「CROSS STUDYで変わった学習のアプローチ」S.Tさん

S.Tさん
受講コース:上級パーフェクトコース

目次

なぜ司法書士を目指したか?

司法書士事務所に15年間勤めており、実務経験はありました。勤めている間に資格取得を目指せば良かったと今なら思いますが、その頃は子育ての真っ最中で、先輩からも「資格取得を目指しても無理だよ!10年はかかるよ!」と言われ、在職中に司法書士試験を受けようと思ったことはありませんでした。

その後、転職のため司法書士事務所を退職した時に、実務が忙しくて法律の知識がほとんどないまま仕事をしていたことを痛感し、「司法書士としての法律を体系的に学びたい!」と思い、退職金を活用して勉強を始めました。

そして、実務をこなすだけの司法書士ではなく、「人生経験を積んできた者として、地域のお役に立てる司法書士になろう」と決意しました。

予備校選びのポイント(なぜクレアールを選んだか)

仕事をしながら長年勉強してきましたが、今年は仕事を辞めて確実に合格を目指そうと思っていました。ですが、費用をあまりかけたくなかったので、受講料の安いクレアールの講座(2025年合格目標 上級パーフェクトコース)を申し込みました。

クレアールの講座は以前にも受講したことがあり、安いだけでなく講師や教材(『択一六法』など)のすばらしさを当時から感じていたからです。

クレアールで学習して良かった点

答練・模試が他校と比べて本試験の形式に一番近く、「クレアールで合格点を取れたらいける!」と感じていました。前回受講したときに『択一六法』はすばらしい教材だと実感していましたので、今回受講する際に(法律改正もあるので)新たに買い換えて学習しました。また、過去問題集も新しいものを用意して取り組みました。

そして、後述するCROSS STUDYに出会えたことが一番良かった点です。以前受講した時はなかったのですが、今回受講してCROSS STUDYがリリースされたことはラッキーというしかありません。

CROSS STUDYの進め方

はじめのうちはCROSS STUDYの良さがわかっておらず、紙ベースの過去問題集を全教科1周してからスマホでCROSS STUDYをほぼ毎日少しずつやり始めました。

最初の1周目は、正解したが曖昧な問題を「要復習」、間違えた問題を「間違えやすい問題」としていましたがやりにくさを感じ、2周目から★を付けていきました(間違えた問題は★5つ、曖昧だが正解したものは★4つ、完璧なものは★1つなど)

全ての問題が★1つに近づけるように、★の数が多いものから回数を多く解きました。検索機能や絞り込み機能があり、過去問や答練・模試で間違えた問題の「代理」「組織再編」といったキーワードを入れて検索するとそれに関する問題が何問か出てきて、他科目やよく似た問題とごちゃごちゃになっていた知識を頭の中で整理することができました。「これはすばらしい!」と実感しました。これによって、択一式の知識量がぐんとアップしたように思います。
また、並行して紙の過去問題集も、間違えた箇所だけを解き直していました。これは、本試験が紙冊子で行われる以上、紙で解く感覚にも慣れておきたかったからです。

CROSS STUDYは本当にすばらしく、「もし不合格だったとしても、来年もこれで学習したい」と思っていました。しかし、本試験終了後に、安心保証プランに加入していなかったことが判明しました。受講当初から加入しているものと勘違いしていたのです。安心保証プランに入っていれば、筆記試験の結果発表まで引き続きCROSS STUDYで学習できたので、絶対に入っておくべきでした。

学習全般

学習計画は、クレアールから提供された「配信予定表&学習計画表」に沿って立て、予定通りに進めることができました。

苦手な分野については、『択一六法』を丁寧に読み込みました。条文の後ろには解釈や判例が載っており、条文の理解に役立ちました。また、比較用の図表も見やすく、大いに助かりました。

直前期になっても覚えきれていないものは、図表を参考にカレンダー等の裏面にマジックで大きくまとめたものを書き、洗面所やトイレ、廊下、部屋などに貼って繰り返し確認しながら覚えました。

答練や模試については、特別なことはせず、間違えた問題を何度も解き直したり、CROSS STUDYの検索機能を使って似た問題を抽出して解いたりしていました。

記述式については、15年間司法書士事務所で補助者をしていましたので自信がありました。
しかし、この自信が仇となり、問題文を十分に読み込めていないことがありました。ひな形を覚えることも大切ですが、問われている内容や指示に確実に従うことが何より重要だと感じています。繰り返し問題を解くうちに、指示どおりに徐々に速く書けるようになりました。
直前期には新しい問題をいくつか用意して本試験直前に解き、感覚を確認しました。

