司法書士一発合格者インタビュー① 司法書士試験の学習スタートまで

目次

はじめに

司会 それでは司法書士一発合格者インタビューを始めます。中辻さん、司法書士試験合格おめでとうございます。

中辻 ありがとうございます。

司会 本日は、お忙しい中、合格者インタビューにお越しいただき、ありがとうございます。司会進行をさせていただきます戸谷です。

早速ですが、当校の専任講師である清水講師とともに、合格に至るまでの体験談、あるいは合格のためのノウハウなどのお話をお聞かせいただきたいと思います。それでは、清水先生、よろしくお願いします。

司法書士を目指した理由

清水 まず、司法書士を目指した理由についてお聞きします。
世の中にいろいろな資格がある中、なぜ司法書士を目指したのかお聞かせください。併せて、今までの仕事や法律の学習経験についても伺わせていただきたいと思います。

中辻 何か資格が欲しいという漠然とした思いは、就職してからずっと持っていました。しかし実際に朝から晩まで働いていて、「正直、資格取る時間なんて無いよな」という感じでした。でも毎日ネットで調べたりしているうちに、本気で資格を取ろうと思ってきました。法律系の資格が欲しいなということを前々から思っていたのですが、司法試験はいくら何でもという感じがありましたので、次に難しいと一般的に言われている司法書士試験にしよう。司法書士試験を受けたいなと思った理由はそれだけです。司法書士は難関資格なので、会社も辞める前提で決めました。

中辻哲郎さん
一発合格者:中辻哲郎さん

では何で法律系の資格が欲しいかというと、法的思考力というのを身に付けたいなと思ったからです。私は法律家が議員さんになることが多い、法律家は自分の考えを説明するのがうまいというのをどこかで聞いたことがあるのと、これから社会で生きていく中で、そういう説明がうまいと何かと役に立つのかなという考えがあったので、ずっと法律を勉強したいという気持ちは思っていました。

私は司法書士の勉強を始めるまでは、法律の学習経験は全くありませんでした。酒屋に勤めていて、居酒屋さんや料飲店さんに仕事でお酒を売っていたので、商法ぐらい読んだらちょっと分かるかなという程度で、商法の書籍を買ってみたのですが、何が書いてあるのか全くわからず、「何語や?」みたいな感じでした。

清水 なるほど。法律学習経験は、全くのゼロからの学習スタートだったということですね。

中辻 はい。そうです。

司法書士試験の感想

清水 次に、司法書士試験を振り返っていただきたいと思います。本試験当日は、どのような気持ちで本試験を迎えられたか。それから、午前の部の問題を解いた後の感想、同じく午後の部の問題を解いた後の感想。そして、本試験を終えてどのようにお感じになられたのかをお聞かせください。

中辻 私は1.5年コースを申し込んだのですが、自分にしては結構大金をはたいたと思って勉強を始めたので、1.5年コース受講後のことは全く考えず、学習のスタートから平成25年度の本試験で決めるという気持ちでしたから、いかに7月7日に最高のパフォーマンスを出せるかということを考えていました。それは、つまり1.5年コースでずっとやってきたことを、全部本試験で出せるようにという気持ちを持って臨んだということです。

細かいことですが、例えばポカリスエットを飲んだら脳の回転が速くなると、人から聞いたから、本試験当日はポカリスエットを持って行きましましたし、ボールペン探しもすごく難航しましたが、真剣にやりました。そういう細かいところまで気は使いました。とにかく、また1年というのは絶対嫌だったので、今年絶対に決めるという気持ちで臨みました。

午前の部を解いた感想は、平成24年度の試し受験と難易度的には一緒ぐらいだったかなと感じました。ですから、午前の部を解いた時点で、確実に自分が成長しているなということを感じました。特に自分が想定していた範囲を超える問題がなかったので、とりあえず一息ついた。第1関門はクリアしたかなという感じで、お昼休憩前までは「今のところええぞ!」という感じでしたね。

そして午後の部が始まるときに、答案用紙を見ると、意外と記述の記載量が少なめな印象を受けたんです。

清水 午後の部が始まる前に配られた答案用紙ですね。

中辻 はい。不動産登記は添付書面の欄がちょっと狭いなとか、商業登記は2回に分けての申請じゃないのかなとか、見た瞬間にちょっとニヤッとしたというか、「もらったな」、「やった、受かった」と、正直なところ、答案用紙を配られた時点では感じました。

午後の部は、一番初めの民訴から解いていくやり方をしていました。試験直後に民訴のレベルが昨年より上がっているとお聞きしましたが、自分にとってはクレアールの答練より難易度は下かなというぐらいのレベルに感じました。実際民訴系は全部取りましたし、そんなに択一は引っかかるようなところがなかったので、「まあ30問は超えているやろ」という感じでした。ただ、自分の予定より10分ぐらいオーバーしてしまって80分かかったんですね。それで、記述に入ると、添付書面の添付情報の記号形式に戸惑ってしまって……。

清水城講師
インタビューアー:清水城講師

清水 記述式の答案用紙の書き方ですね。

中辻 はい。相当戸惑いまして、「うわあ、どうしよう」という感じで、不動産登記の記述の半分が終わった時点で、残り50分だったんです。実はここで一回あきらめたんですよ、「もうあかんな。来年どうしようかな」と。しかし、あきらめるのはもう50分先にしようと思って、商業登記に移って、いつも練習してきた答案構成もほとんどできないまま書き切って、不動産登記も何とか自分なりに仕上げたのですが、終わった瞬間は、記述が厳しいなと思いました。実際に去年や一昨年よりも記載量は少なかったと思うし、難易度も、去年は商業登記がマイナー論点だったけど、今年はみんな結構取っているよなというイメージで、「あかんな」と正直思いました。本試験直後は、来年の予備校代も無いぞ、アルバイトを始めようかという感じでしたね。

