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令和2年度合格体験記「素直にやるべき事を粛々とこなす事が近道」松野 紗里さん

松野 紗里さん

 

なぜ司法書士資格を目指したのか。

私が司法書士を目指した理由として、父親が司法書士であった事が司法書士という職業を知るきっかけであり、身近であったことが挙げられます。私はこれまで特に法律家になりたいといった夢があった訳でもなく、大学卒業後は一般企業に勤めていました。しかし勤務3年後辺りから、自分の将来について考えていたところ、司法書士の職業への魅力を感じ始めました。独立開業すれば自分の意思で仕事を進められるという自由度や、やりがいや達成感を感じられるのではないかという業務内容、安定性、収入、社会的信頼度に惹かれました。

 

予備校選びのポイント(何故クレアールを選んだか)

私がクレアールを選んだ理由として、行政書士の資格をクレアールで取得し、講座内容に満足していた事が挙げられます。行政書士からのステップアップ講座というものを利用し、割引価格にて申し込みを致しました。クレアールの講座は良心的な価格でありながら、講座内容も大変良いものでした。また合格お祝い金制度もモチベーションとしてとても良いシステムだと思います。

 

クレアールで学習して良かった点

テキストが全てPDFでダウンロードできる点が非常に便利でした。私はiPhoneのブック形式の検索機能を使って用語や過去問番号、判例、先例などで検索して利用していました。本試験当日も試験開始前に民法改正の気になる点を確認していたところ、ちょうど出題されるという幸運にも恵まれました。

 

クレアールのカリキュラムで活用しやすかった点

質問システムを大変有効に利用させて頂きました。過去問や答練の不明点があった際にはすぐにメールで質問していました。丁寧に対応して頂き感謝しています。

 

答案練習の効果的な活用方法

クレアールから送られてくるスケジュール通りに、時間を測って自宅で受講していました。本試験で解く順番通りに記述との時間配分をする良い練習になりました。だいたい30問前後は正解していたと思いますが、結果に一喜一憂する事はありませんでした。間違えた問題、知識が曖昧な箇所をその日のうちに復習し、また直前期にも再び目を通しました。

 

学習を進めていくうえでのポイント、心構え

私は7年という期間を掛けてしまいましたが、最も勉強したのは本年です。専業と兼業を繰り返していましたが、本年は3月に退職して4月から専業となりました。7月までの直前3ヶ月間を集中する予定でしたが、今年はコロナの影響で本試験が9月に延期されたので、6ヶ月間の直前期となりました。4月の緊急事態宣言により、予備校の模試が会場ではなく自宅受験となったり、例年とは異なる状況でした。4月の願書受付停止の発表があってから、試験日が決まるまでの間は正直モチベーションが下がってしまいました。試験が延期ではなく中止となってしまうのではないかという不安もありました。7月1日に試験日の発表があり、そこから9月27まで一気に集中しました。

7月からは勉強時間を1日12時間やるというノルマを設定し、スマホの「スマやめ」というアプリで記録していました。このアプリはかなりモチベーションに繋がり効果的だったのではないかと思います。「スマやめ」は、勉強時間をタイマーでセットし、途中でスマホを触ると記録されなくなるものでした。記録時間によって魚が育つというものですが、自分が毎日どれだけ勉強したかが可視化できる点がやる気に繋がり、また不安な直前期においても自分はこれだけ勉強しているという事が自信となりました。

 

長期となってしまった方へ

私は7年の受験生活となりましたが、同期の合格者の方には同程度かそれ以上の年数を掛けている方は一定数いました。もちろん短い期間である方が良いと思いますが、思い通りに進まないものです。何年も受からないと受験を諦めてしまう方はきっと多いのだろうと思います。私も途中で何度も、「自分は何でこの道を選んだんだろう」と思い、勉強をやめる選択肢を増やそうとしていました。しかし結局は諦める事が出来ませんでした。成し遂げる事が大切だと思います。

 

勉強方法

択一対策としては、今年度は過去問を徹底的にやりこみました。10月位から繰り返し、全肢→間違えた肢・もう一度解きたいとチェックした肢→全肢・・・という順序を基本にして、全体で10~12周はしたと思います。クレアールの過去問題集は重要度がABCとランク付けされているので、Cランクの問題は繰り返していなかったです。曖昧な点はクレアールの択一六法を見ていました。

記述対策は、年明けからはクレアールの記述対策講座と記述式ハイパートレーニングの問題を不動産登記、商業登記と交互に毎日1問ずつ解きました。また3月頃からは答練や模試で新しい問題を取り入れていました。 私の場合はこれまでインプット中心だったのですが、アウトプット中心にしたのが合格につながったと思います。