モチベーションその他

受かりたいという気持ちはありましたが、この年齢では机に向かうこと自体が辛く、長く集中できないこともありました。そのため、仕事をしたり孫の子守をしたりと、気分転換ばかりしていたように思います。

最後の年には仕事も辞め、「今年こそは!」と気合を入れて臨みました。もっと早く受験勉強に専念すれば良かったのかもしれません。しかし、孫との時間はかけがえのないものであり、「仕事もしたい」「家事も手を抜きたくない」「孫と遊びたい」「試験にも合格したい」と欲張った結果、受験回数を重ねてしまったように思います。本当は何もかもシャットアウトして専念したほうがいいのか、ずっと自問自答をしていました。ですが、「学習をやめたい」と思ったことは一度もありません。勉強中に集中力が切れたときは、疲れた脳では覚えられないと思い、すぐに机から離れて軽く歩くなどの有酸素運動をするようにしました。

基準点をはじめて超えたのは民法改正前でしたが、改正後は点数が伸び悩み、上乗せ点があと1点、2点足りないという期間が長く続きました。この経験から、「合格まであと1点」と考えるのではなく、「合格点を10点、20点上回るつもりで学習しなければならない」と意識するようになりました

1日の流れとしては、朝は4時45分に起床し1時間の択一式の勉強(前日に間違えたところ等)、昼間は家事をしながらCROSS STUDYで勉強、夕食後は記述式を含めた約4時間の勉強、23時には就寝、(昼寝約15分)といったスケジュールで学習をしていました。

試験当日の過ごし方について

本試験当日は早めに会場入りし、最後に覚えきれていない箇所を午前の部と午後の部に分け、A4サイズの用紙に大きく書いて持参しました。その用紙に目を通した後は、目を閉じて脳を休ませました。

お昼の休憩時間も、午後の部用の用紙に目を通した後は脳を休ませました。年齢的に長く集中力を維持する自信がなかったため、直前は勉強するよりも目と脳を休めた方がよいと思ったからです。午前・午後の部が始まる前には、集中力アップを願ってラムネでブドウ糖を摂り、眠気覚ましとしてカフェイン入りの飲み物も摂取しました。

本試験での解答の進め方について

午前の部は時間に余裕があるので、全肢を検討しました。私は見直しをして間違えることが多かったので、見直しをしなくてもいいように1問1問をじっくり考えるようにしました。正誤を逆にしてしまったこともあったため、問題の正誤の部分を丸で囲んで確認しました。また、答えが合っていてもマークシートに誤って記入してしまうといけないので、その点も最後に確認しました。

一方、午後の部は時間に余裕がないので、択一式では、自信のない問題のみ全肢を検討し、2肢でも自信のある問題については他の肢は確認しませんでした(約50分で解きました)。

記述式についても焦りましたが、不動産登記と商業登記の2問を終えた時点で15分ほど余裕があったため、不安な問題を見返し、マークシートの記入ミスがないかを確認しました。全肢検討していない問題は自信があったため、確認しませんでした。不動産登記の記述式で見直しをした際、正しく記載していた登録免許税を書き直してしまいました。私の場合、見直しをする時間がない方が良かったのかもしれません。「これが致命傷にならないように」と、合格発表まで祈るような気持ちで過ごしていました。

なかなか合格までたどり着けない方へ

私もなかなか合格にたどり着けなかったので、偉そうなことは言えませんが、私の周りにも、志半ばで諦めてしまった方がたくさんいます。「頑張っていれば、いつかは順番が回ってくる!絶対に諦めないで!」と伝えたいです

私のように合格まで長くかかってしまわないように、気分転換はほどほどにして、学習時間をしっかり確保し、「今年こそは!」という気持ちで本気で取り組むことが大切だと思います。そして、最後の1秒まで決して諦めないでください。

筆記試験の合格発表後には、すぐにクレアールからメールでの案内があり、口述試験対策用の過去問題集を送付していただきました。また、Webでの口述試験対策も実施してくださいました。受講終了後もこのような手厚いご指導をいただき、本当にありがたく感じています。

今後は、地域に根差した司法書士になることを目指します。特に不動産登記(なかでも相続登記)を中心に取り組んでいきたいと考えています。近くで応援してくれた家族、そしてご指導くださった講師の先生方に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

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