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令和3年度司法書士試験合格者インタビュー 高橋 見さん

高橋 見さん(令和3年度司法書士試験合格)

一発合格

目次

司法書士試験に合格するまでの過程

清水 それでは、合格者インタビューを開始します。本日はよろしくお願い致します。

高橋 よろしくお願いします。

清水 まず司法書士試験に合格するまでの過程について、お伺いします。世の中にいろいろな資格がある中、なぜ司法書士を目指そうとしたのかお聞かせください。併せて差し支えない範囲で、今までのお仕事や法律の学習経験についても伺わせていただきたいと思います。

高橋 私は大学時代に福祉関係の学部に通い、卒業後はソーシャルワーカーを目指しておりました。勉強を進めるうちに成年後見制度に興味を持つようになり、「職業別の家庭裁判所における成年後見関係事件の受任件数」を見ると、司法書士が一番多く、その次が弁護士などでした。それが後押しとなり、司法書士を目指してみようと思ったのが、きっかけです。今までは学生で、アルバイトをしていました。法律の学習経験については、福祉関係の法律は少々勉強したことはありましたが、司法書士の試験科目の民法などの法律を学習したことは全くなく、一からのスタートでした。

清水 初学者からのスタートだったのですね。

高橋 はい、そうです。

今年の司法書士試験を振り返って

清水城講師

清水 では、次に、今年の司法書士試験を振り返っていただきます。まず、本試験当日をどのような気持ちで迎えたか、午前の部の問題を解いた後の感想、午後の部の問題を解いた後の感想、そして本試験を終えてどのように感じたか、お聞かせください。

高橋 本試験前日は勉強をせずに、いつもの休みのように過ごして寝るという感じでした。本試験当日の朝はいつもより少し早く起き、30分前ぐらいに試験会場の大学へ到着し、受験しました。試験会場の大学へはこれまで2回お試し受験で行っていましたが、その時はいずれも新館の建物でした。しかし今回は本館の建物が試験会場であったため、会場を間違えていつもの新館へ行ってしまい、そこから急いで戻ったトラブルがありました。

清水 少しバタバタしたのですね。

高橋 はい。午前の部が終わったときは、「まあまあできたかな」という感想でしたが、午後の部の手応えは少なく「合否は微妙かな」と感じました。

清水 午後の部は難しい問題もありましたからね。

高橋 不動産登記は過去の出題よりも難しいと感じ、「結果はどうだろうな」という気持ちで帰ってきた覚えがあります。

清水 差し支えなければ、本試験の得点をお伺いしてもよろしいですか。

高橋 午前の部が96点、午後の部の択一式が81点、午後の部の記述式が57点でした。

清水 科目ごとの内訳を教えていただけますか。

高橋 はい。午前の部は憲法が9点、民法が54点、刑法が9点、商法が24点でした。午後の部の択一式は、民事訴訟法等が21点、司法書士法が3点、供託法が9点、不動産登記法が39点、商業登記法が9点、記述式は不動産登記が25.5点、商業登記が31.5点でした。

清水 ありがとうございました。午前の部で非常に高い得点が取れていて、記述式も高い得点が取れていますね。

高橋 そうですね。記述式は結構迷う箇所がありましたが、たまたま直感で解答した箇所が当たっていたこともあり、良い点数が取れたのだと思います。

清水 科目別の得点をお聞きすると、今年は不動産登記法と商業登記法の択一式は難しい問題が多かったので、この2科目は何問か落としたけれども、他の科目はしっかりと得点できていたという印象を受けました。

高橋 そうですね。マイナー科目はしっかり得点に結びつけられましたし、午前の部は満遍なく得点できました。

清水 難易度の高い問題は落としたけれども、落としてはいけない問題はしっかりと取れたという感じですか。

高橋 そうですね。過去問に出てきた程度の難易度の問題であれば、大方取れたと思います。

クレアールを選択した決め手

予備校選びのポイント

清水 では、次に予備校選びのポイント、クレアールを選択した決め手について伺います。まず、予備校選びのポイントですが、複数ある予備校の中からクレアールのどこが良いと思われたか、お聞かせください。併せて通学講座ではなく、通信講座を選んだ理由をお聞かせください。

