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「たどり着いた勉強法と継続力」 蓑田 真吾さん

社会保険労務士合格体験記

蓑田 真吾さん

受験回数:3回(内、お試し受験1回)

社会保険労務士を志した動機

小学校4年生から野球を始め大学卒業後は仕事と並行しながら中学生への野球指導に携わっておりました。その後結婚、子育ての為に30歳で引退し、その時に「本気で」資格試験に取り組んだことがないと気づき、力試しに他の資格を取得後、仕事上身近な法律であり、かつ難関といわれていた社労士試験に挑戦してみようと決意しました。

クレアールを選んだ理由

①事務局の方の丁寧な対応(電話・来校時)(今後一番やり取りが多くなる)
②講師の充実度
③価格

②、③はサンプル動画講義や価格表で確認できますが、①は問い合わせて初めて確認できるものの為、1度お問い合わせされてもよいのではないかと考えます(その後更に②、③のより深い説明もあるはずです)

また、通信講座のメリットとしては、「自分の都合」で講義を受講できる点です。
聞き逃した場合は、巻き戻し、更に不明な点は質問制度(クレアールは回数無制限)を利用し、習熟度が高い論点は倍速再生し、余った時間をアウトプットに利用できる環境は、時間の限られる社会人にはありがたい環境でした。また、通学生であれば生じるはずの通学時間を代替性の高い時間とすることができます。(電車通学であれば、場合によっては過去問とテキストの付け合わせをしたいと感じる時に他の勉強方法を選択せざるを得ない場合も想定される)結論としては、特に自己コントロール能力に長けている方は通信講座のメリットは最大限に享受できるのではないかと考えます。

・具体的な学習方法

1年目の反省

最大の敗因は「手段が目的化」してしまったことです。とにかく1,200時間勉強する。と、本来は知識の蓄積をし、かつ適切なアウトプットをすることが目的のはずであり、その為の手段として時間を1つの目安にすべきでした。しかし、試験が近くなるにつれ、自分自身の努力の痕跡(筋トレで言う筋肉痛のようなもの)を試験会場に持っていくことにより当日に自信を持って戦えるのではないか?と感じていました。そのこと自体は決して悪いこととは思いませんが、「努力の方向性」を間違えていたと感じました。択一式試験39点、選択式試験31点(社一足切)で択一式試験の総合点が足りず、「完全な力不足」でした。努力の方向性が間違うと、かけた時間が適切でも必ずしも目標達成には至らないと学んだ瞬間でした。また、小さい子供を見てくれていた復職間もない妻にとても申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、次の日から勉強を再開しました。

逆に1年目の良かったことは試験範囲を俯瞰した時に、これは間に合わないと感じ、「やらないことを決めた」点は称賛に価すると感じました(DVD勧奨等)

2年目の反省

「鬼門の労働一般選択式」を甘くみていたことと、また「戦略と選択」が適切でなかった点です。1年目にたまたま足切りがなかったものの、この試験においては前年の足切りなしは全くあてになりません。本試験では択一式が55点、選択式も31点でした。手ごたえもあり、意気揚々と会場を引き上げ、スマホの着信履歴に残っていた着信に電話を掛けながら、最寄り駅で解答速報を見ると、なんと選択式労働一般が0点であることが判明しました。野球で例えると「センターにホームランを打ったにも関わらずファール」と言われた感覚でした。自分自身の不甲斐なさに呆れてしまい、応援してくれていた家族に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、拡散思考になっていたためか、帰りの電車内は駅を通過する度に色々な感情に振り回され、最寄り駅につく頃には逆にふっきれて帰りの電車内から勉強を開始しました。しかし、帰宅すると応援してくれていた家族が待っており、再び悔しさがこみあげてきました。そして試験翌日の出勤日に以前から社労士受験を応援して頂いていた闘病しながら10年以上一緒に仕事を続ける先輩にも悔しい報告をしました。

