令和2年度合格体験記「毎日勉強をする継続の意欲と必ず合格するという強い気持ちがあれば司法書士試験は合格出来ます」髙橋 夏輝さん

髙橋 夏輝さん

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司法書士を目指した理由

私が司法書士資格を目指した理由は、人の役に立つ仕事がしたいという思いがあったからです。物心がついたころからそのような思いがあり、当時目指した職業に就くことが出来ず、悩んでいた際に見つけた資格が司法書士でした。受験資格も司法試験とは異なり、法律知識のない初学者でも合格でき、自分次第で人生は変えられると思い、司法書士資格の勉強に挑戦を決めました。また、私の目指すべき司法書士の方が身近にいたことも理由のひとつです。その方は司法書士として、人として尊敬が出来る方でした。その方のように優しく、人に寄り添える司法書士になりたいという目標があることで受験期間中は辛い時期もありましたが、それを乗り越えて合格を手にすることが出来ました。

クレアールを選んだ理由

クレアールを選んだ理由は、受講料が他社と比較しても安いことと通信講座という点です。テキストも充実しており、科目別の択一六法が私にとって必需品となっていました。択一六法には条文からその訳文、付随する判例の記載があり、試験前は択一六法を中心に復習をすることが出来ました。また、持ち運びがしやすい大きさですので、時間がある際には常に目を通すようにしていたことで条文や判例知識を忘れないように記憶していました。そして、通信講座のメリットは、フルタイムの正社員として働いている者からすると、自分の生活に合わせてスケジュールを組むことが出来ることです。私は、平日に講義を視聴すると眠くなり集中が出来ないため、休日にまとめて倍速で見ることで効率良く、勉強のスケジュールが組めました。また、講義で分からない部分や答練で間違える問題なども再度講義を視聴することで弱点を克服していき、答練で得点が上がり、自信に繋げていきました。

クレアールで学習をして良かった点

クレアールで学習をして良かった点は、講義の一単元の長さが1時間前後のため、集中することが出来たことです。仕事と勉強を両立する中、倍速再生で視聴するなど時間を有効に使うことで効率良く、勉強を進めることが出来ました。その他にも教材の内容が分かりやすいことです。初学者でも分かりやすく択一六法に記載があるため、自分の頭の中で解釈をしながら知識をつけていくことが出来、答練でも学んだ知識に応用する問題が出題された時に対応する力を身につけました。また、外出している際にも勉強をしていましたが、テキスト等を持ち歩かなくても学習管理システム上にテキスト、択一六法、過去問題集などのPDFがアップされているため、非常に便利なシステムだと感じていました。教材を有効活用することで限られた時間の中で正しい知識を身に付けることが出来たと実感しております。

合格までの経緯

私はフルタイムの正社員で働いて三回目の試験で合格を掴み取りました。合格までの経緯を失敗談も含めてお伝えさせて頂きます。一回目の試験は、クレアール初学者対象コースで講義や答練をやるのに精一杯で午前、午後ともに60点という結果に終わり、手応えも全くありませんでした。しかし、記述式問題については、5割以上解くことが出来、択一に向けて切り替えようと考えました。試験の次の日から、クレアールの過去問題集をボロボロになるまで使いきり、ひたすら過去問を解いていました。2回目の試験は、午後は基準点を越えましたが、午前は前年度と変わらず、3回目の試験に向けて本気で対策を考えました。過去問ばかり解いていたことでただ問題をこなしていただけであり、条文や付随する知識が全く身についていないことを実感しました。そのため、クレアールの中上級コースを2回目の試験終了後、直ぐに申込みをしました。中上級コースでは、択一六法を使用して重要な論点やテキストにも記載していない知識等を学ぶことが出来ましたし、法律知識を身につけることで学習が楽しくなりました。択一六法を使用した講義を視聴し、ひたすら読み込んだことで答練の点数も上がり、司法書士試験の合格というものが現実味を帯びてきました。しかし、令和2年度は、世界規模の新型コロナウイルス感染症の影響で司法書士試験が延期となり、日程が中々決まらず常に気を張っている状況でした。答練も中々点数が伸びず悩んだ時期もありましたが、延期となった2か月間が知識を習熟させる良い期間となりました。

答練の効果的な活用方法

答練の効果的な活用方法としては、1回目と2回目の問題の解き方を変える方法が私には効果的でした。1回目は時間配分を考えながら、本試験同様に得点を取ることを意識しました。2回目は一度解いた問題のため、解答を知っている問題もあります。そのため、ただ正答だけをしても、頭に記憶されず時間の無駄になるため、一問ずつ解き、〇は正答で知識がついているもの、×は間違えた個所や記憶が曖昧な部分と自分でマークをしていきました。分からない場合は全て解答をした後にテキストに戻り、確認をしました。また、私の知識になかった判例や知識は、全て択一六法に書き込み、常に外出先にも持ち歩いていたので知らない知識も覚えられるように心掛けていました。2回目の試験までは答練を解いて良い点数が取れればそれでいいと自己満足していただけであり、得点の波が激しいことが多々ありました。それに気づかず2回目の本試験では自信があったものの合格には及びませんでした。ただ問題を解くだけではなく、一問ずつ正答を確認することで正しい知識が身についているのかをも確かめることが出来ます。正答数だけを見るのではなく、解答冊子に目を通し復習をすることで私は実力をつけていくことが出来たと試験前の模試を通して実感しました。