高橋 まず、クレアールを選んだ理由は、他にも多くの予備校はあると思いますが、インターネットで情報収集する中で、一番学費が安かったことです。またクレアールには様々なコースがあり、私が受講したのは行政書士試験受験経験者対象コースでした。私が受講したこのコースは、通常のコースよりもさらに受講料が少し安くなったため、クレアールを選ぶ決め手となりました。また、オプションで目標年度の試験にもし落ちてしまっても、次年度も受講できるというプランがあったので…。

清水 「安心保証プラン」ですね。

高橋 そうです。これが他の予備校では、あまりないプランだと思い、クレアールに決めました。また、私は当時学生でアルバイトもしていたこともあり、通学講座は元々全く考えておらず、時間の確保を考えても通学制の予備校では難しいため、通信講座にしました。

クレアールを受講した感想

清水 次に、クレアールを受講した感想について伺います。見事に1回の試験で、難関といわれる司法書士試験に合格なさったわけですが、クレアールで受講して良かったところをお聞かせください。

高橋 まず、良かったところはやはり教材です。テキストがすごくしっかりしていて、講義動画も早送りで見ることができた点が良かったです。私は講義動画を最初にすべて1~2回程度視聴し、あとはテキストのみで学習を進めていきました。過去問題集も平成15年以降の適度な分量の問題が入っており良かったです。また、教材の大きさについても「択一六法」や「記述式ハイパートレーニング」はコンパクトなサイズで、持ち運んで活用しやすいことが良かったです。

清水 クレアールのカリキュラムは、民法と不動産登記法、商法と商業登記法が一体となっているのが特徴ですが、その点はいかがでしたでしょうか。

高橋 別々に学習すると、つながりがなくなってしまうため、やはり実体法と手続法を一緒に勉強したことが記述式でも役に立ったと思います。

通信講座のメリット

清水 次に、通信講座のメリットについてお伺いします。実際に通信講座で学習を進めていく中で、このようなことが良かった、この点は利便性が高かった、そして最もよく活用した点がありましたら、お聞かせください。

高橋 やはりどこでも勉強できるのがすごく良かったです。通勤時間や通学時間などの電車の中でも講義動画を見ることができますし、私が好きだったのは1000問ノックでした。

清水 1000問ノックWebテストですね。

高橋 はい。これを多くやっていました。1000問ノックは、あまり気合いを入れずに解くことができるため、モチベーションが下がったときでも「ちょっとやってみよう」とクイズ感覚で活用していました。

清水 電車の中で講義動画などは見ていましたか。

高橋 はい。イヤホンを付けて見ていました。

全体的な学習方法

時期ごとの学習について

清水 では、次に全体的な学習方法について伺っていきます。まず、時期ごとの学習ですが、司法書士試験の学習は大きく分けると学習初期段階(基本講義中心の学習時期)、学習中盤期(基本講義が終わり、過去問の学習や初めて答練を受ける時期)、試験直前期(問題演習や自身が行ってきた学習をまとめる時期)に分かれます。 この時期ごとに、どのような点に注意して学習を進めたか、あるいはどのような工夫をしたかをお聞かせください。

高橋 私はクレアールで受講する前に、約1年間市販の参考書を使って少し勉強はしていたので、学習初期はクレアールで受講を開始した時点では終わっていたのかなというのが本当のところです。クレアールで受講を開始したときは、まず講義動画を一通り全部見ました。

清水 基本講義から受講を始めたのですね。

高橋 はい。講義を見終えた後は、過去問を繰り返し解きました。一番多く解いた科目はおそらく民法と不動産登記法で、20回以上は過去問を反復して解いたと思います。直前期である本試験の1か月前、2か月前には、よく間違える問題をスマートフォンのメモ機能にメモをして、それを何度も繰り返して見ていました。

清水 ちょっとした時間を利用して見ていたのですね。

高橋 はい。元々ノートなどはあまり作らない方だったので、最終的にはメモだけで学習していました。

学習時間、学習量について

清水 次に、学習時間・学習量について伺います。時期にもよると思いますが、前述の学習初期から中盤期、そして直前期にどのぐらい学習していたか、お聞かせください。

高橋 学習初期の方が、意外と一番勉強していた記憶がありますが、それでも1日6時間ぐらいです。その当時はアルバイトをしておらず、時間があったため1日5~6時間は勉強していましたが、中盤期辺りになるとアルバイトをしていたこともあり、基本的に1日3時間ぐらいで、休みの日はもう少し多い感じでした。直前期も大きくは変わらず毎日の学習量が4~5時間に増えたぐらいで、1日10時間以上はしていません。

