西濱 啓史さん
受験回数:2回
なぜ社会保険労務士資格を目指したか
結婚や子供が生まれたことをきっかけに、人生設計をしていく上でのマネープランの必要性を徐々に認識するようになりました。特に大きくお金が動くイベントには備えておきたいとの思いがあり、まずは、一度の取引の額が大きい不動産関連だろうということで宅地建物取引士を取得しました。
次に着目したのが年金、特に老齢年金についてでした。もう少し先ではあるものの人生設計をする上で避けては通れないテーマであり、一般に世間に出回る噂や不安に流されず、自分で確かな判断ができるための知識をつけておきたいと思っていました。その中で社会保険労務士という資格に出会い、年金について体系的に学べるまたとない機会だと思い、受験しようと決めました。
予備校選びのポイント
独学は1回目でうまくいかなかったこと、通学は平日の退勤時間は読めないことから難しそうだったので、自分で開始・終了時間を決められる通信教育の中で選びたいと思っていました。また、2回目なので早くから多くの演習量をこなしたいと思っていました。
1回目の本試験後に配っていた解答速報の中にクレアールがありました。パンフレットには色々なコースがありましたが、まずは10月から12月の「重要過去問演習」として1サイクル、次に12月から5月の「答練マスター講義」で1サイクル、最後に5月から7月の「ハイレベル答練」で1サイクルというカリキュラムを通して、全10科目を、様々な問題を解きながらテンポよく3サイクル回すことができる上級パーフェクトコースが自分に向いているだろうと思い、このコースに決めました。
8月ならオプション講座が付く特典や受講料の割引が充実していたのも大きかったです。
無事に受講が修了した際には、自分でハローワークに行って手続きをして社会保険労務士の気分を少し味わえそうな一般教育訓練給付の対象だったことも少しあります。
クレアールで学習してよかった点(講師・教材・講義・答練等)
完全過去問題集、重要過去問攻略講義、答練マスター講義、ハイレベル答練と、受験勉強期間を通して問題演習中心に学習を進めることができたことがよかったです。
それぞれの演習では、斎藤先生のWebでの解説講義があります。この講義がどれもとても質が高かったです。その選択肢ごとに×の問題はどこが違うのかという理由付けのみならず、それと関連する部分や試験で問われやすい部分にもふくらませて解説していただけるので、問題を解くことのアウトプットに加え、付随する関連知識のインプットにも役立ちました。
クレアールのカリキュラムで有益または活用しやすかった点、効果的な活用方法
Webの解説講義は聞く場所を選ばないので、問題を解いた後に自宅でゆっくり解説を聞いて理解する、だけの使用にとどまりませんでした。通勤時間や最寄駅に行く間などに、スマートフォンで音声だけを好きな速さで流すという使い方ができるので、何回か聞いた後には、斎藤先生が次に解説する部分のポイントを直前5秒前に思い出しておき、かぶせてみる、ということをトライして記憶の定着を図ることができました。
社会保険労務士の受験にあたり学習時間の確保は至上命題です。細切れの時間をいかに効果的に使うかという課題を、紙の教材だけでなく映像・音声講義でもクリアしている、この場所の制約や習熟度に応じて再生スピードが調整可能であるWeb解説講義はとても有益で利用シーンは多かったです。
学習の進め方、効率的な学習方法で実践したこと
試験範囲が広範囲におよぶので手持ちの教材が増えてくると思いますが、情報が色々なところに分散しないように、一元的に集約する先(私の場合は完全合格テキストにしました)を決めておくことが大事だと思います。後で復習をする時に、どの教材に書き込んだか分からなくなってしまうのを防ぐためです。
私は、完全過去問題集、重要過去問攻略講義、答練マスター講義、ハイレベル答練はじめ、クレアール含む各社の模擬試験で出題された問題肢が、それぞれテキストのどの部分と対応しているのかをテキストにチェックし、正しく〇×判断できなかった部分は弱点としてあぶりだせるように別のマークのチェックを、テキストに集約しました。
試験直前期に振り替えると、出題されやすい箇所や、自分ができなかった問題がこのチェックで可視化されており、単にテキストを強弱なく読み込むより、効果的に復習できます。
ここで、頻出かつ自分ができない部分に絞って、ノートに書きだして試験前1か月は毎日反復して記憶の定着を図りました。結果A6ノート見開き30ページ位になりましたが、忘却との戦いに少しでも抵抗することができました。
最後に
クレアールの授業・教材を通して、自分なりの勉強法を確立してそれを継続できたことが良い結果につながったと思っています。たくさんの問題を通して、肢ごとの出題箇所、毎回間違える箇所をテキストに情報集約しておき、限られた時間で重点的・徹底的に反復する手法はとても効果的でした。
1年間にわたり並走して支えてくださいました、クレアールの講師・スタッフのみなさま、どうもありがとうございました。