令和2年度合格体験記「たくさんの問題演習を重ねたことが合格に大きくつながった」R.Iさん

R.Iさん

目次

何故司法書士を目指したか

司法書士の存在を知ったのは高校生の時でした。きっかけは大学の推薦入試の際に法学部を志望する理由を考えていたときに偶然見つけたことです。正直なところ、大学に入るにあたって法学部にこだわりはありませんでしたが、面接試験で質問に答えられるように司法書士の仕事についてインターネットで調べました。そして大学生になって3年生のとき、何か資格を取得しようと考え、宅建の勉強を始めました。結果は一発合格で、もっと法律の勉強をしたいと思うようになりました。そのとき、高校生の頃に調べた司法書士について改めて調べてみると、宅建を取得したことによって法律を身近なものに感じ、高校生の頃よりも司法書士が魅力的な職業であると感じました。そこで、宅建に合格してからすぐに司法書士の勉強を始めました。

予備校選びのポイント

私は司法書士の基本講座は他校の講座を利用していましたが、答練や模擬試験のためにクレアールに申込みをしました。クレアールを選んだ理由は、必要最低限の知識だけで合格するというクレアールの非常識合格法の書籍を読んだからでした。司法書士試験では未出の知識も出題されますが、手を広げて勉強しすぎてしまうと基本的な知識が疎かになり、合格からは離れてしまうと思っていました。しかし、クレアールの答練と模擬試験であれば、本試験の問題からかけ離れた問題は出題されず、必要最低限の知識だけで解ける良い演習になると考えたからです。

クレアールで学習してよかった点

(答練・模擬試験)

[択一]

科目ごとの演習として択一式解法マスター答練は、過去問中心の問題で、難易度はあまり高くないと思いました。なので、問題にも取り組みやすく、合格のために絶対に必要な知識を復習するのにとても役立ちました。 実力完成総合答練は、午前・午後の本試験と同じ問題数で、過去問知識に加えて、テキストの知識と未出問題もあったため、択一式解法マスター答練よりは難しく感じました。しかし、クレアールの答練を通して、テキストに書かれている内容の理解が深まることも多く、知識を整理するのにとても役に立ちました。法改正に関わる出題もあったので、問題を通して理解することで憶えやすかったです。また、未出の問題も基本知識からかけ離れたものではなく、基本知識とセットで憶えることができる問題が多かったです。実際の本試験でも、クレアールの答練で得た知識を応用して解いた問題もありました。

[記述]

記述式は市販の問題集の数も少なく、なかなか演習することができなかったので、クレアールの答練は本当に役に立ちました。問題数も多く、なによりも問題の質が良かったと思います。何となく問題を解いているだけでは見逃してしまうようなトラップが多く、常に集中して問題に取り組んでいました。同時に、テキストでは見たことのない、でも本試験でいつ問われてもおかしくないような論点の問題もあったので、毎回記述の問題を解くことは新鮮で楽しかったです。記述の問題でも法改正に絡んだ問題があったので、記述の知識だけでなく択一の知識を整理するのにも役に立ちました。

実力診断模擬試験と全国公開模擬試験は本試験と同じ形式で行われるため、本試験の感覚をリハーサルすることができます。問題の難易度も本試験とほとんど同じぐらいです。しかし、何よりも自分なりの問題を解く順番や時間配分を身に付けることができた点が一番良かったと思います。特に近年の午後の部は時間との勝負になるため、択一・不動産登記記述・商業登記記述それぞれの時間配分はあらかじめ決めておかなければなりません。時間配分は人によって異なるため、自分にとってベストな時間配分の仕方を見つけるのに、このクレアールの模擬試験は本当に役に立ったと思います。

クレアールのカリキュラムで有益または活用しやすかった点

私は主に答練と模擬試験を利用していましたが、毎週1冊ずつ演習問題が送られてくるため、それに合わせてテキストの読み込みや過去問で自分の勉強を進めていました。勉強のペースを掴むのにとても役に立ちました。

答案練習の有効な活用法

[択一]

