合格体験記「合格の秘訣はとにかく反復することと手を抜かないこと」Y.Tさん

Y.Tさん

目次

なぜ司法書士を目指したか。

物品の販売職で日々を過ごしていた頃に、もう少し高度で社会に貢献できる仕事はないものかと考えていた折、成年後見制度のドキュメンタリーを見ました。認知症を患った独居の老齢女性が隣人に土地・建物の名義を奪取され、証券会社に金融資産を食い物にされているところに成年後見人が割って入り、財産の取り戻しや契約の解除・原状回復をするというものでした。私の老齢の親族が似たような被害にあったことがあり、それを私の力では解決できなかった悔しさ、歯がゆさがそれと重なりました。解決に奔走する成年後見人が司法書士で、その勇敢で誠実な姿に胸を打たれました。

これをきっかけに司法書士の仕事は何かを調べ始めたところ、不動産の購入や相続といった人生における大きな節目における役割や前述の成年後見人のような権利保護に積極的に参画している士業であることがわかり、資格取得を目指すに至りました。

クレアールを選んだポイント

クレアールにお世話になるより前に、一度他校を利用したことがありました。主としてそことの費用との対比でクレアールを選びました。

まず費用が圧倒的に安いです。テキスト・過去問題集・択一六法の製本版が配布してもらえ、答練・全国公開模試まで用意されているので申し訳なくなる価格設定です。

また「非常識合格法」を謳われておられるだけあって、合格に必要なことに絞られたカリキュラム構成も魅力に感じました。民法・不動産登記法、商法(会社法)・商業登記法での主要科目をそれぞれ往復して講義を行なっておられるスタイルはかなり効率がよかったです。

クレアールで学習してよかった点

講師の方について

クレアールの講師の方々は私にとって非常に相性の良い先生方でした。

講義進行のペースや、テキスト記載外の予備知識や豆知識、別の切り口など論点それぞれにこういったものが織り交ぜられ、多面的に理解ができ、知識の定着がとてもスムーズで楽しかったです。

教材

テキスト・過去問題集いずれもが使う側の立場をよく研究されてレイアウトされていると感じました。

私がとても気に入っていた教材は過去問題集です。問題と解答のページが全て表裏にレイアウトされていて、問題を解いている最中に解答が視界に入って集中が切れたりしないよう工夫されていたのがとても使いやすかったです。また、難易度の表記は学習のメリハリをつける上でとても参考になりました。

テキストは試験対策として必要な論点がすっきりとまとめられて読みやすく、中上級者はもちろんですが、初学者の方には特にお勧めしたいです。また、余白がしっかりとってあることで、テキストに積極的に書き込んで、自分なりの最高の参考書として凝縮されたものになり、別にノートを作る必要もありませんでした。

講義について

単元別講義は論点ごとに集中力が途切れない程度の時間に構成され、コンスタントに学習するうえでとても相性が良いと感じました。講義自体の雰囲気もいわゆる読み聞かせのようなものでなく、実際に対面で講義を受けているようなリアリティと没入感がありとても良質なものでした。

板書も黒板の直接撮影ではなくパワーポイントを活用されており、事例の説明も場合によっては時間・事態経過をアニメーションで表現されていて、イメージを掴み取りやすいことも非常によかったです。

講義の内容は、細かい論点も含めて網羅的に進めることではなく、出題されるだろう論点で、かつ、他の受験生が確実に得点してくるところにはっきり濃淡を示して、徹底して叩き込むようなスタイルで、理解の進捗をその場で体感できました。

答案練習の効果的な活用方法

最初に、答案の活用法と言えるかわかりませんが、私が感じた答練の効用です。直前期には気持ちの焦りや不安などで学習ペースが乱れることや、オーバーペースになってしまって混乱することがありましたが、やりこんだ過去問とは切り口や聞き方の違う問題を解くことで、良い刺激になり、目の前の景色が変わり、客観的に自分の強み・弱点がわかり、冷静になることができました。

次に答練の活用で心がけたことです。とにかく提出期限を厳守して提出することでした。学習計画表のスケジュールをもとに、答案練習の問題が送付されてくる日付に沿って週ごとの曜日・時間を決めて取り組みました。その日は答練をやって、郵便局に答案提出に行って、後はゆっくりリラックスすると決めていました。

