカバーできるのだと証明されたようでした。

2年目

基本錬成講座が始まるまでは過去問とテキストの再確認を中心にし、テキストの記述から次はどこから出題されるのかと予想しながら読み進めるようにしました。講座が配信されると基本錬成講義の問題を解いたあと、講義を受講し板書にメモを取り、テキストで確認してから、後日該当項目の過去問を解きテキストで再確認しました。講義が基本的事項から試験問題まで丁寧に解説されているので音声データをダウンロードし、レジェメを反復用のサブテキストにして2倍速で何度も繰り返して聞きました。問題は2~3回解きましたが、講義は音声学習でスキマ時間を活用しながら10回以上は聞きました。特に覚える数字が多く、科目のボリュームがある一方で記憶の定着には短いサイクルで繰り返す必要がある雇用、健保、国年、厚年は私にはテキスト→過去問を繰り返す方法よりも音声学習からテキストの確認→過去問の方が、学習時間が短く、記憶の定着も長かったです。この年の直前期前のINPUTは、労基はテキストのみ(1か月のサイクル)、徴収法は過去問→テキスト確認(2週間に一回日曜日に過去問を一気に解く)、安衛、労災はコンプリーションノート(1ヵ月のサイクル)、雇用、健保、国年、厚年は音声学習で何度も繰り返し、板書レジェメとテキストに書き込みしながら確認(1か月に3~4回のサイクル)というような日々でした。6月頃には各科目の知識が定着しているため、一から思い出すようなことがなくテキストやコンプリーションノートを読むスピードが速くなり、横断的にほかの科目のテキストを同時に確認するのが面白くなるようになりました。また模試や答練を受ける前も何日も前から調整するというより、受ける前に忘れやすい部分だけをテキスト、コンプリーションノート、板書レジェメから抜き出せるので模試や答練も苦にならなくなりました。

ただ労一、社一、白書を直前期の講座のみで対策したため、学習が不十分で、これが敗因となり、結局労一、社一の学習不足で択一式で4点をとることができず、合格できませんでした。一般常識以外の学習を重視し、一般常識を軽く見ていたのだと思い、4点を取るための対策を考える必要があると反省しました。

3年目

答練マスター講義が始まるまでは2年目で確立した学習サイクルを維持しながら、労働契約法等出題可能性の高い箇所と、社一の過去問学習、そして各科目の横断・縦断整理をしていました。

2年目の試験で手ごたえを感じた一方で、労一の労働契約法と社一は択一式の一般常識で出題傾向が高く、ここで得点を取りこぼすと足切りのリスクが高くなるので、INPUTの段階である程度、知識の定着に取り掛からないと間に合わないと思ったからです。ほかの科目については、自分でテキストを読み進めていくほうが速くなっていたこともあり、音声学習はせず、試験直後の横断的に記憶が定着している状態を維持しておきたかったので、北村先生と斎藤先生の著書である横断・縦断超整理本を購入し、今まで使ってきたテキスト、コンプリーションノート、レジェメと併せて読み進めながら、比較する事項や区別するポイントを整理していきました。答練開始から直前期までは答練マスター講義を解き、知識の抜けやすい部分をテキスト、コンプリーションノート、板書レジェメに書き込み、試験一か月前に記憶する部分、一週間前に抑える部分、1日前に確認する部分、試験当日に見る部分を絞っていきました。ハイレベル答練、模擬試験も基本的に同じことをして覚える箇所と確認するタイミングの修正と整理をしていました。

試験の前日と試験会場での直前チェックには「超直前・総仕上げヤマ当て講座」のテキストとコンプリーションノートの当日に見る範囲を確認し3度目の試験に臨みました。

午前の労一の選択で動揺し、また来年も受けるのかという思いと焦りを引きずりながら午後の択一の試験に挑みましたが、斎藤先生のハートはHOTにヘッドはCOOLにという言葉を思い出し、落ち着け、落ち着けと何度も反芻しながら午後の試験を何とか乗り切りました。

自己採点をしてみると択一式は合格ラインを越え、選択式は健保が2点で救済待ち、労一、社一はともに3点という結果でした。当初の解答速報では労一、社一の救済はあっても、健保の救済の話題はなかったので、ダメだったかと思い1週間程休んだ後、3年目と同じようにテキストの読み込みと過去問やハイレベル答練を解いていました。

