「クレアールのおかげで緊張感を持続できました」吉本 隆一さん

吉本 隆一さん

目次

司法書士を目指した理由

私は不動産賃貸の管理会社を経営しています。宅地建物取引主任、マンション管理士といった資格は取得しており、通常の業務の知識には対応できますが、賃料滞納への督促やテナント同志のトラブル等にはより高い法律知識の必要性を感じていました。

当面の対策としては書店でそれぞれのハウツー本を購入して研究してみたり、インターネットで情報を得て参考にしていました。

ある日、書店の法律書のコーナーで司法書士の参考書や試験対応問題集を見た時、表面上の知識を問題ごとにつけることも大事ですが、司法書士の範囲は民事訴訟法、民事執行法、供託法等手続法が含まれており、不動産登記の知識にも興味が持てたので「これは自分の仕事の役立つのではないか」と試験の全体像を調べてみました。
最初はあまりの合格率の厳しさに尻込みしてしまいましたが、取り組む前に諦めるのは情けないと感じ、思い切って難関である司法書士試験に挑戦することを決意しました。

クレアールを選んだ理由

前述の資格はクレアールで一発合格していましたが、念のため他にも数校資料集めをしました。色々な角度から比較したうえでクレアールの非常識合格法に非常に興味が持てました。仕事との両立を考えるとできるだけ効率的な勉強法が理想です。勉強のための勉強ではなく、合格のための勉強には何が必要で何が不要かが集約されていると思いました。

最終的にクレアールに決めたのは何よりスタッフの応対でした。事務的対応の他校と比べクレアールのスタッフの方には「合格に向けて一緒に頑張りましょう」という熱意がひしひしと伝わってきました。

成績の経緯

  • 1回目 午前25 午後25 択一足切り

初学者のわりに意外と取れたので、すこし甘く考えてしまいましたが実力というよりクレアールの講座、教材、答練が取らしてくれたかと思います。
基本的な講座が一通り終わったのが4月ごろ、過去問も形だけ2回まわした程度でした

  • 2回目 午前23 午後27 択一足切り

勉強時間一日平均4時間程度、運が良ければ受かるかなという甘い考えにしっぺ返しを受けました。
だらだら時間だけ過ぎる勉強しても到底合格にはたどり着けないどころか、前年の成績すら上回れない現実にがく然としました。

  • 3回目 午前25 午後30 択一足切り

憲法でひっかかり、ペースを乱して取れる問題をいくつか落としてしまいました。書式は採点には至りませんでしたが、自分では結構できた感じだったので残念でした。
問題を解く順序の重要性が身にしみました。

  • 4回目 午前 26 午後26 書式51 総合0.5点足らず

午後の正解数が合わず開示請求したところ、27問が問題用紙につけた○と解答用紙にマークした番号が違っていました。
いわゆるマークミスでした(中高年が本試験でたまにやるそうです)。

  • 5回目 午前30 午後27 書式42 総合2点足らず

全国公開模試では、8割がたA判定でしたが、気持が妙に守りになっていました
自信のあった書式で大失敗でした。

  • 6回目 午前28 午後31 書式54.5 合格

クレアールを活用した勉強方法

1.択一対策

中心は過去問の繰り返しですが、ここで役立ったのがクレアールの択一六法でした。
条文と過去問の間を埋める優れた教材です。判例、通説等簡潔かつ要点を絞り込んでいるので、答練への対応がスムーズに行きました。

判例六法の判例も読み込みましたが何せ量が多いので、答練後の復習には役立ちますが全部頭の中にしまいこむことは不可能でした。択一六法の判例は良く絞り込まれているため全て覚えるよう努力しました。
初学者の段階では、基礎的な知識理解を培うためにテキストを使いましたが、ある程度のレベルに達してからは択一六法が中心となり、余白に注意点をメモし、テキストはたまに見る程度でした。いくら条文を覚えても問題を解くには、条文の意味を深く理解することが大事です。

クレアールの過去問集の解りやすい解説にも助けられました。こちらは余白が多いので答練や模試で出題された論点が類似した問題のポイントを書き込むことで、効率的な勉強をする事が出来ました。

2.書式対策

書式問題は終わった後で、「たいして難しくないのに、何故気付かなかったのだろう」の繰り返しでしたが、これは知識や理解力の問題ではなく、膨大な情報の中から必要、不必要な情報を整理する能力に欠けているからでした。戸谷先生の書式講座を受けてからそれに気づき、答案構成用紙の作成の方法を一から検討しなおしました。      
具体的には、カラーボールペンを要所に使い時系列の変化を良く把握できるようにし、又、答案構成用紙に集約するべき事項、しない事項をきちんと整理してから驚くほど得点力がアップしました。