答練を行う際には必ず時間を計って行いました。午後の部はかなり厳しい時間との戦いです。普通に解いても見直しに使える時間はまずありません。また、36問・37問を通すと解答を記載する腕の疲れもあり普段の通りにはいきません。ですので、午後科目3時間、午前科目記述付の200分は必ず測り、中断や休憩をすることなく行って、3時間思考を切らさないことに体を慣らしておくことをお勧めします。

併せて、自室以外で行うことをお勧めします。試験会場はどのようなことが待ち受けているかわかりませんから、ぜひ、どんな環境でも持てる力を発揮できるように慣れさせることがよいと思います。

午後の部の時間の使い方

午後の部の試験で私にとって効果的だった解答順序は、36問 → 1~35問マークシート → 37問でした。

そもそも不動産登記記述が苦手で時間がかかっている自覚はありましたが、答練で時間計測を行いながら解いていると不動産登記の記述で思いもよらないほど時間を取られることに気づき、何かしら手を打つ必要があると考えました。そこで、36問を先に解いてから択一、37問と進めたところ、幸いにして不動産登記記述を解く時間の短縮に結びつき、総合してマークシート・37問を解く時間に余裕が生まれ、それに伴って結果も上々となりました。思考がフレッシュな状態で苦手としていたものに取り掛かることで、正確性や思考の乱れなどを抑えることができたのではないかと思います。

これを実践するにあたり択一にかける時間を37問に取り掛かるまでの調整弁として極力短時間で解答を終える必要が出てきました。37問は記載量がそれなりにあるので、あまりタイトな時間の読みをするわけにはいきませんでした。私は午後の択一の時間短縮の手段として見直しなしで解答しきってしまうために、サブ科目の民訴系・供託・司法書士法もかなりウエイトをかけて過去問を回しました。

できるだけ早く午後の科目・出題形式の得意不得意を把握して、ご自身にあった戦略を立てることが不可欠かと思います。

できる限り短期合格するためには

受験期間が長くなることは辛く苦しいと思いますので、短期に予定通りに合格を勝ち取られることをお祈り致します。

この試験の辛いところはとにかく学習する科目が多いところです。覚えることが多く、加えて覚えるだけではとても合格には至らず、知識をきちんと使いこなすことも求められます。

私が考える対策は当たり前のことになってしまいますが、とにかく反復することと手を抜かないことだと考えております。

これを非効率と思い避けられる方もいるかもしれませんが、避けて通ることができるとは思えません。しかし、闇雲に何でもかんでもということでなく、解けるものを繰り返さないなど管理と割り切りが重要になります。管理と割り切りは結果として学習効率・期間節約に大いに寄与すると思います。また、直前期の焦りやペースが乱れた時に軌道修正に役立つので、丁寧に行われることをお勧めします。

もう一点の手を抜かないこととはこの資格試験の意地悪なところへの対策です。問題によって条文等のかなり細かい記載について聞いてくることがあります。そこで、重要とされる条文等を読む際には読み飛ばさず、細かく丁寧に読むことを癖づけることです。この細かい論点というのはクレアールの過去問題集のランクでいうところのBランク、つまり、合否ライン上あたりの問題を確実に得点に結びつけることにとても有用です。

これらを行うにあたっては、クレアールのカリキュラムや択一六法をフル活用して、合格点を取るための論点の凹凸に併せて考えればいいので、自分で論点の整理は必要ありません。まずは講義で扱う論点をしっかりと丁寧に反復すれば、着実に合格点に近いところにまで進む力をつけられると思います。

安心保証プランについて

安心保証プランはとてもありがたかったです。ほとんど費用負担がないに等しいのに法改正等などの細かいことにも丁寧に対応していただけました。また、答練や模試、この度の口述試験模試まで行って頂けるのは保証ではなく、フルサービスといって過言ないと思います。

また、安心保証プランに含まれるカリキュラムは私の弱点を狙い撃ちにするもので、これのお陰で弱点探しが簡易になり、そのカリキュラムに従うことでペース配分ができ、知識の整理がうまく進みました。

もちろん安心保証プランを使わずに合格できればそれに越したことはありませんが、この試験はすんなりといくものではありません。再び予備校選びを考える手間を思えば、安心保証プランをつけてスムーズに学習が継続できることは積み重ねを必要とすることからも有益だと思います。もし合格すれば返金して頂けるので、極めて良心的です。

最後に

クレアール司法書士受験対策室の講師・職員の皆様、少し長いお付き合いになってしまいましたが、こうして合格を勝ち取ることができましたのも、皆様のお陰であります。本当にお世話になりました。ありがとうございました。今後、益々のご発展をお祈り申し上げます。

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