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【徹底解説】中小企業診断士の2次試験は難しい?試験概要や突破方法

中小企業診断士の2次試験は難しい?

難関資格のひとつ、中小企業診断士試験の合格率は、1次試験は30~40%ほど、2次試験は18~19%ほどです。1次試験も難関ですが、2次試験の合格はさらに難しいといえます。中小企業診断士試験の2次試験の概要や特徴、必要とされる勉強時間についてまとめました。ぜひ試験対策の参考にしてください。

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中小企業診断士の働き方 何年も受験浪人してしまう人の特徴 2次試験の勉強法 短期合格の心得など

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目次

中小企業診断士の2次試験は難しい?

中小企業診断士の2次試験は難しいのか?

中小企業診断士試験の2次試験はかなり難しいとされています。合格率は例年18~19%と低く、1次試験を合格しても2次試験では5人中4人が落とされているのが現状です。

2次試験は筆記試験と口述試験があります。筆記試験は記述式で、採点基準や出題意図がわかりにくいだけでなく、出題量の多さもハードルが高くなる一因です。とはいえ、しっかりと対策すれば突破は可能です。

中小企業診断士の2次試験の概要

中小企業診断士試験の2次試験に合格するためにも、受験資格や日程などを把握しておくことが必要です。概要について解説します。

受験資格

中小企業診断士試験の2次試験を受験するためには、1次試験に合格していることが前提です。1次試験合格の有効期間は2年間です。次のいずれかに該当しているか確認したうえで、2次試験に臨みましょう。

(1)当年度の第1次試験合格者
(2)前年度の第1次試験合格者
(3)前々年度の第1次試験合格者のうち、同年度の第2次試験を受験しなかった者
(4)前年度に、第2次試験を受験できる期間の延長申請をして承認された者
(5)平成12年度以前の第1次試験合格者については、1回に限り第1次試験を免除され、第2次試験を受験できます。(期間の限定はありません。ただし、平成13年度以降に第1次試験に合格して第2次試験を受験した方は除きます。また、平成18年度以降中小企業診断士養成課程を受講した方も除きます。)

(出典:一般社団法人中小企業診断協会 公式HP)

試験日程

項目日程目安
試験日程などの発表3~4月頃
出願期間8~9月頃
筆記試験10月下旬の日曜日
口述試験1月下旬の日曜日
合格発表1月下旬

当年度と前年度の1次試験合格者には、一般社団法人中小企業診断協会から2次試験の案内が自宅に郵送されます。2次試験には筆記試験と口述試験があり、口述試験は筆記試験を合格した場合のみ受験可能です。なお、日程は年度によって異なる可能性があります。官報公告や中小企業診断協会の公式ホームページの試験案内を確認しておきましょう。

試験場所

札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区

2次試験の試験会場は1次試験の会場(10地区)よりも少ない7地区です。1次試験を金沢・四国・那覇のいずれかで受験した方は、2次試験は別の地区での受験となるため注意が必要です。なお、2次試験では試験会場を指定できません。受験申込後に送付される受験票で、会場を確認しておきましょう。

試験科目

筆記試験A 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ(80分)
B 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ(80分)
C 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ(80分)
D 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ(80分)

(記述式・各科目100満点)
口述試験筆記試験の事例などをもとに個人面接(約10分)

2次試験では、中小企業診断士としての適性を判定されます。中小企業診断士に求められる応用能力を判定するために、診断や助言に関する実務の事例や助言能力が問われます。筆記試験と口述試験の特徴については、以下をご覧ください。

合格基準

筆記試験における総点数の60%以上で、
かつ、1科目でも満点の40%未満がなく、
口述試験における評定が60%以上であること

1次試験の合格は2年間有効ですが、2次試験の筆記試験合格は当該年度のみ有効です。そのため、筆記試験に合格したときに続けて口述試験にも合格しなくてはいけません。筆記試験の合格が無駄にならないよう、口述試験対策も同時にしておきましょう。

受験手数料

17,800円(税込)

試験運営に必要な実費が上昇したことを受け、中小企業診断士試験の受験手数料は2022年度に改定されました。なお、受験手数料は、過去10年間の受験者1名あたりにかかったコストから算出されています。今後も受験手数料が変化する可能性があるため、中小企業診断協会の公式ホームページなどで確認しておきましょう。
(参照:一般社団法人中小企業診断協会「令和5年度中小企業診断士 第1次試験案内・申込」)

合格発表の方法

中小企業診断士試験の2次試験合格者については、中小企業診断協会の公式ホームページにおいて受験番号が掲載されます。また、合格者は中小企業診断協会から「中小企業診断士第2次試験合格証書」が簡易書留郵便で送られてきます。なお、2023年度から掲示による合格発表は取りやめられました。

難易度

【2023年度】

受験者数8,241人
合格者数1,555人
合格率18.9%

【2022年度】

受験者数8,712人
合格者数1,625人
合格率18.7%

【2021年度】

受験者数8,786人
合格者数1,600人
合格率18.3%

中小企業診断士試験の2次試験の合格率は、例年18~19%と狭き門です。ただ、下記の表より、筆記試験に合格し、口述試験に進んだ受験者数と口述試験の合格者数はほぼ同じことから、口述試験の突破率は高いことがわかります。口述試験の対策も重要ですが、2次試験では筆記試験が勝負どころであるといえるでしょう。