清水 基本的に、毎日勉強はされていたのでしょうか。

高橋 初期のときは、1週間に1日休みを決めていましたが、中盤期頃になるとそのような縛りは関係なく勉強できるときに勉強し、モチベーションがどうにも上がらないときにはたまに休むという形で、柔軟に勉強していました。

清水 勉強していて、「今日はどうしてもやりたくない」というときは休んでいたのですね。

高橋 はい。そうです。

クレアールの初学者カリキュラムの活用方法

清水 では、次にクレアールの初学者コースのカリキュラムの活用法について、お伺いします。初学者コースは基本講義のインプットから始まり、最終的には直前期の答練・模試といったアウトプットで終了します。基本講義を進めていくときの学習方法や心構えをお聞かせいただきたいと思います。

高橋 基本的には、カリキュラム通りに学習していました。まずはインプットを行い、その後に過去問を解いて、もう一回インプットをするということを繰り返しました。最終的にはアウトプットとして過去問を何回も繰り返し解きました。たまに分からない問題も出てきますが、そのようなところは気にせず飛ばして、次に進むようにしていました。

清水 最初に基本講義の動画を見て、その後過去問を解いていたのですね。

高橋 はい、そうです。そしてまた戻って、インプットをするという形でした。

清水 テキストに戻ったのですか。

高橋 過去問を解いて、また講義動画をもう一回見るという感じです。

清水 講義動画を見てからは、その後の学習は過去問が中心でしたか。

高橋 過去問を解いてテキストも見たりはしましたが、動画を見た後は、テキストと過去問を中心に学習するという形でした。

清水 分かりました。最初のうちは分からないところがあっても、あまり気にせずに進めていったのですね。

では、次に学習ナビ動画についてお伺いします。クレアールでは学習の時期ごとに、様々な学習ナビ動画をご用意しています。例えば「学習スケジュールの立て方」、「教材類の上手な使い方」、「科目別攻略法」、「答練の復習方法」、「過去問の学習方法」などです。学習を開始するにあたってご利用された動画や、役に立った点などがありましたらお聞かせください。

高橋 学習ナビ動画は多分見たと思いますが、すみません、結構前のことなのであまり記憶にありません。

クレアールの通信講座で学習を開始した直後の感想

清水 分かりました。次に、クレアールの通信講座で、学習を開始した直後の感想についてお伺いします。司法書士は難関資格の1つであるため、民法、不動産登記法、会社法等の早い段階で挫折してしまう方もいらっしゃいます。 学習を開始して辛かったこと、工夫したことがあればお聞かせください。また、辛かったときは、どのようにして乗り越えて学習を続けていったか、お聞かせください。

高橋 私は民法や不動産登記法、会社法、商業登記法などのあまり普段は関わらないような法律、イメージが湧かない法律は苦手でした。しかし、逃げずに何回も繰り返して学習していく中で、得意とならなくとも、ある程度抵抗感のようなものは薄れていったので、本当に苦手な科目ほど学習していました。

清水 繰り返し学習していくうちに、だんだんと分かってきたということですね。

高橋 そうです。用語についても会社法などは、普段から聞き慣れない用語ばかりなので、問題を読むときなども最初はスムーズに入って来ませんでしたが、何回か繰り返していくうちに、自然に耳に入るようになっていきました。

清水 合格体験記にもありましたが、不動産登記法が最終的には得意科目に変わっていったということですね。

高橋 得意というより、どちらかといえば好きな科目になりました。パズルのような感じで問題が出てきて、どのように登記に表していくかというところが好きになりました。

具体的な学習計画の立て方と実行方法

清水 分かりました。では、次に具体的な学習計画の立て方と、実行方法について伺います。クレアールのカリキュラムで学習を進めていく上で、具体的にどのように学習計画を立てて実行したか、学習計画を立てる際の注意点をお聞かせください。

高橋 私自身、きっちりとした計画のようなものは全く立てていませんでした。学習初期において記述式が少ししか解答できなかったこともあり、まず択一式を優先し、ある程度できるようになってから、記述式に取りかかるようにしていました。