逆に2年目の良かった点は面倒だと思うことも効率化することにより「ゲーム感覚」で楽しめるようになったことです。仕事で着用するスーツは曜日ごとに分けておくことにより空いた数秒で想起(後述)、家事は自己コントロール能力(時間管理等)を鍛えられるトレーニングと捉えて積極的に、入浴から寝かしつけ、就寝までどれだけ時短にできるかをゲーム感覚で楽しんでいました。最後の部分は子供の都合もあるので、上手くいかなかったことの方が多かったように記憶しています。

集大成の3年目

今年で必ず決めると誓い、まずは勉強法の確立に取り掛かりました。変わることを恐れず、しかしこれまでの良い部分は踏襲することを心がけました。箇条書きにまとめると以下の通りとなります。基本的な部分は他の受験生と同じくインプットを怠らずもアウトプット中心であるスタンダードな勉強法の為、割愛いたします。

選択労働一般対策:新聞、行政、法改正等幅広くアンテナをはるが完璧に理解しようとまではしないこと。最速過去問:文字通り、起床後(スマホ起動時間も含めて)2分以内に過去問を1問解く(これは1年目から継続)サンドウィッチ記憶:就寝前に暗記物を詰め込み就寝し、(その間に脳に記憶の整理をしてもらう)前述の最速過去問後に洗顔して、スタンディングデスクにセットしておいたA4の紙に制限時間5分以内でひたすらアウトプットする。そしてアウトプットが弱い部分はテキストに戻って5分以内に確認する。

想起:机に座って行うのみが勉強ではなく、むしろ歩いている時の方がアウトプットのスピードや精度が高いのではないかと感じました。1例として電車でインプットし、改札口までアウトプットする等です。基本の勉強スタイル:春先に、仕事中、自分自身の不注意により腰を怪我したこともありましたが、基本は立って勉強するスタイルに変更しました。立った状態の方が前述のアウトプットの際の精度が高く、基本形としました。(試験本番は座って行うので、本番で違和感を感じないために戦略的に座って勉強する時間も設けていました)

運動:運動を間に混ぜることで脳もリフレッシュし、精度の高い勉強時間となりました。ランニングは(自分自身の中では)コストパフォーマンスに疑問があった為、短時間高負荷の有酸素運動とバービー(本試験当日も)は毎日行い、スクワット、ベンチプレス、デッドリフト等のウエートトレーニング(毎日は行わない)のインターバル間にアウトプットをする等、同じ時間に体と頭も鍛えたり、他にもインターバル間に短期記憶能力を鍛えること等を取り入れていました。

耳学習:常に倍速再生。必ず聞き逃しが出るのでそこは空欄補充問題のアウトプットの時間として利用しました。(1年目は通常再生していましたが倍速再生の方が聞き逃したくないと欲張りになり、強制的に集中力が高まっている感覚がありました)

スマホ学習:スマホを勉強道具に変えました。インプットをしてアウトプットする際にスマホに録音した後で問題集としても使えること。また、いざ録音しようとすると一定程度の緊張感も伴い、試験感覚に近づけることも可能です。また、これをやる際は公園等で景色とセットにしてインプットすると記憶の定着が良かったように感じます。(スマホ学習はまだ開発の余地があるように感じます)今年の試験でも労働一般選択式では問題を見た瞬間に「公園でやった!」というかすかな記憶から妥当な選択肢を引っ張り出し、結果的に正答を導き出せました。場所記憶とスマホ学習の精度の高さに驚かされた瞬間でした。

