公認会計士合格体験記「ワークライフバランス型通信」丹羽 純さん

丹羽 純さん

目次

はじめに

この3年間、日本の公認会計士試験と向かい合っていた私を支えてくれた妻、無邪気な笑顔で活力をくれた子供達、応援してくれた職場の同僚達、最適の教材を提供してくれたクレアール会計士アカデミーに心から感謝しています。この合格をもって皆様へのお礼とさせて頂きます。

クレアール会計士アカデミーとの出会い

たまたま新聞で目にした公認会計士試験の改正の記事がすべての始まりでした。科目合格制が導入され、社会人も受験しやすくなるというものです。当時システム導入コンサルティングで経理周りを担当していたこともあり、自分の能力を試せる場かも知れないとの興味から、公認会計士試験対策講座を開講している各専門学校での説明会や相談会に参加してみました。

社会人には厳しいと言う専門学校もあるなか、クレアール会計士アカデミーでは熱心に『非常識合格法』なる効率的勉強法の説明と社会人であることを加味した上で当時、他の専門学校にはなかった1年目で短答式合格、2年目で論文式の合格を目指すコースを勧めていただきました。

『非常識合格法』による的を絞った教材による効率的な勉強と暗記という明確な手段、事務局の方々の実際の教材を用いた熱心な説明と社会人に現実的なコース提案により合格までの青写真が描けたことがクレアール会計士アカデミーに入学する決め手となりました。

通信を利用した勉強時間の確保と仕事と家庭の両立

社会人にとって勉強時間の確保は一番の課題かと思いますのでまず、この点にふれたいと思います。
私は夫婦共働きで子供もいたため、勉強の影響を職場のみならず家庭でも最小限にとどめる工夫が必要でした。特に平日の朝は私が保育園の送りを担当しているため、良く巷で提唱される社会人の早朝勉強法は困難です。このような条件下でワークライフバランスの実現に一役買ったのが自分のペースで勉強ができる通信学習でした。

平日は持ち運びの苦とならない『非常識合格法』に基づく薄いテキストとどこでも聞ける講義音声の組み合わせで通勤時間(往復で1時間強)とスキマ時間を講義を受ける時間に変えました。問題は電卓を使う計算ですが、これは勤務終了後に開いている喫茶店やファーストフード店で1時間の確保に努めました。土日は妻の協力を得て6時間程度の勉強時間を確保させてもらい復習時間にあてました。

なお、通信は自分のペースで勉強できる反面、妥協もしやすいため、(1)講義と復習は次の発送までに消化すること、(2)答練は提出期限内に出すことの2点を自分に課し、スケジュール面ではこの2点を守ることに注力しました。
結果としてクレアール会計士アカデミーの通信を受講することで、仕事でも家庭でも大きな問題を生じさせることなく、限られた時間で最大の効果を引き出すことができたと思っています。

以下、科目別に私がどのように勉強したのかを簡単にまとめますので、皆様の公認会計士試験受験にあたっての参考になれば幸いです。

『非常識合格法』の自己への適用方法

前提として、僕の勉強方法の力点は『非常識合格法』の手段である暗記をいかに効率的・効果的にできるかという点に置かれています。そのために講義は倍速で聴き、まとめ作業には手書きより早く、腕が疲れず、校正も簡単、場所もさほど選ばないという4拍子揃ったPCを使用しています。

1. 簿記・管理会計(計算)

日商1級・税理士簿記論を持っていたことと担当業務が会計系ということもあり、まず問題集・答案練習(以下、答練)を解いて、特に出来が悪い分野の講義を聴く方式を用いました。聴くべき講義の箇所は送られてきた講義録から特定します。なお、間違えた箇所をテキストの目次の大分類別にまとめました。繰り返し問題を解く時間がほとんど取れなかったため、直前期は間違いノートをひたすら読み込みました。

2. 財務諸表論・管理会計(理論)・経営学(管理論)

一度講義を聴いた後は付属のスピーチにキーワードを書き込みまたはマークしながら復習し、さらに答練で出来なかった箇所はテキストへ遡って確認、不足部分を追記していくという方法で勉強しました。この方法により科目は直前期の暗記の負担をかなり軽減できたと思います。

3. 監査論

1回の講義をA4用紙1枚にまとめて内容を絞り込み、これと監査基準等を併せ、直前期にすべて暗記しました。

4. 企業法

講義を聴きながらキーワードや論点の流れをいったんテキスト上にマークし、復習としてA4サイズに片面コピーした会社法・金商法の目次の表と裏にテキストのマークを書き込みました。また、会社法は主要な定義が条文に記載されているので定義のある条文はマークをつけて定義はどの辺りを見ればよいか視覚的にわかるようにも工夫しました。

5. 租税法・経営学(財務論)

1回の講義をA4用紙1枚にまとめたあとは計算問題を中心に復習、間違えた箇所をまとめにマークしました。直前期にマークのついていない分野を論述対策として読み直し、マークが集中している分野を苦手箇所として暗記しました。

6. 短答式対策(理論)

配布された短答式対策を問題単位ではなくすべて選択肢毎に正誤を判断し、1回目で正解したものは何度解いても高確率で正解すると考え、以降は解かず対策の効率化を図りました。その他は上記2-3のまとめに間違えたというマークをつけます。まとめからもれている場合は、追記が必要です。一巡させるごとに復習し、次の一巡へ入ります。2回連続で正解したら以後、効率性の観点から復習の対象から外します。結果残った問題が苦手問題であり、まとめにもその傾向が出てますので直前は集中的にまとめのマークのついた箇所をひたすら暗記しました。

当初の2ヵ年計画が未達に終わった反省と3年目

無駄が省かれキーワードを中心にまとめやすい教材と前述の勉強法で何とかスケジュール通りにこなし、1年目で短答式と監査論に科目合格と予定通りの滑り出しとなりました。2年目は全科目合格を目指し、得意な会計学と企業法で得点を稼ぎ、租税法・経営学で平均前後を狙って合格するという計画のもと復習の時間配分を行いました。

その年の11月に届いた通知は総合偏差値が合格ラインを超えていたのに不合格という不名誉なものでした。内訳は会計学が科目合格へあと一歩という好成績に加え企業法と租税法が科目合格とここまでは予定通りだったのですが、経営学が偏差値40に届いていませんでした。原因は初年度何も対策をしなかった経営学が平均程度出来てしまったことで生まれたちょっとやれば何とかなるだろうという慢心であり、最後のひと踏ん張りをしなかった詰めの甘さにあったと反省しています。

3年目は事務局の方との相談の結果、経営学・会計学を基礎からやり直すこととし、論文式試験当日は『あれだけやったんだから大丈夫』と自分に言い聞かせられる状態で望むことができ、結果が伴いました。

最後に

身の回りにも働いているので難関試験の勉強をするのは無理だという人が多くいます。家族や子供がいれば尚更と。ちょっと視点を変えてみませんか?ワークライフバランスを保ちながら新たなチャレンジする術はないのかと。

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