清水 「いつまでにここまで終わらせよう」といった計画は立てていましたか。

高橋 全く立てていませんでした。本当に自分ができると思ったら、次のステップに進む形でやっていました。

お試し受験について

清水 では、次にお試し受験について伺います。クレアールでは合格目標年度の前年に、司法書士試験のお試し受験を勧めています。お試し受験を経てどのような感想、あるいは手応えがあったか、そしてお試し受験はその後の学習に、どのようにプラスになったかお聞かせください。

高橋 私がお試し受験を受けたのは、ちょうどコロナが流行した最初の年(令和2年)で、司法書士試験が延期になったときです。延期になったことをきっかけに、択一式の基準点を超えることを目標に少し頑張ってみようと思いました。また、元々緊張しやすいタイプですので、お試し受験をすることにより本試験独特の雰囲気に慣れるようにしました。

清水 本試験は、緊張感がありますからね。

高橋 はい。回数を重ねたことで慣れたと思います。

清水 分かりました。合格体験記に、「お試し受験を受けたことで実力が上がっていることを喜ぶと同時に、上乗せ点を取ることの難しさを痛感し、試験後の学習ではそれを踏まえて、上乗せ点を取れるように勉強方法を変えていった」ということを書かれていたと思います。

高橋 目標は、択一の基準点を超えることでしたが、それは達成することができました。さらに、運よく記述式もギリギリ基準点を超えていたので良かったです。しかし、細かい知識が少し抜けているところが多く、その後の勉強では細かいところも拾っていくように、条文をきちんと読んだりしました。それまで択一六法は、1回ぐらいしか読んでいませんでしたが、お試し受験の後にはもう少し深く何回も読むことを繰り返しました。

清水 お試し受験を受けたことで、今自分に足りないのはどの部分なのかが分かり、今後の学習の指針になったのですね。

高橋 そうです。

具体的な学習方法

学習に際して自分が工夫したところについて

清水 分かりました。では、次に具体的な学習方法、学習に対して自分が工夫したところについて伺っていきます。まず、教材の利用方法ですが、司法書士試験は出題される科目が多いことから、クレアールではいろいろな復習教材をご用意しています。学習を進めていく上で、どの時期にどのような教材を利用したかお聞かせください。また、教材のPDFデータの活用の有無や、活用方法もお聞かせください。

高橋 まず、学習の初期段階では講義動画をメインに視聴し、中盤期辺りになると講義動画ではなく、テキストと過去問題集を特に繰り返し学習していました。教材のPDFデータは、全くダウンロードせずに、テキスト自体を持ち歩いてメインで使っていました。

清水 『択一六法』、『ハイパートレーニング』などの教材は、よく使用していましたか。

高橋 はい、これをメインに使用していました。

過去問の学習方法について

清水 次に、過去問の学習方法について伺います。司法書士試験の学習ではご存じのとおり、過去問の攻略が合否に直結します。過去問をどのように学習したか、お聞かせください。併せて〇×テスト、1000問ノックWebテスト、および基本4法過去問解説講義の利用の有無や活用方法もお聞かせください。

高橋 過去問の学習は基本的に過去問題集の冊子をメインに使用していました。問題を読んで自分で答えを考えた後に、合っていたら右上に〇を付けて、間違っていたら×を付けるという感じで、それを何度も繰り返しやっていました。また、〇×テスト、1000問ノックWebテストも利用していました。これは本試験問題のように5択の中から解答を選ぶものではないため、気合いを入れずに解くことができて良かったです。いろいろ広範囲を勉強してきたので、本当に見返したいときは、1000問ノックWebテストをやりました。過去問解説講義は、何回も間違えたりした問題だけを見て、いつも解ける問題は見ませんでした。

清水 メリハリを付けて学習を進めていったということですね。過去問は先ほどおっしゃっていたように、民法、不登法、商法・会社法、商登法は20回転ぐらい学習したのですね。

高橋 はい、メインの科目は、20回以上やっていました。

清水 マイナー科目は何回転ぐらい学習しましたか。

高橋 結構やっていたとは思うのですが、おそらく12~13回転ぐらいだと思います。

清水 過去問を解くにあたって、「この選択肢はいつも間違える」などということは意識されていましたか。

高橋 そこまでは意識せずに解いていました。一応全部きちんと問題は読むのですが、基本的に肢ごとの正誤は、気にせずに解いていました。

記述式の学習方法について

清水 分かりました。では、次に記述式の学習方法について伺います。初学者にとっては、記述式の学習に不安を持つ方もそれなりにいらっしゃいます。記述式の学習を進めていく上で注意したこと、工夫したことをお聞かせください。また、答案構成用紙をどのように使用したか、不動産登記・商業登記、それぞれお聞かせください。

