佐々木翔太さん
受講コース:行政書士受験経験者対象 超短期全力投球コース
はじめに
私は2024年11月に学習を開始し、令和7年度(2025年度)司法書士試験に合格しました。
学習開始から試験本番までの期間はおよそ8か月。仕事と家庭を両立しながらの受験生活は決して簡単ではありませんでしたが、クレアールの効率的なカリキュラムと「CROSS STUDY」の活用によって、限られた時間を最大限に活かすことができました。
なぜ司法書士資格を目指したか
司法書士を目指したきっかけは、「より自由な働き方を実現し、家族との時間を大切にしたい」という思いからでした。これまで企業で働く中で、どうしても自分の都合だけで勤務時間を調整することが難しく、子どもの行事や家庭の事情に合わせた柔軟な働き方ができないことに不自由さを感じていました。もちろん、会社員として責任ある立場で仕事を任される充実感もありましたが、同時に「自分の裁量で働ける専門職」という生き方に強く惹かれていきました。
司法書士は登記や相続といった業務を通じて、個人や企業の権利を守る専門家です。努力が成果として目に見え、地域の人々に感謝される仕事という点にも魅力を感じました。自分の知識と判断で社会に貢献しながら、仕事と家庭のバランスを保つことができる。そうした理想の働き方を実現できる職業だと確信し、司法書士を目指す決意を固めました。
学習開始時は育児休業を取得しており、学習時間の確保が容易でしたが、職場復帰後はまとまった学習時間を確保するのが難しくなると見越していました。そのため、育休期間を最大限に活用し、「短期集中で一気に合格レベルに到達すること」を目標にしました。行政書士試験での学習経験を活かしつつ、無駄のないカリキュラムで最短合格を目指せると感じ、「2025年合格目標 行政書士試験受験経験者対象合格ルート超短期全力投球コース」を選択しました。
予備校選びのポイント(なぜクレアールを選んだか)
クレアールを選んだ理由は、何よりも「効率重視の学習カリキュラム設計」にありました。社会人や子育て中の受験生にとって、時間は最も貴重な資源です。
クレアールの「非常識合格法」は、その時間を最大限に活かすために、合格に必要な範囲だけを徹底的に学ぶスタイル。知識を網羅するのではなく、試験で問われる本質を見極めて、効率的に得点力を養成する点に共感しました。
また、オンライン完結型の講義システムも非常に魅力的でした。講義はすべてインターネット上で視聴でき、速度調整や繰り返し再生も自由。私は夜、子どもを寝かしつけた後や、早朝の静かな時間に講義を進めることが多かったのですが、自分の生活リズムに合わせて学べる点が本当に助かりました。
教材面でも、クレアールは非常に体系的に整理されています。六法・テキスト・問題集の構成が一貫しており、「今自分がどの単元を、どの目的で学んでいるのか」が明確にわかるよう設計されています。これは、短期合格を目指す上で非常に大きな利点でした。余計な迷いが減り、「今日は何をすべきか」を即断できるため、常に学習に集中することができました。
クレアールで学習して良かった点
クレアールの講義・教材・答練・模試は、いずれも完成度が高く、バランスの取れた内容でした。特に択一式対策教材の完成度は素晴らしく、過去問の出題傾向を緻密に分析して構成されているため、自然と「試験で問われるポイント」が頭に定着していきます。
講師陣の説明も明快で、法律の理屈を無理なく理解できました。講師の方々は全員聴き取りやすい口調で、どの講義も安定してわかりやすかった印象です。
答練や模試も的確なレベルで設計されており、段階的に実力を測れる構成になっています。特に直前期の全国公開模擬試験は、本試験に限りなく近い形式で実施され、時間配分や精神的な緊張感を本番同様に体験できました。これにより、「どの問題にどれだけ時間をかけるべきか」という実践感覚が身につき、本試験当日も落ち着いて取り組むことができました。
記述式のうち、商業登記は最後まで安定しませんでしたが、不動産登記で得点を積み重ねる戦略を取り、全体の得点バランスを保つことで合格ラインを確実に超えることができました。
クレアールのカリキュラムは、自分の得意・不得意を把握しやすい構成になっており、戦略的に得点調整を行う上でも非常に有効でした。
CROSS STUDYの進め方
私はCROSS STUDYを、日々の学習の中心に据えていました。特に「机に向かえない時間」を活用するツールとして重宝し、出先での待ち時間や昼休憩など、隙間時間を積み重ねるようにしました。育児の合間や家事の合間など、いつでも、どこでも、わずかな時間でも学習できることが、学習習慣を途切れさせない大きな要因となりました。
(a)学習時期ごとの使い方の変化
学習初期、直前期を問わず毎日利用していました。
学習初期は、各単元の講義を受けた直後にその単元の問題を解くようにしていました。その後はとにかく繰り返して記憶定着を図ることを最優先にしました。間違えても気にせず、どんどん問題を解き進めることで知識の輪郭を作り上げました。
直前期には「ユーザータグ機能」を活用し、誤答の多い問題だけを集中的に復習。ユーザータグをつけておくことで、苦手分野をピンポイントで何度も見直すことができ、効率の良い復習サイクルを確立できました。
(b)復習で意識したこと
「わからない問題をそのまま放置しない」ことを徹底しました。間違えた問題にはユーザータグを付け、翌日また挑戦。どうしても間違いやすい問題は、直前期に重点的に何度も繰り返して記憶を定着させました。この反復が、短期間でも知識を強固なものにしてくれたと思います。
(c)紙の問題集との使い分け
CROSS STUDYでは一問一答形式で基礎を積み上げ、紙の問題集は5肢択一形式に慣れるために使用しました。紙の過去問題集については過去20年分を1周したのみでしたが、「本試験形式の出題に慣れる」という目的には十分でした。
理解・分析・定着はすべてCROSS STUDYで行い、紙とデジタルの役割を明確に分けたことで、迷いなく学習を進められました。
合格を知ったときの気持ちと今後の展望
合格を知った瞬間は、心の底から安堵しました。育休中という限られた期間に全力を注いできたので、「結果が出なければ家族にも申し訳ない」という思いが常にありました。妻や子どもたちにも学習時間を確保するために協力してもらっており、家族の理解と支えがあってこその合格でした。合格発表の日は、その努力が報われた実感と、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
今後は、地域に密着した司法書士として、人々の生活や事業の安心を支えられるような仕事をしていきたいと考えています。登記や相続だけでなく、地域の方々が気軽に相談できる「身近な法律家」として信頼される存在を目指しています。これまでの社会人経験で培った誠実さと責任感を大切に、一つひとつの案件に丁寧に向き合い、地域社会に貢献していきたいです。
最後に
クレアールの教材と学習環境は、社会人受験生にとって非常に心強いものでした。「時間がないから無理」ではなく、「時間をどう使うかで結果は変わる」。そのことをこの受験で強く実感しました。隙間時間を積み重ねる学習スタイルでも、戦略的に取り組めば十分に合格を勝ち取れます。
私のように、仕事や育児と両立しながら挑戦する方にこそ、クレアールの合理的な学習法をおすすめしたいです。限られた時間の中でも、目標を明確に持ち、正しい方法で努力すれば、司法書士試験合格は決して夢ではありません。

