「強い意志で勝ち取った一発合格」 富田 朝貴さん

富田 朝貴さん

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司法書士を目指したキッカケ

私の父は一級建築士でした。
幼い頃から家での父の仕事の様子などを見て高い専門性のある仕事には魅力を感じていました。
また、そういった専門的な知識や技術が何が起こるか分からない社会で生きていく上で、どれだけの強みになるかという事も実感しました。例えば会社自体の倒産、人間関係の問題、生活環境を考えるとどうしても厳しい転勤や異動など、不測の事態が起きた時に、こういった知識や技術が有るか無いかでその後の状況は相当違うものになると思います。

もちろん企業で働く事はいいことです。ですが、企業に依存しすぎず、一人でも生きていけるだけの知識や能力を身につける事は大事な事だなと、その父の姿をみて思うようになりました。
そのような思いから、高い専門性と独立性のある仕事を探し、法律に興味のあった私は司法書士を目指しました。また法律自体あらゆる場面において幅広く役立つ知識であることも魅力でした。

資格予備校について

私の勉強期間は約1年程でクレアール以外の他の予備校での学習経験はありません。
クレアールを選んだのは、費用が比較的安価なのに比して教材や講義は充実しているように感じたからです。実際に受講してみても、特に不満な部分はありませんでした。

基本テキストは必要最小限の記載にまとめられていたようには感じますが、その基本テキストで超重要項目を正確に把握し、その他の答練や模試、択一六法などの教材でその骨格に徐々に知識を肉付けしていくようなスタイルは、初学者にとってはとてもやりやすかったです。

また約1時間程にまとめられた単元別の講義はとても有難かったです。
私の場合、受験年度の4月までは仕事との兼業でやっていたため、まとまった時間がとりづらく、少ない時間を有効活用するのにとても役立ちました。

それから前年度に受けさせて頂いたクレアールお勧めのお試し受験も、とても有難かったです。司法書士試験はどれだけ細かい知識を持っているかという事よりも、正確な知識とケアレスミスをいかに減らすかで合否が決まるように思います。ですから、本試験でどれだけフラットに落ち着いた精神状態で問題に向かえるかがとても大切です。そういった事から、前年度に本試験を体験しておくということは、とても意味のあることだと思います。

そして先述したように費用が他の予備校に比べて安価です。
もちろん、合格を考えれば費用で予備校を決めるべきでないのは当然です。
ただ、受験時代には見落としがちな合格後の研修費用、登録費用、再就職や開業に伴う支出などを考えれば、かなり助かります。
当然、合格する事が最優先ではありますが、これから受験を検討される方はこれらの点も含めた上でお考えになることも良いかと思います。

学習の気構え

私の場合、自分の中での決まり事を2つ作りました。1つは毎日少しでもいいから勉強するということ。もう1つは、自分で決めた勉強スケジュールを絶対に破らないということです。絶対に1年で合格するという強い気持ちは持っていましたが、少しでも気を抜くと、その気持ちが崩れてしまいそうな気がして、その2点だけは必ず守るようにしました。

また毎日法律に触れる事で、法律独特の言い回しや表現などにも早い段階で慣れる事が出来ました。それからスケジュールについても、1度遅れをとると特に兼業受験生の場合、それを取り戻すのはかなり大変なことだと思います。
仮にうろ覚えであったり理解出来ないところがあっても、とりあえずスケジュール通りにこなす事は、今後のモチベーションなども考えるとかなり重要なことだと感じました。

学習初期

学習初期はとりあえず講義を聞き進めることくらいしかしませんでした。
後はクレアールの場合、講義の最後に該当過去問を提示してくれるので、それを解く程度です。
私はほぼ初学者として勉強を開始しました。その為、最初は講義を受けてもよく分からず、憶えるのも一苦労でなかなか前に進んでいる気がしませんでした。なので気持ちの面では最初の頃が一番大変に感じました。
ですが、ある程度講義を聞き進めてだんだん全体像が掴めてくると、点の知識が線になって、一気に頭の中が整理されるような感覚がありました。そこからは新たな知識を理解し記憶することも、初期に比べ容易になりました。
ですので、そこまでは辛いですがなんとか講義を聞き進めることが重要だと思います。

それから初期の時に私が勉強のこと以上に気を使ったのは、生活習慣を変えることでした。今まで仕事以外で使っていた時間をいかに勉強の時間にあてていくかを考えて、寝る時間を少し減らしたりもしましたし、テレビなんかも朝晩のニュースくらいしか見ないようにしました。
最初は辛かったですが、1カ月くらいかけると徐々に新たな生活リズムに体が慣れてきました。また、毎日自然と机に向かう習慣も出来ました。こういった習慣や環境作りが長い勉強期間を見据えた時には必要になってくるように思います。

学習中期

基本的には初期と大差なく講義を聞いて過去問を解くくらいでした。ですが、初期の頃はハッキリ言って流し聞きくらいでしたが、やはりこのぐらいの時期になってくると、当然の事ながらしっかり頭に知識を詰め込んでいく必要があります。

私は講義を聞いたあと、自分が講師になったつもりで講義をしてみて、自己の知識の定着度を計っていました。そうすると、自分がしっかりと理解し飲み込めていない部分や憶えられていない部分がすぐに分かりますし、声に出すのも知識を定着させるのに有用な方法だったと感じています。
講義を繰り返すようなものなので、理由付けや関連事項も含めて憶える事が出来て、1度頭に叩き込んだ知識が漏れていきずらいです。

