「クレアールのおかげで、自分にとっての最短合格を達成できました。」A.Yさん

A.Yさん
2025年合格目標 過去問攻略パーフェクトコース

目次

なぜ司法書士を目指したか

サラリーマンには定年がありますが、その先のことを見据えたとき、もう少し生活の幅を拡げたいなと思い、比較的に年齢にかかわらず長く活かせる資格であること、地域社会に根差した仕事なので、自分にも人様の役に立てるかもしれないと思えたことから、まずは士業の資格取得を目標に定めました。

そこで、大学(法学部)時代はほぼ法律の勉強をほったらかしたことを少々後悔していたので、それを取り戻したいという思いが芽生え、ある程度チャレンジングな方がいいと考えた末、司法書士を選択しました。

また、勤務先では一定レベルの会社法の知識が必要であったり、プライベートではマイホームを手に入れて以降、地元の不動産物件に関心が高まったせいもあったので、身近に感じたのかもしれません。

以上のように当時はモヤっとした動機ではありましたが、司法書士の勉強を進める中で、仕事の内容もある程度具体的に把握できるようになりますとその奥の深さが窺われましたし、現役の司法書士の先生方のSNSなどにおいて、専門性を深める努力を惜しまない姿勢などを拝見するにつけ、憧れが次第に増してきました。

どのステージにおいても勉強を継続して精進を重ねていかねばならない職業だと思われました。正に思い描いていたものなので、果たして自分が先輩諸氏のような司法書士になれるか不安も大きかったのですが、目指した先が司法書士であったこと、そしてその資格を得られることに結果的に大変満足しております。

予備校選びのポイント

仕事や私生活で日々時間に追われているため、マイペースで勉強ができることが大前提でした。従って、当初は独学を念頭に置きましたが、とにかく学習分野が多岐に渡ることが判ったので、何らかの拠り所がないと無理だなと直感し、スクールについて探索、比較検討したところ、より自由度が大きいと思われ、インターネットでは『択一六法』を推奨する情報もありましたので、最終的にクレアールを選びました。費用対効果面でも魅力的に感じました。

クレアールで学習してよかった点

答練等を通じて試験までの基本的なスケジュール感を持つことができたことと、『択一六法』を通読したり、答練の際に条文を引いたりと様々な形で活用することで、総合的に学習できたことです。

当年度に出題される可能性が高いと思われる論点を取り入れた「実力完成総合答練」では、問題に重み付けをしながら、復習に時間をかけて、取り組みました。特に記述式の問題が毎回ついているので、主要論点を満遍なく習得できましたし、先生の動画講義も理解しやすかったので、感謝しております。

調べても分からないことは、いつでも質問専用フォームから質問でき、回答を丁寧かつ迅速にいただけたことも助かりました。事務局のスタッフの皆様にも、都度丁寧に対応していただきました。

CROSS STUDYの進め方

答練とCROSS STUDYを二本立てに、過去問については、解説動画を視聴した後は、「CROSS STUDYだけに絞って取り組めば大丈夫」と考え、苦手、重要科目を中心に、通勤途上や会社の昼休み、国内外への旅行先やその他外出先での隙間時間も含めて、繰り返し使用しました。「時間があればCROSS STUDY」という意識付けの下、時間のロスをかなり抑えることができたと思います。

進め方は、学習から復習までのサイクルの長さは記憶の定着に影響するので、一科目に集中して回していくことにし、間違えた問題にはユーザータグで記録をつけて、正解したら別のタグに上書きして、間違えた問題用のタグが付いたものを繰り返し解いて、当該タグがなくなるまで取り組み、その後、別の科目に移るというステップでした。

当時なかなか点数アップができなかったことと、記述式対策にも効果があると思い、不動産登記法→商業登記法から着手し、その後、民事訴訟法等・供託法→商法(会社法)→刑法→憲法→民法総則→民法債権という順に進めましたが、各科目とも「CROSS STUDYでかなり地力をつけられたなあ」と実感しました。なお、民法を後回しにしたことは、単純に問題数の多さから一周するまでに時間がかかってしまうという抵抗感が少々あったためなので、この順番がお勧めできるというわけではありません。

いつでもどこでも利用でき、紙の問題集に沢山の付箋をつけるより、何度も間違えてしまう問題が浮き彫りになって、効率的に学習できたと思います。CROSS STUDYは優れモノです。

学習全般

繰り返し学習の大切さを痛感しました。市販のテキスト(解説書)も一通りは使用しましたが、「実力完成総合答練」の問題、過去問を何度も繰り返して、自分にとって定着しにくい問題は、それらを寄せ集めて、集中的に解いていきました。但し、5回、6回やっても解けない問題、日が空くとまたできなくなっている問題が意外とあるもので、そういう場合は、「やみくもに繰り返しても無駄だ」と思い、それらに対応するためには過去問講義の視聴の他、『択一六法』や質問制度を活用することで理解を深めないといけない、ということにも次第に気づき始めました。

このように答練問題中心の学習であったため、日々の勉強時間や科目を決めて、ある意味単調に粛々と進めていきました。

そのような中、クレアールが配信してくれる「Palette 司法書士コラム」はアクセントになりました。丁度、会社法の習得が伸び悩んでいたときに、過去の組織再編関連の記事(確認テスト付き)を見つけ、それを機にその他の記事もアクセスさせていただき、体系的な整理や新たな気付きを得ることができました。