11月初旬、試験センターから届いたのが、はがきではなく封筒だったので、慌てて中身を確認したところ、中には合格証書がありました。労一、社一だけでなく健保も選択式の救済があったのです。思わず岩崎先生のニックネームでもあるミラクルという言葉が脳裏に浮かんでしまいました。

役立った講座

基本錬成講座

INPUTのメイン。講義が基本事項の確認から試験問題の解説まで丁寧だったので音声学習の反復に最適でした。特に健保、国年、厚年は10回くらい聞きました。再生速度を上げていくと自分で読み進めるより効率がよく、記憶の定着に効果抜群でした。

答練マスター講義・ハイレベル答練

OUTPUTのメイン。ここで間違えた箇所や忘れやすい箇所、混同しやすい箇所を洗い出し、コンプリーションノートにどんどん書き込んでいき、翌日の通勤時や昼休みなどに読み返していました。理解が不足している箇所はテキストや過去問題集まで戻り再確認しました。答練マスターは3回。ハイレベル答練は雇用、徴収、健保、国年、厚年、社一を3回、労基、労安、労災、労一は2回繰り返しました。クレアールの答練は試験のレベルを超えるような難問、奇問がなく学習の進捗度を測るのに最適でした。

超直前・総仕上げヤマ当て講座

試験の前日と試験会場での直前チェック。テキストが質、量ともにちょうどよかったです。試験会場に持っていった教材はこの講座のテキストとコンプリーションノートと基本錬成講義の板書レジェメの一部です。

学習を進める上でのポイント

科目や分野でメリハリをつける

必要な記憶のサイクルを考える

  • 労基、労災など覚える数字が少なく理論中心→記憶の定着が長い→月1回のサイクル
  • 雇用、健保、国年、厚年は覚える数字が多くボリュームもある→月3回以上のサイクル

出題傾向から考える

  • 徴収法は過去問の再出題が多い→過去問を中心に解く。過去問題集も1日かければ全て解けるボリューム
  • 一般常識は出題範囲が広い→労働契約法と社一は毎回出題されるから、この部分だけに絞って過去問を解き、テキストよりもコンパクトなコンプリーションノートか板書レジェメに集約する。択一式の一般常識で4点確保するのが目的
  • 安衛法や白書、労働経済は何が出題されるかわからない→試験直前の講座で対策

各科目の関係から考える

  • 国年⇔厚年⇔健保→厚年を学習するときは国年、健保と比較する
  • 国保等⇔健保⇔労災→健保を学習するときは国保等と労災と比較する
  • 雇用⇔徴収法⇔労災→徴収法を学習するときは雇用、労災と比較する
  • 労一⇔労基⇔安衛→労基を学習する際は労一、安衛と比較する
  • 各科目の共通分野→目的や用語の定義、不服申し立て等→図表で異なる部分の覚え方を考える

苦手科目の克服

  • 国年、厚年・・・国年、厚年は知識が定着するまではテキストを読むスピードも過去問を解くのも時間がかかる→音声学習中心で反復のサイクルをあげる。

一般常識

  • 労一は労働契約法、労働組合法、最低賃金法、同一労働同一賃金がらみの箇所以外は直前期の講座で対策する。
  • 社一は過去問、健保、国年、厚年、労災との比較等をしながらINPUT時期から数字や制度を抑えておく。

白書、統計等は直前期の講座で対応し、ここでの数字はインターネットのサイトなどを参考に語呂合わせを作成し試験前日と当日で一気に覚える。

私の場合、この科目は4~5点狙いで社一を他の科目との比較学習を中心とし、労一は深入りしないと決めていました。

選択式

本年度(令和2年)の労一は焦りましたが、普段からテキスト、コンプリーションノートの読み込みをして、条文、判例、通達の独特の表現やキーワードはチェックしていたのであまり苦手意識はありませんでした。初出題の場合は、基本的には択一式の未知の問題があり、答えを絞れないときの対応と同じだと思います。問われている箇所の周辺知識から、自分なりの仮説を立てて推論するしかないと思います。択一式の点数が安定してくると選択式が怖くなりますが、解法のアプローチは同じだと思います。択一式の精度上げることで選択式の精度も上がってくるので、特に対策は必要ないと思います。

最後に

北村先生、斎藤先生、岩崎先生、クレアール事務局スタッフの皆様のおかげで社会保険労務士試験に合格できました。3年間ありがとうございました。

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