前述の勉強法が確立し、また結果が出ないトンネルのような日々でも毎日弁当を作ってくれた妻の力もあり、いざ決戦の舞台の本試験が着々と近づいてきました。

そして前述の勉強法を習慣に落とし込み、7月上旬に実施された自分の中で、力試しと位置付けたクレアール模試では過去最高の択一67点、選択36点(いずれも足切りなし)を取りましたが、慢心する時間と慢心したことによるその後被る可能性のある損害を考えるとすぐさま勉強に取りかかった方が将来の自分には感謝されると感じ、「意志の力を使わない」習慣化した勉強を継続しました。勉強時間不足に悩んでいる方は(サンプル数1の1個人の見解で大変恐縮ですが)習慣化と隙間時間の活用が最短最速の解決法ではないかと思います。習慣化すると意志の力が必要なくなるので、「寄り道」も少なくなります。隙間時間は偶発的に発生する場合もあるので、この場合はこの勉強法を当て込むという形で複数のパターンを準備しておくことで迷う時間を削減できると考えます。

・今年の本試験を振り返って

試験1週間前は不安が出てきますが、不安と鋏は使いようで、不安だから準備する。不安だから対策を立てる。不安だから、分析能力も高まる。不安は利用した方が合理的であると言い聞かせ、友達感覚で仲良く試験会場まで持っていくことにしました。会場に向かう途中から電車内では最後の追い込みをかける受験生の方も視界に入ってきました。数日前には会場の下見に行き、その際に、最短の出口、当日持って行くもの、当日に食べるも、当日最後のインプットをする場所等を確認しました。

・さいごに

継続する力は野球から学んだことが最大の恩恵だったように感じます。個人的見解としては野球をやっていなければこの試験に合格できたか疑問が残ります。1つ挙げるとすると学生時代の朝練の恩恵?後遺症?として朝早い時間に起きることが全く苦にならないことです。社労士受験開始の遥か前から受験後も、曜日を問わず4時起床は変わりません。野球指導者時代は野球規則やその他その時に必要な勉強に充て、その後は前述の勉強時に充ててきました。人生、その時にやっていることはいつどこで何の役に立つか本当に分からないものだと痛感しました。仕事を続けながら野球指導をすることは色々な(物事を多面的に捉えられると言い聞かせており今では逆に感謝)ご意見を(直接的又は間接的に)頂くこともありましたが、1つの結果を出すことが出来、一定の専門分野で社会に貢献出来る準備を整えられたことは妻を始め周りの方々に心から感謝したいと思います。

また、恩師の先生方の北村先生には勉強法を教えて頂きました。先生のスマホ学習は圧感でした。思い出深い出来事として、選択式試験健康保険法においてスマホ学習のお陰で、2択で迷った時に、たまたま試験30分前に自分の録音した声を聴いていたろころが、「もしかしたらさっき聴いていた論点ではないか?」と気づき、直感で正解を導きだすことができました。

斎藤先生は「控えめに申し上げて」日本一わかりやすい講義でした。(全国には他の素晴らしい先生方も活躍されておられますが、それほど自分自身の中では衝撃でした)海馬に蓄積された知識の殆どが斎藤先生のご指導から享受したものです。特に在職老齢年金と障害年金は何度も先生の講義視聴とレジュメを熟読し、理解することができました。

岩崎先生には「分かりにくい分野をわかり易く」ご指導頂きました。国民年金法の年金積立金の運用については単なる文字の羅列が先生の講義により5分で理解することができました。

事務局の斉藤様には入校時より弱気な時も親身になって相談にのって頂き、また、試験前に自分に油断が生じていた時も当たり障りのない対応ではなく、正しく指摘して頂き、合格することが出来ました。

妻には前述のとおり、全く結果が伴わずも、文句を言わず毎日弁当を作ってくれ、背中を押してくれたことは温かく、そして本当に心強かったです。妻の存在なくては合格はありませんでした。

これからAI時代の到来と言われていますが、資格は取ってからがスタートである為、今後も研鑽(法改正による知識のアップデートやプラスαの周辺知識又は得意分野における既存知識の深堀等)を積みまがらも、可能な限りバイアスに支配されることなく、市場のニーズと自分の得意分野を結合させ、家族とお世話になった方々、そして多くの方々が前向きな人生を歩めるお手伝いが出来ればと考えています。

長文にお付き合い頂きありがとうございました。

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