T.Kさん
司法書士を目指した理由
私が司法書士を目指した理由は、初めて就職した所が司法書士事務所だったからです。
私が大学を卒業した頃は、俗に言う就職氷河期と言われている時代で、尚且つ私は一浪一留もしており、何かしら資格が無いとこの先厳しいのではないかと考えておりました。
入社した当初は、なんとなく「法律の専門職ってかっこいいな」くらいにしか思っておらず、もちろん登記のことなども、よく知りもしませんでした。
当時も、司法書士試験を受けるために、市販の参考書を購入しましたが、仕事に慣れることに精一杯で資格勉強どころではありませんでした。
数年ほど働き、ようやく仕事にも慣れた頃、ちょっと本気で目指してみようかなと思ったのが本当の始まりでした。入社当時は24歳で、現在37歳ですので、ブランク期間もありますが、結局合格するまで13年もかかったことになります。
なぜクレアールを選んだか
クレアールを受講したのは2023年の10月からでした。それまでも他校で答練や基礎講座(DVD)などは受講したことがあります。
クレアールを選んだ理由は、受講料が比較的安い点、オンライン受講がメインである点がありますが、何より友人が2人もクレアールの司法書士講座を受講し、合格したという話を聞いていたからです。
クレアールで学習して良かった点
まず、Web上での講義に特化している点です。講義動画を視聴した方が、独学での参考書を読むだけの勉強法に比べ、音声もある分記憶に残りやすいと思います。また、倍速再生機能で最速2倍のスピードで講義を視聴することができるため、理解できている部分は倍速で視聴したり、よくわからなかった部分はその都度戻って見返す、ということをしていました。何より今はスマホで講義動画を見ることができるため、時間や場所をほぼ気にせず勉強できるという点がありがたかったです。
また、後述するCROSS STUDYがとても使いやすいものでした。
CROSS STUDYについて
紙の過去問題集との比較
まず、スマホ一台で学習できるため、勉強道具を持ち歩く必要が無く、圧倒的に荷物が軽くて済む点です。
通常全ての科目の紙の過去問題集を持ち歩くということは不可能だと思いますが、CROSS STUDYはそれが出来ます。ですので、外出先でも過去問を解くことができますし、「他の科目で似たような論点があったかも」と思った時にすぐに調べることが可能です。
次に、一度間違った問題や前回間違った問題を自動で絞って復習できる点です。
紙の場合でも、間違った部分に付箋を貼ったり等対策はできますが、ボロボロになったりいつのまにか付箋が取れていたりすることがあるので、私にとってはとてもありがたい機能でした。
また、任意に重要度やユーザータグをつける事ができ、それらの目的に合わせて絞った問題のみを解くことができます。
要は「自分専用の問題集」を作れるようなもので、これが大きく合格に近づいた要因だと思っています。
使用頻度・機能の使い方
勉強開始当初は、一日50問程度をノルマに問題を解いていました。主要4科目を1周した後はマイナー科目と並行して2周目を回していました。2周目以降は確実にわかる問題を飛ばして解いていました。
その後は、答えはわかるけれどよく理解できていない問題を重要度☆3、間違った問題を重要度☆5とし、何度か繰り返しました。重要度☆5に関しては、わかるようになっても重要度☆4とし、試験直前まで記録に残しました。
学習全般
スケジュール等
ある程度の1日のノルマを決めることと、それを記録することが大事だと思います。
私は4月から専業で受験することにしたので、最低でも一日8時間以上は勉強すると決めました。本試験と同じくらいの分量を解こうと思い、毎日一年分の過去問を解くようにしていました。
一日の流れとしては、起床後、午前のノルマの過去問を解く(復習も含め、2時間から3時間)。
午後のノルマの過去問を解く(復習も含め3時間から5時間)。
余った時間でCROSS STUDYで演習するというような流れでした。
各年別の過去問演習には紙の過去問題集を使用していました。本番の試験は紙上で問題を解くことになりますので、5肢択一式で正解を導く練習として使用していました。
私の場合は、まず前提問題文の指示が「正しいものを答えよ」なのか「誤っているものを答えよ」なのかを確認し、分かりやすいように丸で囲っていました。
その後、肢を読み確実に間違っているものは×を、確実に当たっているものには〇を、曖昧なものには△を書き込んでいました。
