「敗因の分析としっかりした対策が、リベンジ合格成功の秘訣」 山本 東太さん

山本 東太さん

「敗因の分析としっかりした対策が、リベンジ合格成功の秘訣」

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司法書士受験を決意した理由

私はIT関連の企業で働くサラリーマンでした。特に職場への不満はありませんでしたが、もともと学生時代は文系だったこともあり、より自分に向いている職業があるのではと考えていたときに、司法書士という職業を知りました。

法律についてはまったくの素人でしたし、合格率も低いので、とても難しそうな資格だなという印象でした。しかし、資格を取得すれば独立しやすく、地元に帰っても働きやすい点にとても魅力を感じ、受験を決意しました。

クレアールを選んだ理由

法律の勉強は全くの初めてでしたので、独学ではなく受験指導校にお世話になることに迷いはありませんでした。できるだけ短期間で合格したいと思っていましたので、クレアールの『非常識合格法』というキーワードが目にとまり、初学者の自分でもこなせるのではないかと思いました。

また問合せをした際にもスタッフの方が親身になってアドバイスしてくださったことも好印象でした。また、当時はまだ正社員として働いていましたが、いずれ退職して受験勉強に専念することを考えていたので、他の学校と比較して受講料がリーズナブルだったことが決め手となりました。

1〜2年目の学習期間

3年前の夏に勉強を始めた当初は、仕事が忙しくなかなか復習に時間を割くことができない日々が続きました。できるだけ早く合格し、新しい仕事に就きたかったので、会社を退職することを選択しました。
年明けから専業の受験生となりましたが、それまで溜まっていたツケは大きく、インプット講座を消化するのに4月ごろまでかかってしまいました。結果、初めての本試験は準備期間不足で、択一の基準点はギリギリ突破したものの、記述式ではまったく歯が立ちませんでした。

結果発表の後、派遣社員として働きながらすぐに2回目の受験に向けて答練中心の講座を申し込みました。

また、4月からは派遣社員の仕事も辞めて勉強に専念し少し余裕も出てきたのですが、反面答練や模試で出題される新しい論点が気になり、勉強範囲を広げてしまっていたのではないかと思います。結果は、またも不合格。2年連続で記述式の足切りにかかってしまっていました。

1〜2年目の敗因を分析

2回目の結果発表の後、「このまま受験生を続けていてよいのか?」という迷いが自分の中で生じていました。そんな時、相談に乗ってくださった先生から「ここで勉強をやめてしまうのはもったいない。次は必ず合格できるから頑張りなさい」との言葉をいただき、3回目の本試験に挑む決心がつきました。とはいってもなかなか勉強が手に付かず、再開したのは年明けごろからでした。

本格的に勉強を再開する前に、過去2回の受験で良くなかったと思われる点を自分なりに分析し、勉強方法を見直すことにしました。結果的に、記述式の点数が基準点に届かなかった形になりましたが、普段から記述式を苦手としていたわけではなかったので、原因は記述式だけでなく択一式も含めた午後科目全体の時間配分にあると考えました。というのも、本試験では緊張とプレッシャーからいつもより択一式を解くのに時間がかかり、その分記述式の解答時間が短くなってしまうことで問題文を十分に検討することができず、普段では考えられないような的外れな答案を書いてしまっていたからです。

本年度の課題として、択一式(特に午後)の解答のスピードアップと、限られた時間の中で、いかに記述式で合格基準点に達する答案を作成するかがポイントと思い、重点をおいて勉強することにしました。

3年目の合格へ向けて

【午前択一式】

午前科目に関しては、過去2回の受験でも比較的時間に余裕があり、結果も出せていたので、前年までのやり方を続けていくことが大事だと考えました。会社法以外の科目については、前年までと同様に過去問を中心に学習し、気になった点を『択一六法』で確認、補足があれば書き込むという方法を取りました。会社法に関しては改正後の過去問が少ないため、答練の問題も過去問同様に繰り返し解きなおしていました。