【2023年度】

筆記試験の受験者数(人)8,241人
口述試験を受験する資格を得た者の人数(人)1,557人
最終合格者数1,555人

【2022年度】

筆記試験の受験者数(人)8,712人
口述試験を受験する資格を得た者の人数(人)1,632人
最終合格者数1,625人

【2021年度】

筆記試験の受験者数(人)8,757人
口述試験を受験する資格を得た者の人数(人)1,605人
最終合格者数1,600人

中小企業診断士2次試験の筆記試験科目の特徴

中小企業診断士2次試験の筆記試験科目の特徴

明確な解答が存在しない記述式の2次試験の筆記試験は対策が難しいところです。そこで、2次試験で問われる試験の事例をいくつか紹介します。

事例Ⅰ

事例Ⅰは、組織・人事関連の科目です。組織再編や組織改革による組織力強化、労働生産性の向上などにかかわる問題が出題されます。近年は、企業内資源の活用だけでなく、事業戦略についても問われることが増えています。そのため、組織論全般についての知識を深めておくことが必要です。

事例Ⅱ

事例Ⅱは、マーケティング・流通関連の科目です。企業経営理論のマーケティング論と、運営管理に含まれる販売管理について学んでおきましょう。サービス業や小売業などの身近な業種を例に、戦略を立てることが求められる傾向にあります。また、問題文が長く、膨大な情報が記載されているため、情報をまとめる能力も問われます。

事例Ⅲ

事例Ⅲは、経営戦略・管理関連の科目です。主に製造業において、生産性向上や技術活用についての具体的な戦略を問われる傾向にあります。生産現場での経験がある受験生にとっては比較的対処しやすい科目です。現場経験がない場合は、可能な限り多くの事例を読み、戦略の立て方を学んでおきましょう。

事例Ⅳ

事例Ⅳは、財務・会計関連の科目です。ほぼ毎年、財務諸表から経営分析をおこなう問題が出題されるため、ほかの科目と比べると試験勉強しやすいといえます。また、資本調達や運用について問われることもありますが、1次試験の財務・会計で問われる基礎知識で十分に対応可能です。

中小企業診断士2次試験の口述試験の特徴

中小企業診断士2次試験の口述試験の特徴

2次試験の筆記試験に合格すると、口述試験に進めます。口述試験では、筆記試験で出題された事例などをベースに、中小企業診断・助言をする能力が確認されるため、合格率は高いです。なお、口述試験は個人面接スタイルで実施され、所要時間は約10分です。筆記試験と同じく7地区で実施されます。

中小企業診断士の2次試験にかかる勉強時間と突破方法

事例Ⅰ~Ⅲ100時間
事例Ⅳ200時間
口述試験10~30時間

中小企業診断士試験の合格には、1次試験で800~1,000時間、2次試験では300~350時間、重複する部分もあるため合計1,000時間程度の勉強が必要といわれています。とくに2次試験の事例Ⅳは計算問題で、合否のカギを握るため、早く正確に解けるように練習を重ねておきましょう。

また、2次試験の筆記試験に合格すれば、口述試験はほとんどの人が合格するため、口述試験の対策は筆記試験後でも十分間に合います。口述試験の勉強時間は筆記試験の再現答案を頭の中で纏めることができるまで10~30時間を勉強時間として確保するとよいでしょう。2次試験では1次試験の内容も問われるため、1次試験の勉強を丁寧におこないましょう。

中小企業診断士の2次試験にまつわるQ&A

中小企業診断士試験の2次試験に関してよくある質問とその答えをまとめました。疑問解決にお役立てください。

中小企業診断士の2次試験は難しいですか?

中小企業診断士試験の2次試験は、受かる気がしないといわれるほど難しい試験です。2次試験を受けるためには1次試験の合格が必須で、例年、1次試験合格者の5人中4人の割合で2次試験に落ちています。

中小企業診断士の2次試験の合格ラインは?

総点数の60%以上かつ、すべての科目で40%以上の正答率を満たすと、筆記試験に合格します。また、筆記試験に合格したうえで、口述試験の評定が60%以上あると、2次試験の合格です。

中小企業診断士の2次試験の難易度はどのくらい?

中小企業診断士試験の2次試験の難易度は、かなり高いと考えられます。また、2次試験を受験するためには2年以内に1次試験を合格していることが条件です。2年以内に2次試験に合格できない場合は、再度1次試験から挑戦しなくてはいけません。

中小企業診断士の2次試験の合格率は?

中小企業診断士試験の2次試験の合格率は約18~19%です。2次試験では筆記試験と口述試験があり、筆記試験に合格した場合のみ口述試験に進めます。ただし、口述試験はほぼ全員が合格するため、筆記試験に特化した勉強が必要です。

中小企業診断士の2次試験を免除できる制度はある?

中小企業診断士試験の1次試験の合格者は、中小企業診断士登録養成課程を修了することで2次試験に合格していなくても中小企業診断士の登録資格を獲得できます。なお、養成課程を受講するためには、選考基準を満たすことが必要です。

計画的に2次試験対策を進めていこう

中小企業診断士は難関資格です。2次試験は1次試験を合格した人しか受験できず、なおかつ合格率は約18~19%と低いため、何度も受験するうちに心が折れてしまう人も多いでしょう。しかし、試験の傾向を理解し、系統的に勉強を進めていけば合格は可能です。

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監修:古森 創

ソニー(株)にてマーケティング、営業、経営監査、新規事業開発の仕事に従事した後、中小企業診断士として独立開業。株式会社古森コンサルタンツ代表取締役。ソニーでの経験をベースとした「売上改善プログラム」、「新規事業開発推進支援」を中心にコンサルティング・セミナー・研修など実務の第一線で活躍しながら、受験のプロとしてもこれまで多くの合格者を輩出し、「スゴ腕講師」として高い評価を受ける。

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