時期ごとの学習方法

私の時期ごとの学習方法についてです。基本学習期については、休日に講義を視聴し、復習と記述式問題を解くなどで約5時間程度勉強をしていました。平日は、仕事があるため、休日に学習した択一六法を見ながら復習とマイナー科目の過去問を解いて、約2時間程度時間を作りました。直前期は、休日は試験時間に合わせて起床し、試験時間の日程で勉強をしました。午前は、択一六法を読み返して、条文知識や判例知識の復習をし、分からない点は再度講義を視聴して、分からないことはその日に解決するようにしました。午後は、答練を中心に学習を進めました。ただ、正答をするのではなく、清水先生がおっしゃっていたように一問ずつ〇や×をつけながら、何が正しく何が間違えなのかを考えて解答しました。記述式についても時間を見ながら、慌てずに解くことを心掛けました。午前中に約2時間、午後は約3時間、夜にその日にすることが出来なかった科目や反省点、次の日のスケジュール等の確認で約2時間程度行い、休日全体としては6時間から8時間の勉強をしました。そして、平日は仕事がありましたが、5時間は確保することが出来ました。通勤で片道1時間以上かかるため、その通勤電車で約2時間、自宅から最寄り駅のカフェで約2時間、夕食後の寝る前に約1時間の勉強をすることで試験前は追い込むことが出来ました。休日に1日勉強することで私が感じたことは、とても頭を使うため凄く疲れてしまうことでした。そのため、司法書士試験の学習をするにあたり、仕事をせずに専念をしていたら私の場合は気が滅入ってしまうと思いました。仕事と両立することが私にとって最適であり、いい切り替えがすることが出来たことで勉強も進んだと感じております。

本試験当日

試験当日の振り返りとしては、前年度までは、過去問を持ち歩き、電車の中で過去問を見ながら試験会場に向かっていました。今年は余計な知識は迷うだけだと感じ、受験用の教材は何も持たず、会場に向かう電車の中で法務省から発表された改正民法の不動産登記に関する通達を見ていました。民法の復習として私にとっては、分かりやすくかつ、細かく記載があり、事前に確認をして良かったと本試験で実感しました。午前の部は、改正民法が多く出題されていましたが、清水先生の改正民法の講義で学んだことが多くあり、8割は解答出来たかなという印象でした。午後の部は、不動産登記法が得意でしたので、そこから進めて開始20分ほどで解くことが出来ましたが、マイナー科目(特に民事訴訟法)と商業登記法に思った以上に時間をかけてしまいました。択一で70分と決めていましたが、80分使ってしまい慌てて不動産登記の記述式を解きました。そこで時間配分を取り戻し、商業登記を解き、枠組みを考えて答案用紙に記載してからズレが生じていることに気づき、残り20分となってしまいました。私自身、諦めてしまいそうになりましたが、そこで「必ず合格するぞ」と再度強い気持ちを思い出し、残り数分で書き終えることが出来ました。結果諦めることなく強い気持ちがあったため、合格に繋がったと感じています。

合格を目指す皆様へ

ここまで参考になるか分かりませんが、ご覧いただきありがとうございます。私は、合格をするために毎日少ない時間だけでも勉強をするということを心掛けてきました。なぜなら忘れかけた知識を思い出させるため、そして学んだ知識を忘れないためです。一日10分だけでも勉強をする時間を見つければ知識は身につけることが出来るはずです。飲み会等の誘惑もありましたが、早朝5時に起床し、2時間勉強して、出勤して飲み会に参加をするなど何としてでも私は勉強時間を確保しました。毎日勉強をする継続の意欲と必ず合格するという強い気持ちがあれば必ず合格することが出来ます。また、焦ると気が滅入ってしまいますので、自分のペースでかつ、最短で合格出来るようにスケジュール管理をするなどの自分だけの最適な勉強方法を見つけることが必要だと私は思います。自分だけの勉強方法を見つけて無理なく勉強を進められたことで限られた時間の中でも科目別毎に万遍なく試験前は目を通し、復習や確認作業をすることが出来ました。最後に私は司法書士としてまだまだ、スタートも切れていませんが、目標とすべき方を超えられるよう日々実務や付随する周辺知識を身につけられるよう精進していきたいと考えております。

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