また、全体の学習スケジュールはクレアールのカリキュラムがあるので、これを軸に据えておけばいいと考えておりました。

具体的な対策

一番工夫したのは、令和6年度試験から配点が倍になった記述式対策です。答練問題や過去問を繰り返し解いたことは勿論ですが、それを通じて、抜け漏れが頻発したり忘れやすい事項をテーマ別に「まとめノート」を作って溜め込んでいきました。具体的には、「添付書類」、「抜け漏れ余事」、不動産登記であれば「枠ズレ論点」、商業登記であれば「登記できない事項」といったテーマです。悲しいことに、これだけでも結構なボリュームになりましたが、超直前期には毎日確認することで大いに役に立ちました。

そして、記述式の練習では、直前期では限られた勉強時間の中、今までの学習で時間短縮のために端折って取り組みがちだったことに起因し、大事な論点を飛ばしたまま答合せに移ってしまうというケースがあったため、これでは学習効果が薄れると感じましたので、問題開始前に、「焦りは禁物」と自分に言い聞かせて解き始めました。

なお、どうしても必要事項の記載漏れなどが生じてしまう場合は、一時的に問題文にヒントを書き込んだりして、重要な論点の「気づき」を自分に与えるといった工夫もしました。自分の場合、単に暗記をするより気づきがないと定着しにくいと分析したためです。

また、あまり参考にはならないかもしれませんが、やはり司法書士試験は「午後の部が勝負」ですので、民事訴訟法等が苦手だったこともあって、民事訴訟法等・供託法といったマイナー科目には早い時期から注力しました。これらはまとめると11問もの数に及び、決して影響は少なくありません。自分としては、「如何にスピーディーに解けるか」がカギで、決して「マイナーではない」と位置づけておりました。

試験前1ヶ月頃の期間は、ほぼ毎日答練・模試問題や過去問10年分の午後の部の択一式だけを35問を通しで解いて、「如何にスピーディーに解答を終わらせるか」の練習をしました。その中で、各肢の解く順番について、「アの肢からにするか、問題文の短いものからにするか」など、試行錯誤をしましたが、短いから解き易いとも限らず、長い肢でもスラスラ読めるものもあるため、結局自分に合った順番として、最初はアの肢を解いて軸肢にたどり着く方法にすることを決めました。解く順番で当日迷いが生じないための腹決めをしておくことは必要だと思います。

午後の部全体の解答順も、やはり迷いは禁物だと思ったので、色々な理にかなった順番があることも調べた上で、自分としてはオーソドックスに択一式60分以内→不動産登記記述式60分以内→商業登記記述式60分以内と、持ち時間と合わせて決めて臨みました。択一式の60分は、ひょっとすると長めの設定かもしれませんが、もっと短い時間設定にすることで焦ってケアレスミスが生じては元も子もないと考えました。

モチベーション関係

日常的に炊事、掃除、洗濯、買い物、子供やペットの世話を一通りこなさなければならないため、どうしても睡眠や食事の時間を削る訳ですが、かえって規則正しい生活を維持できました。勉強は出勤前までの時間が中心となりましたが、柔軟にリモート勤務ができるので、通退勤にかかる時間を節約できたこともラッキーでした。

こうした中で、「自分には時間がない」と思うことで、勉強するモチベーションと集中力を保てたのではないでしょうか。「来年もこんな生活を続けるのは、もう無理」という気持ちも、意外に自分を奮い立たせてくれました。

また、昨年度後半は、慣れない海外出張も重なり、勉強に思うように打ち込めず、非常に不安になった時期がありましたが、かえって気持ちの切替えができたように思います。むしろ、その後、思い切って海外旅行にも出かけましたし、日々勉強以外の自分の好きな時間(エクササイズや習い事)を、その時々の優先順位を考えながらできるだけ取るようにしました。超直前期はさすがに難しかったですが…。

複数年の受験について

悠長だと思われるかもしれませんが、当時から見込まれた日常生活の状況や必要と思われる勉強時間を踏まえ、当初「5年間での合格」をゴール地点として、1年目は正答率60%、2年目は正答率70%という具合に目標値を定めて取り組んできました。自分にとってはハードルを高く設定したつもりではあります。途中、事情があって2年程度空白に近い期間があったため、それを除けば、結果的には想定通りと言えるのかもしれません。クレアールのおかげで、自分にとっての最短合格を達成できたと思っております。

但し、経過を見ますと、伸びが停滞した年もあります。振り返ると前年の令和6年度の試験で飛躍的に成績が伸びたように思います。上手く表現できないですが、蓄積した複合的な知識が有機的に開花するタイミングだったのではないでしょうか。まさに「石の上にも三年」ですね。先生方から講義でいつも「横断整理」をしながら解説いただいていましたが、その時期は、やみ雲にインプットするだけではなく、一旦立ち止まって、横断的かつ戦略的に知識を整理するように意識して取り組んだように思います。

短期合格する方も大勢いらっしゃいますが、自分にとっての司法書士試験は、基本的に中長期を想定した取組みであり、それを前提に実力を向上させるための対策を一歩一歩積み重ねていくことでよかったのだと改めて実感しております。

当面の取り組み

先ごろ、何名かの司法書士の諸先輩方と接する機会がありましたが、皆様の見識の広さ、それに裏付けされたお人柄に強い刺激を受けました。

12月からは、新人研修などの学習機会が目白押しなので、合格者の皆さんについていけるかいささか不安ではありますが、この時期にしかない貴重な機会なので、積極的に取り組んでまいりたいと思います。また、周辺分野の勉強なども可能な限りチャレンジしていければと考えております。

これまでの司法書士試験合格に向けた受験期間は、怠け者の自分に勉強の習慣を見事に定着させてくれました。あまりにも今更ですが、一皮むけた気がします。このことこそが受験勉強での最大の収穫だと断言できます。

最後になりますが、受験生の方々が来る本試験で実力を存分に発揮されることをお祈りしますとともに、クレアールの先生をはじめ、関係者の皆様にあらためましてお礼申し上げます。

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