高橋 私自身も記述式を学習し始めた頃は全くできず、すごく抵抗感があり、あまりやりたくありませんでした。そこで本当に簡単な単なる所有権移転のようなものからやり始めました。記述式対策で3種類の教材があったと思います。

清水 「合格書式マニュアル」、「合格書式マニュアル対応問題集」、「記述式ハイパートレーニング」ですね。

高橋 そうです。まずは、合格書式マニュアルと対応問題集から始めて、それを何回も読んで、最初のうちはあまり書かずに、ペラペラめくって見ることから始めました。そしてある程度できるようになり、ひな形を覚えたころから、「記述式ハイパートレーニング」にも手を付け始めました。

清水 ひな形を覚えるときは、あまり書かないという勉強方法でしたか。

高橋 はい。最初は書かずに、何となく大体頭の中でイメージするような感じで解いていました。答練などある程度難しい問題を解くようになってからは、きちんと紙に書くようにしました。答案構成用紙は、商業登記だと役員の退任の日付などがあまり得意ではなく、ちょっとしたケアレスミスもあったので、それを防止するためにきちんと書くようにしました。

清水 答案構成用紙は、具体的にどのような形で書いていましたか。まず、不動産登記からお願いします。

高橋 不動産登記だと用紙を横にして、上のほうに時系列でまず1本線を描いて、いつ誰が死んだという形で問題に出てくる事実を、ピックアップして書きました。下には不動産の登記簿を書き、それで申請するものをさらに上乗せして書いていく形で書いていきました。

清水 上に時系列の表を書いて、下に登記記録を書く方法ですね。

高橋 はい。商業登記も大体そのような感じですが、上に時系列を書いて、下に役員が誰などの情報を全員ピックアップして書いたうえで、同様に時系列でいつ退任という形で書いていました。また、重要な出来事があった場合は、右下にちょっと書いておくなど工夫していました。特に株式会社の機関の構成などです。

清水 例えば、非公開会社が公開会社になった、などですか。

高橋 元々の取締役会設置会社なのか、監査役会設置会社なのか、そのようなことを書いていました。

清水 最初に、「公開会社なのか、取締役会設置会社なのか」などの情報は書いていましたか。

高橋 ものによります。自分があまりミスらないだろうということは省いて、少し特異なものがあったら、忘れないように書くようにしていました。全て書いたりはしていませんでした。

清水 そのあたりは、答練などを通じて徐々に自分のやり方に変えていったのでしょうか。

高橋 そうですね、自分がちょっと苦手なものがあったら、忘れないように書いておくようにしていました。

学習を効率良く進めていく上で工夫したことについて

清水 分かりました。次に、学習を効率よく進めていく上で工夫したことについてお伺いします。学習を効率よく進めるために、1日、1週間をどのように過ごしていらっしゃったか、クレアールの通信講座をどこでどのように学習したか、音声学習の利用の有無や復習講義の利用の有無および活用方法をお聞かせください。

高橋 基本的に、毎日どこで勉強するとは決めておらず、本当に時間の空いたときに少し学習していました。また、お風呂にテキストを持ち込んでよく学習していました。私は机に向かって勉強するのがあまり得意ではないので、お風呂に入りながらのように何かをしながら学習することが多かったです。音声学習は全く利用しておらず、復習講義は利用していました。

清水 復習講義は、どのようなタイミングで見ていましたか。

高橋 順番どおりに基本講義のインプットが終わった後に、もう一回見て復習するという形でした。

清水 例えば単元1の講義を見終わったら、単元1の復習講義を見るという感じですか。

高橋 はい、そうです。

苦手科目、苦手分野の克服法

清水 では、次に苦手科目・苦手分野の克服法についてお伺いします。学習を進めていくと、例えば民法の何々の分野が分かりにくくて辛かった、会社法のイメージがつかみにくかった、記述式の何々に戸惑いがあったなど、苦労したことがあったかと思います。このようないわゆる苦手となりそうな分野、あるいはご自身が苦手と感じた科目や分野をどのように克服したかお聞かせください。

