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「クレアールの答練と過去問の反復学習でつかんだ合格」 山口 敏弥さん

「クレアールの答練と過去問の反復学習でつかんだ合格」

山口 敏弥さん

40歳からの司法書士受験チャレンジ

私が司法書士の資格を目指し勉強を始めたのは、40歳の時からです。当時私は地方銀行に勤務しており、担保権の設定や顧客からの法律に関する問合せ等で司法書士の方と接点があるという程度でした。しかし、ある顧客の住宅ローンの延滞債権回収のため民法や民事執行法の規定を詳しく調べていくうちに、色々な法律が仕事や生活に密接かつ複雑に関わっていることを改めて知り、同時に司法書士の仕事にも興味を持つようになったことが受験のきっかけでした。そして、できれば仕事をしながら資格を取ってやろうと考え、受験予備校を探すことにしました。

「合格コース」で網羅的に学習

各受験予備校から講座案内のパンフレットを取り寄せ、とりあえず一通りの知識を比較的低価格で習得できればと思い、クレアールの「合格コース」を受講することにしました。私は法学部の卒業ですが、卒業して20年近く経っており、実質初学者と言ってもよい状態でしたが、「合格コース」の受講により全科目を自分のペースで、網羅的に学習することができたと思います。 
仕事が日常的に多忙で(平日は早くても夜9時から10時の帰宅、土、日も残務整理や融資案件が輻輳すれば出勤という状態です)なかなか勉強時間が取れませんでしたが、法律の勉強が何より面白かったことと、FAXでの質問に対するクレアールからの丁寧な回答に助けられ、結局約2年掛けて修了しました。

銀行を退職し受験に専念

「合格コース」の受講を始めた当初は、しばらく勉強すれば合格できるくらいの試験だろうという、極めて安易な考えで臨んでいましたが、勉強が進むにつれ、それがとんでもない思い違いだと気付かされました。「合格コース」を修了した当時、全科目一通り学習したと言っても表面的な知識に留まっており、今後の学習に関しては問題山積の状態でした。
合格に必要と思われる知識の量が分かってくるにつれ、基本論点に対する知識の不足、思うように確保できない勉強時間、年齢からくる記憶力の減退等、勉強を続けるべきかどうか真剣に悩みました。このまま会社に勤務しながら勉強を続けても、合格レベルに到達するのは到底無理だと感じました。しかし、会社を辞めて受験に専念しても必ず合格するとは限らず、しかも安定した収入を失うことで経済的に家族を苦しめることになるというリスクも大きな不安要因でした。 
一方で、勉強を通して司法書士という職種がより具体的に分かってくると、それまでの社会人としての経験と司法書士としての法律知識とを活かすことで、司法書士として多方面で社会に貢献できるのではないかという思いも強くなっていきました(この時の気持ちは受験勉強の最後まで私を支えてくれましたし、これからの私の目標でもあります)。最終的には、「自分が一番好きなことで仕事をしたい」という思いから家族と何度も話し合い、同意を得て銀行を退職し、受験に専念することにしました。

1回目の受験、答練まで手が回らず散々な結果に

前年にお試し受験は済ませていましたので、本格的な受験はこの年の本試験からでした。この年はクレアールの「中上級者対象コース」の受講をしましたが、改正不登法や会社法のインプットに追われるばかりで、せっかく送られてくる答練の教材に手をつけることさえできずに本試験の日を迎え、結果択一は午前午後の科目合計で93点という散々な結果に終わりました。