問題内容によりますが、過去問は合格レベルの受験生であればほぼ完璧にしていると思うので、本試験で出題されて落としてしまうと差がつけられてしまうかと思います。

 

勉強場所について

私は通勤時間が往復で3時間程かかっていたので、平日の通勤中はずっと勉強をしていました。クレアールの択一式過去問題集を持ち歩き用に薄く裁断して、過去問を解いていました。また昼休みの休憩中などの空き時間はクレアールの1000本ノックWebテストをスマホで解いていました。過去問を解いていて不明な箇所が出てきたらPDFに落とした択一六法をスマホでチェックしたりして、有効に時間を利用していました。机に座って勉強をせずとも、1日の隙間時間を活用すれば、結構な時間を捻出できるのではないでしょうか。スマホで無駄なSNSをしている時間を作らない様にするため、FacebookやInstagramはやっていなかったです。Twitterで司法書士の講師の方のみフォローして、情報収集をしていました。さらにスマホのインターネットの利用時間を設定して使いすぎないようにしていました。

また昨年秋からコワーキングスペースに土日のみのプランで入会し、カフェのような所で勉強していました。周りで集中して仕事している人がいるので、自然と勉強しやすく、自宅から移動する事で気分転換になりました。予備校の自習室だと飲み物が飲めなかったり、静かすぎて落ち着かないし、普通のカフェだと雑談している人たちが周りにいて集中できなかったりしたのですが、コワーキングスペースはフリードリンク、フリーWi-Fi等の設備が整っていて、利用勝手が良かったです。

ただし、4月の緊急事態宣言以降は一切コワーキングスペースを利用せずに自宅で勉強していました。模試も会場で受験したのは4月の最初の1回だけでした。4月からは専業だったので、1日12時間のノルマをこなすため朝7時に起きて8時頃から勉強を開始してアプリで時間を計りながら、食事や休憩をとりながら大体夜12時頃まで勉強していました。部屋で勉強する際にはネットで購入した、スマホを閉じ込めるタイマーつきの箱にスマホを入れて大体60分間ごとに集中していました。勉強開始時の最初の第一歩さえ踏み出してしまえば、気づいたら90分くらい時間が経っているという事はよくありました。勉強をさぼらないための環境作りは大切だと思います。それぞれご自身の生活スタイルに合わせて工夫してみると良いかと思います。私の場合はコーヒーを欠かさず手元に用意していました。勉強のスイッチになっていたし、また昼食は基本あまり食べていませんでした。お腹いっぱいになると眠くなって集中力が落ちてしまい、いつの間にか寝落ちしている…という事が何度もあったためです。軽食を休憩にとりながら、食事は腹八分目にしていました。また運動はした方がいいとは思いながら、全くしていませんでした。また朝型か夜型とかもあまり気にしていませんでした。ただ睡眠時間は1日7~8時間は取っていました。また長期の受験生活のため交友関係はかなり控えていました。SNSを必要最低限にしていたし、あまり人の集まる場所に積極的にいく気がしなかったためです。応援してくれる家族や友人の存在はありがたかったです。受験仲間も初年度は通学したのでわずかにできましたが、連絡はあまりとらず、基本的に一人で勉強していました。合格者の方々は大体みんな孤独に戦っているのではないでしょうか。

 

筆記試験の結果について

今年は午前34、午後27 記述 不登法21点 商登法22点でした。

模試でもとったことない位に午前で点を稼げたのがとても良かったです。筆記試験から合格発表までの3ヶ月間は何とも落ち着かずにそわそわした状態でした。司法書士事務所に合格予定者として11月から勤め始め、正直全く勉強していなかったです。12月24日の法務省の発表を事務所のHPで見ましたが、落ちたらどうしよう…と不安でたまらなかったです。HPで自分の受験番号を見たときは、本当にほっと肩の荷がおりましたが、あまり合格したという実感がすぐに湧きませんでした。家族や友人にすぐに連絡をして、喜んでもらえたときは嬉しかったです。その後、口述試験の通知書が家に届き、「間違いではないな」とゆっくり安堵していきました。

 

口述試験について

口述対策はクレアールの口述試験対策過去問題集を一通り読んでいました。昭和から問われた口述の過去問がまとめられていて、十分な量だと思います。結果的に不登法は大体答えられましたが、商登法と司法書士法はあまり答えられませんでした。

 

これから勉強を始める方へ

私も受験時代は合格体験記を読んだり、実際に合格したつもりになって体験記を書いてみたりもしました。またインプット中心かアウトプット中心か等の色々な勉強法も試してきました。結果的になにが正解かはわかりませんし、あまり体験記のことをそのまま真似する必要もないと思います。ただ予備校のカリキュラムにのっとって、素直にやるべき事を粛々とこなす事が近道なのかなと思います。

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