高橋 民法でいうと、やはり根抵当権の元本確定事由が結構複雑で、条文を見てもよく理解できませんでした。本当に分からないものについてはインターネットで検索すると、ブログのようなサイトでまとめてくれている人がいましたので、参考にしました。直前期には得意とは言えませんが、ある程度できるようになっていきました。会社法は普段関わりがないこともあり苦手でしたが、テキストを何回も読んで用語などの抵抗感がなくなるように学習を進めていきました。

清水 合格体験記で「理由を理解しながら学習することを心掛ける」と書かれていましたが…。

高橋 記述式の添付書面などは、「なぜこれが必要になるのか」をきちんと理解すれば、少し応用も利くようになるので、苦手なものほどきちんと理解しようとしていました。

清水 理由付けをしていくということですね。それからあとは、繰り返し学習していくことですか。

高橋 はい、それが基本的に全てでした。

答練や模試について

清水 だんだん苦手意識も薄まっていったのですね。では、次に答練・模試についてお伺いします。初学者は答練で思うように問題が解けないことがあったり、得点が伸びないと答練の問題を解かなくなり、答案を提出しなくなってしまう方もいらっしゃいます。答練を解くときの心構え、注意したこと、工夫したことや返却された答案・個人成績表の活用方法をお聞かせください。

高橋 私自身は、ある程度学習を進めてから答練を解きましたので、そこまで抵抗感はありませんでした。答練を解くときは時間を計り、その時間内で終われるようにスピードを意識して解いていました。返却された個人成績表は、モチベーションの維持に活用していました。通信制の予備校だと周りに誰も勉強している人がいないこともあり、個人成績表を見ることで他にも学習している人がいるのだなと思いました。順位は良ければさらに勉強がはかどるようになり、良くなくてももう少し頑張ろうという形で心理的な面でも結構役に立ったと思います。

清水 成績表には問題ごとの正答率が載っていると思いますが、この辺りは気にされましたか。

高橋 はい、見ていました。ここの科目がちょっと弱いと感じたら、少し重点的に勉強することを意識して学習を進めました。

午後の問題の解き方について

清水 では、次に午後の部の問題の解き方についてお伺いします。午後の部は択一式問題35問と、記述式問題2問を解かなければならないので、必然的に時間との勝負になるという要素があります。午後の部の択一式問題をどのように解いたのか、時間配分はどのように考えていたのか、そして今年の本試験ではどのような時間配分で問題を解いたのか、お聞かせください。

高橋 私自身そのように計画を立てるほうではなく、午後の部の3時間は、1時間で択一式を解いて、あとそれぞれ1時間で不動産登記と商業登記の記述式を解くという考えでいました。スピードは遅いほうではないのですが、少し択一式は急ぎ目に解いていました。午前の部だときちんと見返してマークするのですが、午後の部はパッと見てマークするようになるべく早く解くことを意識していました。本試験でも、択一式は50分程度で解き終わり、そのまま順番どおりに記述式の不動産登記を解き始めました。不動産登記は少し問題の文章量も多く、読解することに時間がかかり、「ヤバい」と思いましたが、抜けているところもありつつ、何とか1時間ぐらいで問題を一通り解き終えて商業登記に移っていきました。商業登記の記述式まですべて解き終えた後は、10分程度時間が余ったため、もう一度不動産登記の記述式の抜けている部分を確認しながら解き進めました。

清水 今年の不動産登記の記述式は記載量も多かったので、結構時間を取られたと思います。まず不動産登記をある程度埋めて、商業登記の記述に移られたということですが、この辺りは、元々そのような戦略でいこうと考えていたのですか。

高橋 記述式でいくら1問を完璧に埋めても、他に解けていない問題があると合格が難しいことは理解していましたので、ある程度全体的に埋めてから、時間があったら登録免許税を書いたり、添付書面をもう一回確認するという形で答案を書いていきました。