司会 筆記試験直後に提出していただきました本試験再現を採点して返却した後、「記述式の基準点が大丈夫か?」とお電話をいただきまして、「ちょうどぎりぎりぐらいだね」ということをお答えした記憶がありますが、実際は記述式も予想より基準点を大きく上回ってめでたく合格なされて現在に至ったわけです。今度は学習開始前に戻って、学校選びのポイントやクレアールを選択した決め手などをお話していただきたいと思います。

学校選びについて

清水 今度は、予備校選びのポイントとしまして、数ある予備校の中からクレアールのどこが良いと思われたかをお聞かせください。

中辻 クレアールを選んだ理由は、まず複数の予備校へ資料請求しまして、一応全部の予備校のパンフレットや資料を見たのですが、正直、初学者というか、全くの素人には全部一緒じゃないかと…。クレアールは値段が安いなというのはそのとき頭にありましたけれども、「資料請求のご案内」という紙が入っているじゃないですか。この紙の空きスペースに、手書きで「何でもご相談ください。お待ちしています」と書かれてあったんです。それにちょっとインパクトを受けまして、ささいなことかもしれないですが、「何か暖かいな、えらい親身になってくれそうやな」と。そういうイメージをパッと持ったんでしょうね。それで他校は排除、クレアールのどのコースを受けようかという感じでした。クレアールに決めたのはそういう経緯で、他校とカリキュラムを比較してという決め方は全然していないですね。

清水 クレアールに決めた理由は、いわゆるサポート体制がいいんじゃないかなと、その手書きのメモで思われたということですね。

中辻 そうですね。その後はパンフレットにしっかり目を通しました。合格体験記にも書きましたが、オールインワンパックというのと、パンフレットの1ページ目を開いたところの、『正答率50%以上の問題を択一は確実に取って、記述の基準を超えられれば数字的には合格できるんだ』という明確な説明ですよね。択一は50%以上取ればいいんだ、記述は基準を超えさえすればいいんだと。それ以上説明は要らない。すごい明確だなと、受け取りましたね、あの文言は。

清水 クレアールの非常識合格法の考え方をよく理解していただけたのかなと思います。

中辻 はい。とてもわかりやすかったです。

クレアールの良かったところ

清水 では、実際にクレアールを受講することになりまして、見事に1回の受験で難関と言われる司法書士試験に合格なさったわけですが、クレアールで受講してよかったところをお聞かせいただきたいと思います。

中辻 私は他校とは全く関わったことがないので、比べてここがよかったというのは言えない。1回で受からせてもらったわけですから、逆に悪いところが無いんですよね(笑)。全部よかったんでしょう。
ただ、いろいろ挙げさせてもらうとなると、サポート面は、思ったとおり、もしくは思った以上に何でも聞くことができました。学習面だけではなくて、学習する前提として、例えば電話一本で、「午後の択一は何分で解いたらいいか」とか、「もう、答練嫌やわー」とか、「1回目の模試、午前30問やったけど大丈夫?」等、いろいろなことを、気軽に電話できたということが良かったところです。

清水 こういうことが、先ほどのサポート体制というところにもつながるところかもしれませんね。

中辻 そうですね。サポートもカリキュラム、教材、講師、受かったから全部良かったんでしょうね。

通学ゼロ、常に最高の状態で学習できた通信講座

清水 ありがとうございます。では今度は通信講座のメリットについてお伺いします。

実際に通信講座で学習を進めていく中で、こんなことがよかった、この点が利便性が高かった、あるいは最もよく活用した、そういった点がありましたら、お聞かせください。

中辻 学習を進めていく中で、おそらく通学よりもいいなというか、力がついたなという点は、質問についてです。私は分からないところをFAXで質問をしていたのですが、質問をFAXで送るには、どういうふうに分からないかということを自分で書かないとだめじゃないですか、この質問する前に質問内容をまとめていると、より分からないところが明確になるということです。

清水 自分で質問を書いているうちに整理できるといったことですね。

戸谷講師
司会:戸谷満講師

中辻 はい。そういう力もつきました。実際に質問を書いているうちに、「あれ、これはこういうことやな」と理解できて、質問するのをやめたことも何度かあります。自分はここがこういうふうに分からないということを書いて質問しないと、自分が欲する答えが返ってこないこともあるので…。分かるところの学習でも整理していくということが大事ですが、振り返ってみると質問をするときに整理する力がついたのかなと思います。通信での質問体制ですが、何でもすぐに聞かないというのが逆によかったと思います。

あとは、ありきたりですが、通学と違って通う時間がゼロですから、極端な話、朝起きて10秒ぐらいで講義を視聴できるじゃないですか。実際すぐに勉強できるというのと、あとは自分の最高の状態に合わせて講義を視聴できるというのは大きいと思います。通学でライブ講座だと、その時間にしか講義をやってくれないですから、自分が眠たかったり、二日酔いだったりすると、後でWebでは見られるかもしれないですが、最高の状態で1回目に見られないというのは痛いなと思いますね。

でも、一番大きかったのは、質問をしっかり自分で構成して回答を待てるようになったということですね。

清水 よく分かりました。

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