2回目の受験、勉強スタイルは確立したが、復習不足

この年の本試験は「絶対合格する」という決意を持って、再度クレアールの「上級コース」を受講することにしました。特に商法(会社法)と商登法については再度講義を受講する事で、改めて会社法のインプットをすることができ、これが商法・商登法の得点力アップの大きな要因となり、自信に繋がりました。
ところで、通信での最大の魅力は、講義の内容で分からない箇所は何度でも繰り返し聞くことができる点です。特に私のような40歳を超え記憶力が減退しつつある“受験高齢者”にとって、記憶力だけに頼るという勉強法が使えない以上、各々の基本論点の根本的な法的理解とその応用でカバーするしかありません。とにかくどんなに時間が掛かっても、「何故そうなるのか」を常に考えながら受講、復習するようにしました。
一方、この年に最も注力したのは民訴でした。民訴は、過去問ならほぼ全問解けるが、答練等では全く得点に結びつかないという時期が続いていました。なぜ、得点が伸びないのか、色々と調べていくうちに、結局民訴の基本的な考え方が理解できていないのではないかという結論に至り、市販の基本書を購入し、条文と共に3回ほど繰り返し読み込みをしました。この時心掛けたのは、民訴が何を目的とし、関係当事者に何をさせたいのか、ということでした。すると民訴が、少しずつ理解できるようになってきました。
民訴が一定レベル理解できるようになると、不思議なことにそれまで難解だと感じていた民法の判例、学説問題の考え方や不登法の手続の考え方が驚くほどスムーズに理解できるようになりました。意味も分からずただ暗記をするより、ずっと楽に論点を押さえていくことができるようになったことで勉強自体がかなり楽になりました。
ようやく自分の勉強スタイルができたかなと思ったときには、本試験が目前に迫っていました。クレアールからの答練問題は全て解きましたが、択一、書式共復習が十分ではなく、本試験も午前の部で足切り点に達せず不合格となりました。

3回目の受験、答練をしっかり復習し知識が定着

本試験終了後すぐに、本試験出題の択一全ての肢を再検討しました。同時にそれまでクレアールで受講した答練問題で、自分が誤答した内容も調べたところ、ほぼ同じ分野、論点で失点していたことが判明しました。このことは別の角度から見れば、クレアールの答練問題がかなりの精度で本試験の問題を予想、的中させていたということであり、答練問題で間違った箇所をしっかり復習し、知識を確実に定着させることで少なくとも足切り点をクリアすることは可能だ、ということでもあります。
このようなことから、この年の本試験に向けた答練の受講については他校も検討していましたが、クレアールの「答練パック」を受講することにしました。
答練は自宅か図書館で時間を計って演習し、必ずその日のうちに全問を解答解説冊子を見て復習した上で、解説講義を聞きました。更に本試験直前には、答練で誤答した問題、あやふやな論点を復習し知識の確実な定着を心掛けました。過去問の反復学習は当然ですが、クレアールの答練問題の難易度は本試験とほぼ同程度であることから、直前期の答練問題の復習は、確実に本試験の得点に結びつくものだと思います。
通信での答練の受講も、自分なりに工夫をしました。例えば「実力完成総合答練」では、二回分を一回にまとめ、奇数回の午前の部の択一と偶数回の午後の部とを本試験と同じ時間で解き、残った奇数回の記述は当日か翌日に自分の目標時間(100分)内で解く、というように本試験のシミュレーションとして取り組むようにしました。
私の場合、司法書士講座がある学校まで特急電車等で一時間以上かかる地方都市在住であったため、費用、時間の面から最後まで通信講座に頼らざるを得ませんでした。地方の通信受講生であるが故、当然勉強仲間もなく、精神的に不安定になることもありました。このように、色々な面でハンディの少なくない通信であっても、毎回きちんとこなすことと自分なりの工夫次第で通学と同等、またはそれ以上の効果を得られるものだと思います。
このような試行錯誤の繰返しでしたが、資格取得を目指して5年、実質受験3回でなんとか合格をすることができました。

合格を目指す方へ

私と同じように家庭を持つ“受験高齢者”の方も全国には多数いらっしゃると思います。この試験を闘っていくためには、本人の努力と同じくらい家族の協力も不可欠です。また、受験に専念すれば経済的な問題を始め、多くの面で家族に犠牲を強いることになります。それでも「自分は司法書士になりたい、ならなければいけない」という強い気持ちを常に持ち続けていただきたいと思います。その気持ちや思いが、苦しい時の自分にとって一番の支えにもなり、家族からの協力にもつながるものだと思います。
試験合格を目指して、「不撓不屈」の気持ちでがんばってください。

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