清水 時間が取られそうなところは、後で時間が余ったら書けばいいと…。

高橋 はい。あまり点数が高くなさそうだと感じた部分は、あまり手をかけず、いったん飛ばしておくというようにしていました。

清水 択一式は、午前、午後ともに、第1問から順番に問題を解きましたか。

高橋 はい、最初から順番に解いていました。

清水 例えば、後回しにしたりする問題などはありましたか。

高橋 微妙な問題などは、問題用紙に△等の印を付けておき、残り時間を使ってもう一度見返していました。

モチベーションの維持について

清水 分かりました。次に、モチベーションの維持について伺います。司法書士試験だけでなく、1年を超える学習期間が必要な難関資格の学習を継続していくことは、心身ともにきつい点が多々あります。学習を進めていく中で、もし挫折しそうになったことがあればどう乗り越えたか、あるいは、こんな工夫や気分転換を図ったということがあれば、お聞かせください。

高橋 私は、特に挫折しそうになったことはありませんでした。約2年半勉強している期間中には通っている大学の勉強や、大学の関係で他の国家試験の受験があったりしたため、他の勉強をいい意味で気分転換として捉えてやっていました。

清水 ということは、司法書士試験の勉強をしているときに、途中で他の資格試験の勉強を挟んでいらっしゃったわけですね。

高橋 そうです。挟むように行政書士試験なども受けていました。

清水 司法書士試験と並行して行政書士試験の勉強もしていたのですか。

高橋 元々司法書士を取りたかったのですが、その前に行政書士の資格も取ってみようと思って、クレアールを受講する前年に行政書士試験を受験していました。他にも大学を卒業した後には1年程度福祉系の学校にも通っていました。ですから、勉強している期間で他の国家試験も3回程度あり、いい意味で気分転換しながら学習が進められました。

清水 司法書士試験の勉強を少しストップすることについて、不安になることはありませんでしたか。

高橋 もちろん不安も少しありましたが、司法書士試験とはだいぶ異なる分野でしたので、少し疲れたときには、そちらの勉強を進めたりしました。

清水 それがいい気分転換になりましたか。

高橋 はい、司法書士一筋で学習を進めると少し精神的にもきついところがあったと思います。

清水 分かりました。それから、さきほどお話にも出ていましたが、学業とアルバイトを両立しながらの受験だったと思いますが、どのように両立していたのでしょうか。

高橋 元々私は通信制の大学でアルバイトをしながらの学習でしたが、大学に行っているときよりは、時間はある程度融通が利きましたので、なるべく大学のレポートなどは早めに終わらせるなどして学習時間を作っていきました。また、アルバイト先も理解がある職場で、仕事中で空いた時間があるときは勉強をしてもいいと言っていただくことがあり、アルバイト中にも少し勉強できましたので、両立するには良い環境だったと思います。

清水 隙間時間を、うまく活用できたのですね。では、最後にこれから学習を開始する人、現在学習を行っている方へのアドバイスをお願いしたいと思います。まず、見事に一発で合格なされたわけですが、一発合格の秘訣は何でしょうか。

高橋 特に戦略などは立てていませんでしたが、クレアールのカリキュラムに記載されているスケジュールどおりに、送られてきた教材を何回も繰り返して学習したのが、良かったのだと思います。また、他の市販の教材を買うこともありませんでしたので、クレアールの教材だけを活用して学習を進めたことも良かったかと思います。 また、ある程度勉強を続けていくと習慣化し、特に好き嫌いなどではなく繰り返し勉強ができるようになりましたので、これは合格を目指すうえで良かったことだと思います。

清水 分かりました。では、これからの抱負をお聞かせください。

高橋 まずは、やはり司法書士として就職することです。あとは認定考査も合格したいと考えています。また、司法書士の試験後からもう少し法律の勉強がしたいと考え、司法試験予備試験の勉強を始めましたので、働きながら予備試験のほうも、少しずつ勉強を進めていきたいと考えております。

令和4年度司法書士試験合格を目指す方へのメッセージ

清水 最後に、来年司法書士試験合格を目指す方へのメッセージ、伝えたいことをお聞かせください。

高橋 司法書士試験合格まで1年程度の学習期間で合格できる人もいれば、合格まで10年程度かかってしまう人もいると思います。しかし、繰り返し勉強していけば、ある程度得点できるようになれると思いますので、日々きちんと学習していれば大丈夫だと思います。

清水 合格体験記にもありましたが、「日々の努力の積み重ねが大事」ということでしょうか。

高橋 少しずつでもきちんと続けていけば、ある程度知識は蓄えられると思います。

清水 分かりました。今日はありがとうございました。

高橋 ありがとうございました。

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