書式問題は時間との戦いでもあり、択一を60分で終わらせることを目標としました。
しかし、そう簡単には行きませんでした。時間を圧縮すると問題文の読み取りが疎かになり、得点が伸びず、ケアレスミスが目立ちました。

そこで、書式から先に解くやり方、折衷型等色々試してみましたが、私の場合は択一を終えてから書式に入る形に落ち着きました。やはり総合点に占める割合は択一の点数の方が多い事や、本試験では基準点が書式の方が低くなる傾向になると思ったからです。

これはあくまで私の方法であり、個人個人で自分にふさわしいやり方が見つかると思いますから是非沢山の方法にチャレンジしてみてください。

択一も、アから解くのではなく、短い文の選択肢から解く方法やオから解くやり方、5肢を読まずに2,3肢で切れた時は後は読まない方法も試しました。

又、正解肢を探すより、誤った肢を探すことに集中しました。正解肢は必ず正解との自信は完全に持てませんが、誤った肢は誤りの部分が明白であるため×を中心に答えを導きました。

普段の書式の勉強は1日1問、できれば2問目指していましたが、書式は1問解くのに中断無の30〜40分が必要となるため、以下の方法で勉強しました。

不動産登記

手始めは、合格書式マニュアルで基本的なひな形を繰り返し書く事で、それぞれのパターンを暗記しました。
クレアールの記述式ハイパートレーニング問題集、答練から連件申請のダイジェスト版を作り、15分で5〜6問の展開を確認できるようになり、時間節約ができました。

答練での添付書面のチェックは「原 識 印 住 資格 承諾 相続 同意 許可 変更 代位 代理 」と、頭の中で呪文のように唱えていました。 

商業登記

募集株式発行、代表取締役選定、役員の兼任禁止といった項目ごと下記のようにヒッカケ対応チェックポイント集をA4版4頁にまとめ、答練前の待ち時間に10分位目を通しました。

株式無償割当て 自己株式割り当て注 基準日注  有償 異種割り当てNO
会計監査人 大会社 委員会設置会社—必要 監査役(会)設置会社—可能

クレアールの良かったところ

受講料が低額で、テキストも他校と比較してボリュームが圧縮されているため、最初は少し不安でしたが、勉強を重ねていくうちに合格に必要な事項を選りすぐって教材が作られている事がわかり、クレアールを選択したことが良かったと確信が持てました。

全国公開模試は他校も受けましたが、教材、講座はクレアールのみで合格できたのは無駄を省き、必要最低限の勉強を繰り返せたからだと思います。

本試験の出題傾向を予測した答練は大変完成されたものでした。相続財産管理人に対する登記請求権の論点や、会社役員の兼任禁止、地方自治の本旨等クレアールの答練で出題された問題がその年の本試験で出題されることは単なる偶然ではないでしょう。

私のつたない質問にも迅速、丁寧に答えて頂いた講師の皆様には大変お世話になりました。

学習のポイント、心構え

司法書士試験に関して言えば先ず、苦手科目を作らない事だと思います。私の場合では初学者時代は午後科目が点を取れず、特に民事訴訟法系が苦手でした。午前科目はやや会社法が弱かったため、苦手科目に勉強時間を多めに取りました。

その後、民法、商業登記法が得点にばらつきがありましたが、時期に合わせてとにかく満遍なく得点できる事を目指しました。

得意科目ができてしまうと、ついそちらの勉強が楽しくなり、苦手科目の勉強が面倒になり、結果的に総合点の得点力が伸び悩みます。勉強時間の確保には限界がありますから、細切れの時間をいかに有効に使うかが重要です。クレアールの科目別チェック集の小冊子(現1000問ノック)を肌身離さず持ち歩き、1分、2分の時間も無駄にしないよう心がけました。

不必要な範囲までの勉強の深入りは時間の浪費です。しかし、自分だけではどこまでの範囲が必要かの判断は難しいので、不安な時は講師の方に相談し、指導して頂きました。

最後に

3回目の本試験までは細かい事に気を取られず、がむしゃらに勉強をする事が出来ましたが、4回目の本試験を過ぎた後の勉強意欲、集中力の維持は大変辛いものがありました。
覚える事と忘れる事との競争になり、少しでも怠けてしまうと答練での得点力が落ちてしまい、自分の記憶力の弱さに呆れてしまうばかりでした。

なんとか合格レベルには近づいていても、どうしたら一発勝負の本試験で実力を発揮できるか悩みぬき、もうやめようかと思った事も何度かありましたが、クレアールの講師の皆さまが親身になり個別指導を丁寧にしてくださり、今何が私に必要であるかのアドバイスを頂き、スタッフの方々の温かい励ましのおかげで緊張感を維持することができ、何とか合格へとたどり着く事が出来ました。本当にありがとうございました。

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