マイナー科目(特に憲法)については過去問の蓄積が少ないので、答練で出題された論点をテキスト等を活用して復習しました。

【午後択一式】

普段の学習方法は、午前科目と同じく過去問と『択一六法』を往復するという方法を取りました。商業登記法については、答練の問題を繰り返し解く点は会社法と同じですが、改正前からある従来の論点も再び出題され始めているとのことでしたので、古い過去問も一通り解いていました。午後科目については、上述の通り本試験での解答時間の短縮が最大の課題だと思っていたので、答練や模試の際に目標とする解答時間を設定し、可能な限りその時間内に解くようにしました。具体的には、60分以内に択一の問題を解き終えることが目標でした。この目標を達成するにはまず選択肢を検討する際、判断に時間をかけずテンポを重視して解かなければなりません。途中で自分がまったく知らない、あるいは記憶があやふやな知識に必ず遭遇すると思いますが、そこで時間をかけることなく他の肢の検討に移り、時間をロスしないようにしました。問題文をすべて検討していては目標時間内に解くことはできないので、組み合わせ問題については答えが出た時点で他の選択肢を検討することなく、次の問題に進むようにしていました。

最初のうちは、試験時間中に検討できなかった選択肢が気になり不安に駆られましたが、過去問を繰り返し解き自分の知識の精度を上げていくことで、徐々に慣れてくると思います。私の場合、答練を解きなおして問題文を全部検討しても上記の解き方の場合と解答がほとんど変わらなかったことから、本試験でもこの方法で大丈夫だという確信を持てました。

【記述式】

私が過去2年間記述式で実力を出せなかった原因は答案構成用紙をうまく活用できていないことにあると感じました。それまでは、気づいたことを走り書きする程度にしか使っていなかったからです。そこで、いわゆる答案構成に時間を割き、解答用紙に書き始める前にきちんと答案を組み立てる癖をつけようと考えました。こうした手法に慣れるため、早い時期から本試験と同様の形式の問題を解きました。

また、記述式の問題を解いて自分が間違えた点をノートにまとめ、答練や模試が始まる前に目を通すようにしていました。ケアレスミスがかなり多いことに改めて気付かされたため、ミスをなくすための対策も考えて書き込んでいました。その結果、答練や模試などでのケアレスミスが減り安定して合格圏内の点数を取ることができるようになり、今年はいけるのではないかという自信へと繋がりました。

直前期の過ごし方

今年も派遣での仕事をしながらの受験生活でしたが、5月以降は仕事を辞め勉強に専念しました。
直前期は、一週間単位でスケジュールを管理し、昨年の反省から答練や模試の復習よりも過去問に重点を置きました。過去問はすべての問題を満遍なく解くのではなく、自分が分からない問題、自信がない問題に付箋を貼って絞込みをかけ、それらの問題を繰り返し解きました。また、記述式についても新しい問題には手を出さず、同じ問題を何度も繰り返し解いていました。本試験1ヶ月前ぐらいからは、本試験の問題特有のクセに慣れるため記述式の過去問も解きました。

超直前期になると、精神的に不安定になるためそのケアも重要になってくると思います。私の場合は、良いコンディションで本試験に臨むため、無理をし過ぎないように心掛け、本試験の1週間前からは少し勉強時間を減らしていました。試験前日は早めに切り上げ、お風呂に入ってリラックスし、十分な睡眠をとるようにしました。その結果、本試験当日の朝をすっきりと迎えることが出来ました。

クレアールのよかった点

【択一六法】

学習の初期には少しとっつきにくさを感じましたが、学習が進みある程度実力が付いてくると、とても使いやすい教材だと思います。メインの教材と位置づけて、授業や過去問・答練を解いていく中で出てきたポイントを書き込みました。条文が読みやすいように枠を入れるなどの工夫がされており、書き込みもしやすいので最後まで頼りになる存在でした。

最後に

筆記試験の結果発表の日、本試験後の自己採点では自信があったものの、パソコンで結果を見るときは恐怖と緊張で手が震えました。自分の受験番号を確認したときは、何ともいえない安堵感と開放感がこみ上げてきました。

この3年間、多くの方々のお世話になりました。先生方をはじめとするクレアールのスタッフの方々、受験生活を支えてくれた家族、友人、多くの皆様に支えられて獲得できた合格だと思います。本当にありがとうございました。

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