井門 達朗さん
1. 受験回数は6回
受験回数は6回。実際、本格的に学習を開始したのは退職し、再就職後からです。どの受験も受かるつもりで受けたので、お試しはなしです。最初の受験で、社労士の目標が出ていました。・・事業の健全な「〇〇」と労働者の・・・「〇〇」の部分が発達か発展か迷ったことを思い出します。今年度は(選択33点、択一47点、全て基準点以上)
2. 社会保険労務士を志した動機
退職を迎え、健康保険をどうするか、年金はいつから受給できるか、再就職後の在職老齢年金のしくみ、基本手当はどうなるのか等々、分からないことだらけでした。自分で理解して処理したいと言うのが一つの動機です。
二つ目は、仕事上(含ボランティア)より良いアドバイスをできる力が必要になりました。父が亡くなる前の病床で「人の役にも立たないのなら死んだほうがましだ」とつぶやいていていました。自分も無駄飯を食うことのないように生きたいと思います。
3. クレアールを選んだ理由
最初は、自学自習でやれると思っていました。どうにかなると思っていましたが、そんな僥倖はありませんでした。最初の3回は、仕事や病気のため(言い訳)思うように学習ができませんでした。やはり、その受験に向けての学習方法や新しい情報、法改正に対応する必要性を感じました。
初めの通信講座は、受講料が安いA社を受けていました。とにかくこれだけ覚えれば合格するというものでしたが、自分には合わなかったようです。
ある時、ネットで斎藤先生にお会いしました。なぜそうなるのか、考え方の根拠を分かりやすく説明している講義動画を見て、クレアールを選びました。受験は最終的には記憶の勝負と北村先生の言われることは、受験を重ねてよくわかりますが、記憶する前の納得が自分には必要でした。クレアールはその点、最高の講義と教材、基本錬成⇒答練マスター講義と繰り返し重要項目を学習することができ、徹底的に理解し、記憶に定着する仕組みができています。
クレアールには3年間お世話になりました。質問は一度だけ受験前にしましたが、斎藤先生が、素早く、分かりやすく、しかも励ましの言葉を添えて返信してくださったことは忘れません。ありがとうとうございました。
4. 学習方法
クレアールの1年目は、「中級コース」。2,3年目は「中上級W受講セーフティコース」を受講しました。
基本的にクレアールの日程表に従って、重要過去問攻略講義→基本錬成講義+答練マスター講義→横断整理→法改正講義→白書対策講義→7点UP講義→ヤマ当て講義→(労働経済攻略講義・一般常識攻略講義・年金攻略講義・「安衛法」3点ゲット講義)→模試と学習を進めました。
※( )の講義は時間的にほとんどやれなかった。
(1) 重要過去問講義・基本錬成講義
スタートは、今年の試験問題の解き直しと重要過去問の学習から始めました。斎藤先生の講義は大変理解しやすく、問題を解いていてわからない箇所があると繰り返し聞いていました。それと並行してテキストも読み返しました。テキストは必要に応じて読み込みました。
(2) 答練マスター講義・ヤマ当て講義
答練の問題は、法改正にも対応していて最高に良いものです。今年は、全ての科目で9割以上は正解できるように、昨年度の問題も含めて2~3回は解き直しました。時間を図って解くことを心掛けました。ヤマ当て講義は受験前に「これだけは」と思い学習しました。完璧に理解できていると安心感があります。
(3)横断整理・7点UP講義
講義は、北村先生でした。簡潔に要点を分かりやすく指導してくださいました。横断整理のテキストは常に横に置き、その時々に繰り返し学習をしました。講義の中で、「『遺族基厚生年金の受給要件を言って見なさい!』これがスラスラ言えて、初めてスタートラインです」(最初は全く言えませんでした)、「すぐ見る病」、「マーカー病」・・・自分の学習方法の見直しができました。
(4)法改正講義・白書講義
法改正に対応するために、月刊誌も採っていましたが、この講義は内容も豊富でこれだけで十分でした。何度も繰り返し、2年分は確実に理解できました。白書講義は、これだけはというつもりで学習しましたが、出題箇所が広範囲で予想が難しい。一般常識は、早い時期からコンプレーションノートを読み込み、確実に3点取れるように努力しました。
(5)模試
クレアールの模試のみ1回実施。試験日の2週間前ぐらいにやりました。問題も解説も最適でした。模試は、時間配分・トイレ休憩の取り方などの練習や確認にいいと思いますが、それ以上を期待することはどうかと思います。
5 忘れない工夫
〇 カードの利用
B6の情報カードに、覚えるべきこと{失業等給付の横断体系図・在職老齢年金の計算方法、遺族給付にかかる遺族の範囲、障害年金(事後重症・基準障害・併合認定・額の改定等)、臨時的労働者から被保険者への変更条件、就業規則の絶対記載事項と労働条件の絶対明示事項、適応事業・任意適応事業、給付制限(医療・年金)、所定給付日数(一般・就職困難・特定)・・・}全部で26枚を作り(語呂合わせも入れ)常に持ち歩き、必要に応じて確認しながら覚えました。
〇 毎日、すべての科目の問題練習
毎日、全科目、ランダムに10問ずつ、時間を決めて問題を解く→間違いは確認・訂正→翌日間違った問題の復習→1週間後、1か月後に間違った問題の総復習。これだけは、北村先生が話していた復習方法を完璧に行いました。かなり定着できたと思います。
6 その他の問題集等
クレアールの教材で十分ですが、たくさん買いました。使ったのは暗記カード(2冊)。基本の定着と選択対策に有効でした。
7 終わりに
この試験は、「実力+運」だと思います。特に選択はそう思います。チャレンジする意欲と努力を怠らなければ、「運」は必ず巡ってきます。斎藤・北村講師(クレアール)に出会えたことも一つの「運」と思います。ありがとうございました。