クレアールの答練・模試の肢には無駄な知識はないと思っていたので、自分が自信を持って正誤判断できなかった肢に関しては徹底的に繰り返して復習しました。復習の仕方としては、その肢の横に印をつけ、印の付いた肢だけを繰り返して何度も解き、解説の内容を説明できるぐらいに復習しました。初見で正確に正誤判断することができた肢は復習しませんでした。そうすることによって、少ない時間で自分が知らなかった知識を吸収することができました。

[記述]

記述の問題は、問題数も多く良問ばかりだったので何度も繰り返して解きました。復習の際も大枠は正解していても注意して解かないと凡ミスで失点してしまうため、満点を取れるように復習しました。市販の記述問題集も解いたりしており、程よく問題の内容を忘れることができたので、問題そのものを暗記することなく、常に集中して問題に取り組むことができました。

学習を進めていくうえでのポイント

司法書士試験は勉強しなければならい範囲がとても広く、それに加えて問われる内容もとても細かいです。初めから細かい論点まで覚えようとしてしまうと、勉強がなかなか進まず、最後まで終わらずに挫折してしまうと思います。ですから、1周目は細かいところは理解できなくても気にせずに最後まで勉強をやりきることが大切であると思います。最後まで一通り勉強を終えることによって、最初は点と点だった知識が勉強を続けることで線となって、最初に学んだことの理解が深まることも多々あります。最初のうちはわからないことも多く、また問題も解けないのでストレスも溜まりますが、仕方ないと割り切って次に進んでいくことが大切です。

今年の試験で合格できた秘訣

私が今年合格することができた大きな要因として、たくさんの問題演習を重ねたことが合格に大きくつながったと思っています。テキストの読み込みや過去問演習は何度も繰り返しており、特に過去問の正答率はとても高かったと思います。しかし、自分では内容を理解しているつもりでも角度を変えて問題を出されると解けなくなるというのが私の悩みでした。そこでクレアールの答練と模擬試験で演習を重ねることにしました。その結果、ほとんど記憶力だけで問題を解いていた時とは違い、正誤判断の根拠について深く考えるようになりました。答練や模擬試験は記憶力だけで正解を導くことができないからです。初めて見る問題を解くスピードも上がったと思うので、過去問演習だけでは得られない利点がたくさんあります。また、問題への取り組み方を身に付けることができました。司法書士試験の問題は組合せ問題が多いため、全肢の正誤を判断できる必要はありません。5つの肢のうち3つの肢の正誤判断ができれば高確率で正解を導くことができます。なので、1つや2つの肢の正誤判断が出来なくても動揺しなくなりました。それと同時に、問題を解くために必要な知識は正確な知識だけであり、曖昧な知識はたくさんあっても全く役に立たないということも実感しました。

午後の部の効果的な時間の使い方(択一式の問題の解き方・時間配分)

午後の部は本当に時間との戦いです。私が今年自分の中で決めていたルールとして、まだ問題を解き終えていなくても自分が初めに決めた時間配分で解くこと、つまり、少しの時間も延長は絶対にしないということです。私は去年それが原因で合格することができませんでした。とても難しい不動産登記法の択一に時間をかけすぎたために記述の答案を最後まで書くことができませんでした。試験後に問題を見直すと、択一は時間をかけても解けないような問題が多く、反対に記述は落ち着いて考えれば高得点も狙えるような問題でした。それに気付いたときはとても後悔しました。近年の不動産登記法の択一は問題文が長く、しかしよく考えれば解けそうな問題も多いです。なので、そこでじっくりと考え込んでしまうと時間が過ぎ、択一の後半の問題と記述を解く頃には、焦って冷静に問題を解くことができなくなってしまいます。私は択一よりも記述の方が得意であったということもあり、去年の失敗を生かして今年は午後択一で高得点は狙わず、その分を記述で稼ぐ作戦で受験しました。その結果、無事に合格することができました。受験前にきちんと作戦を立てておいて良かったと思いました。ちなみに私の時間配分は、択一70分・不動産登記法の記述55分・商業登記法の記述50分で、残り5分でマークミスと記述の書き間違いの見直しという時間配分でした。

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