クレアールの過去問題集には、冒頭に「何年度の第何問が何ページにある」という目次がありますので、5肢全て理解している問題は鉛筆でチェックを、解答は合っているが一つでも確答できない肢がある場合は赤丸を、間違った問題は蛍光ペンでチェックを入れていました。
学習の記録
私は無料のアプリで勉強時間を記録していました。
勉強でも何にしても記録をつけるというのはすごく大切です。
他の受験生の方の勉強記録も見ることができたため、私よりも勉強してる人がいたときは同じくらい勉強しようと思いました。
モチベーションについて
私の受験遍歴をお話しします。
正直3回目までは、当時勤めていた司法書士事務所の意向で半強制的に試験を受けていました。択一式の主要科目は半分くらい正解できていればよい程度で、記述式など白紙答案が当たり前なレベルでした。
その後、ある程度時間の余裕ができ、択一式はギリギリ基準点に行くか行かないかくらいのレベルになりました。しかし相変わらず記述式はいまいちで、不動産登記に関しては実務で取り扱っていたので何とか書けるのですが、商業登記に関してはほとんどわからない状況でした。
仕事を減らして勉強時間を増やした年もあり、その年は択一式・記述式ともに基準点を突破しましたが、総合点が足りずに不合格でした。翌年さらに勉強時間を増やし受験しましたが、前年と同じく総合点が足りずに不合格でした。
「30歳までには受かりたいな」と漠然と考えていた私は当時31歳で、またその翌年に民法の改正もあり、その時の受験をラストチャンスと考えていたので、もう諦めて別の道に進もうと考えました。
その後、別の業種に進んだのですが、あまりうまくいかず、結局別の司法書士事務所に入社させていただくことになりました。その後は数年間、補助者として仕事をして、勉強もせず休日は遊ぶというような日々を送っておりました。給料は多くはないですが、なんとか暮らせる程度ではありました。
しかし年齢を重ねるにつれ、将来の不安が大きくなっていきました。司法書士補助者でも優秀な方は知識も経験も豊富ですし、それに応じた待遇で働くことができますが、果たして自分がそれに当てはまるのかと考え、意を決してもう一度司法書士を目指すことにしました。
試験当日について
私は北関東在住なのですが、合格した令和6年度の司法書士試験は東京で受けることになりました。
当日は多めに水分を用意したほうが良いと思います。
また可能であれば受験地の下見をし、近くの自動販売機の場所等を把握しておいたほうが良いと思います。私は当日500mlのペットボトルを1本しか持って行かず、後悔しました。幸い近くの自動販売機を見つけることができたので助かりました。
試験問題の時間配分について
午前の部に関しては、1問目から順番に解いていけば、時間切れということは殆んど無いと思います。私の場合は30分ほど余裕があったので、マークシートの記入ミスがないか確認し、その後あまり自信がなかった問題を再検討しました。
問題は午後の部です。記述式から解くなど、いろいろ方法はあると思いますが、私は択一式の1問目から解き始めました。
時間配分としては、択一式で1時間10分ほどかかってしまったと記憶しています。
記述式不動産登記は、苦手とは思っていなかったので急いで問題を解きました。しかし、条文の穴埋め問題はわかりませんでした。
それなりに自信はあったのですが、不動産登記も結局1時間はかかってしまいました。
最後に記述式商業登記ですが、これに関しては書くべきことはなんとなくわかっていましたが、本番はまったく思うように書けませんでした。何を書かせたいのかはわかりましたが、私の鍛錬不足で、思うように書けず結局時間切れになってしまいました。
配点がどうなのかわからなかったので、とりあえず登記の事由や添付書類などわかっているところを先に書いて、書ける部分を必死に書きました。頭の中でわかっていても、答案に記載しなければ点数にならないので、時間ギリギリまで「非業務執行取締役等の会社に対する責任の制限に関する規定」の登記すべき事項を書き殴りました。採点されないんじゃないかと自分でも思うほど汚い字でした。
試験終了後の手応えはあまりなかったというのが正直なところです。
ただ、結果として合格することができたので、本当に最後まで諦めないことが大事だと思いました。
これから司法書士を目指す方へ
合格を目指すなら、独学ではなく予備校の講座を受講すべきだと思います。
私は当初、市販の参考書を買って勉強しましたが、わからない部分が多く、何度も躓いてしましました。
クレアールの講義動画は初学者にもわかりやすく作られていると思います。
また、受講料も他校より割安で、安心保証プランも付けることができるのでお勧めです。
私のように遠回りせず、最短で合格されることを祈っています。