また飛び飛びの知識を過去問で憶えていくよりも、知識を体系的に頭の中で整理できたことや、インプットとアウトプットを同時に行えるところにも利点があったと思います。

ただ、過去問をやるのはもちろん重要です。ですが全く同じ問題が出題されることはありませんし、短期合格を目指すとやはりインプットに時間をかける事も重要だと思いました。ですから過去問には時間をかけ過ぎずに、重要論点や出題のされ方を把握する程度に抑えて学習しました。

それから、科目ごとの学習バランスですが、私は10月頃までは民法・不動産登記法をメインに据えて毎日勉強し、その他のいわゆるマイナー科目と同時並行する形で学習を進めました。

私の受験年度は法改正の関係で、会社法関連の講義がカリキュラムの最後に組み込まれており、10月からの開始でした。ですから会社法関連の講義が始まったら、今度は会社法関連をメインに据えながら、同じようにマイナー科目と同時並行する形で進行させました。メジャー科目とマイナー科目とのバランスは、だいたい3対1くらいの割合で進めていきました。
年明け2月くらいまでには、メインの4科目についての択一式の問題は一通り解けるレベルまでに仕上げました。

直前期

直前期にはまず書式をしっかりと憶えて、頭で考えなくても手が勝手に進むくらいのレベルまで仕上げました。模試やもちろん本試験でも、時間はかなり限られています。問題文の内容を把握したら、すぐに解答を構成できるくらいまでに仕上げておく事が必要だなと、模試などを通して痛感しました。

また、そのくらい体で憶えていないと本試験の独特の雰囲気や緊張感からちょっとした単語が抜けてしまったり、添付書面を1つ忘れてしまったりなどケアレスミスをしてしまうのも怖いです。ですから書式を仕上げていく作業がもはや日常になるくらいにして丁度いいのではないかと思います。

また択一式の知識を今度は記述式の問題で実践していくということも、意識して問題を解きました。私の場合、択一式で問われれば正解できる問題が、記述式になると間違えるということが多々ありました。ですので、択一式の勉強時に記述式を意識し、記述式の勉強時に択一式を意識するような勉強をすることで、効果的に学習を進め、得点に結びつけることが出来ました。

それからいわゆるマイナー科目も私は直前期に本格的にやりはじめました。それまでは軽く講義を流して聞く程度でした。

マイナー科目は範囲も狭いので直前期に回すことも可能ですし、科目の関連性からメジャー科目をしっかり学習した後にやった方が効果的に学習を進められると思います。
また問われる問題のレベルもメジャー科目に比べ、基礎的なものが多いので、直前期からの追い上げでもなんとか対応できるようにも感じました。
ただ、私の場合4月までは仕事との兼業、その後は受験に専念という形だったので、直前期に詰め込んで勉強をしたところがあります。なので、仕事をしながらの受験、逆に受験に専念できる方はもう少しバランスよく学習を進めても良いかもしれません。

あとは本試験での対策を立てる事です。例えば解く科目の順番や解答時間などです。
私の場合は解く順番はストレートに問題の順番に従って解いていきました。その方がマークミスなどもしにくいと思いますし、分かりやすいです。
午後の試験では択一を50分、遅くとも1時間以内に終わらせ、あとの2時間を1時間ずつ記述式にあてていく形でやりました。
ただこのやり方は特別ではなく、講師の方々がおっしゃっていたやり方でやっただけです。
人それぞれやり方はあると思いますが、どんな方法であれ模試などを通して本試験をイメージしながらしっかり形にして、本試験でも落ち着いてその方法を貫徹できるようにする事が大切だと思います。

学習全体を通して

私は15カ月の講座の中で行政書士試験も独学で勉強し合格いたしました。ですので、司法書士にかけた時間は実質12カ月ほどでした。

全体のバランスでいうと民法・不動産登記法に5カ月、商法・商業登記法に4カ月、その他の科目に3カ月くらいのバランスで学習しました。

また、民法関連や商法関連には必ず毎日触れるようにしました。先述したように、範囲を考えても、いわゆるマイナー科目は直前期にもなれば数日で回すことも可能です。ですから、とりあえずはメジャー科目をしっかり習得する事を意識して学習しました。

また全体を通して苦手科目を作らないということも重要に感じました。司法書士試験では特別難しい問題はあまり無く、基礎をしっかりやっていれば取れる問題がほとんどです。なのでメジャー科目を中心に据えながらもバランス良く学習し、取れる問題はしっかり取るという事がとても大切だと思います。

そのためには答練などを通して、常に自己分析をしながら学習を進めていく事が重要だと感じました。何でもガムシャラにやるのでなく、用意していただいた教材や講義などを自分なりに最大限活用していくようにはしました。

最後に

わたしは兼業していた事を考えれば、比較的短期間で合格できたと思います。
これは自慢でも何でもありません。しかし1年ちょっとの間、死ぬ気で努力できた事は自慢です。「落ちたら死ぬ」と思って最後までやり抜きました。

やり方は人それぞれあっても、基本的な合格までの道筋は講師の方々がしっかり導いてくれます。あとは最後まで気持ちを切らさずに、続けられるかどうかだと思います。

クレアール。大変お世話になりました。間違いなく合格を勝ち取れる予備校です。
けれども最後には自分の強い気持ちが結果になるものと確信しています。

これからクレアールで学習を開始される皆さまのお力に少しでもなれればと思い、生意気ながら私の経験を書かせて頂きました。これからはクレアールで学んだことを活かし、少しでも多くの人の力になれるよう尽力してまいります。
本当にどうもありがとうございました。

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